Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

昔から変わらぬ体質

2014-06-26 21:55:00 | ノンジャンル
今夜は早く引き揚げたので宵の口からTVを見れました。
で、NHKのニュースに続き「クローズアップ現代」を見ました。松本サリン事件から20年、当時の発症(受傷)タイミングにある特徴があった、という調査結果などの貴重な情報が、翌春の地下鉄サリン事件に活かされていなかった、という批判です。

前代未聞の事件ですが、必死になってかき集めた知見が活かされていたら、地下鉄サリン事件での対応も変わり、二次被害が大きく減らせた、ということです。確かにサリン、化学兵器である神経ガスが街中で使われるなどという発想はないですが、それでも松本の事例が知られていたら、対応は違っていたでしょう。

ただ、番組を見ていて、あれっと思ったのです。
あたかも貴重なデータを握りつぶしたかのような論調でしたが、その調査結果が発表される、つまり、共有されようとしたのは地下鉄サリン事件の当日だったのです。別に握りつぶしたわけではなく、発表が間に合わなかっただけです。

もちろん発表までの時間が経っていたのは問題ですが、意図的な引き伸ばしがあったわけではないでしょう。
それに、サリンという神経ガスを使った事件、いわばテロです。関係者で情報を共有する必要性はありますが、モノによっては対応の手の内を明かす、つまり、テロを起こす側に有利に働く可能性もあるわけで、時間がかかったことを一概に否定は出来ません。

そして松本サリン事件では第一発見者で被害者の方が犯人と疑われましたが、あの時メディアはその人が犯人であると決め付けていたわけです。番組はそれについて言及したのですが、取材先の専門家や警察に知見がなく正確な情報がなかったので、本当は専門知識と密閉空間など製造について素人の手に負えるものでもないのに、農薬を原料に素人でも作れる、とその人を犯人と決め付けて締まった、という責任転嫁です。
決め付けの非は一言も謝らずに、反省とも言わずに、考えるべき点が、と他人事で流したのは、20年経ってもなお反省すらしていない証左です。

ちなみに21時のニュースでは集団的自衛権の問題を大きく取り上げていましたが、例の無能キャスターがしたり顔で、議論を尽くすべき、丁寧に説明しないといけません、と時期尚早と言いたいつもりのようですが、理解する気も納得する気もない勢力に対して議論を尽くせ、説明しろ、というのはただの引き延ばしです。

そもそも国民は納得してないのではないのです。メディアと一部勢力です。理解していない、いや、理解する気がないのは。
それが分かっているから、何とかして引き伸ばそうとしているのです。ちょうど「55年体制」の社会党のように、少数勢力なのに牛歩戦術などで引き伸ばす。そして「国民の声を聞け」と少数派の肩を持つメディア。こちらも何十年たっても何も変わっていません。



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