Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

時が解決しないことへの無理解

2021-08-19 22:13:00 | 時事
在留邦人が接種証明書で詰むケースはなかなか理解頂けないようですね。

足下日本では接種が進んでいないと言いながら、職域接種が復活し、中には「お客」でもいいです、という流れにもなっており、どうやらワクチンは確かに確保されているのかな、と安心できそうです。
となれば本邦では原則ファイザーやモデルナの2回接種でピカピカの接種証明が得られるわけで、しかも今の時期に接種スピードが回復の兆しを見せたのであれば、9月には2回接種が完了する人が相当数になるでしょう。首相が言う8月に全人口の5割という見通しも1回接種の割合と1回接種組用の2回目分は一時期在庫と勘違いされたように確保済みのはずですから、達成できるでしょうし。ただ、これは数字のトリックで、65歳以上の高齢者がほとんど接種済みで底上げしているため、現役世代の接種率は5割とかではなくかなり低くなっています。

そうなるとなかなか収束しない東南アジアだと、接種間隔が長いアストラゼネカの2回接種をひたすら感染拡大の地で待つか、一時帰国スキームの利用タイミングを待って現地での接種を見送るしかなく、いずれにしても相当なリスクを負う格好です。それでも待つ、見送る、というのは「自己責任」ですが、本帰国や一時退避といった事態になって2回目接種が現地と日本で泣き別れになった人は救いが無いわけです。ワクチンパスメ[トの運用が本格的に始まったとき、最悪のケースは一時退避していて赴任先に戻る際にワクチンパスメ[トが無い、という両方の国から見捨てられた状態になるリスクがあります。実際にインドネシアはそれをやろうとしてますからね。

まあ何度も言いますが、在留邦人が「棄民」になりかけているわけです。
メ[タルのコメントに巣食う残念な人たちはともかくとして、実際に在留邦人の帰国に対する無理解というか誤解が声高に語られているのを見ると絶望的ですね。

特に五輪終了で入国者数の制限が解除されたというのを見て、外国人が大量にやってくる、と騒ぎ立てる手合いは、「井戸に毒を入れた」レベルのデマの拡散であり、また日本国民の安全を損なう方向に働いています。
そもそも五輪による入国者数の規制で、デルタ株の感染爆発から避難しようとしている在留邦人が帰国できなかったわけです。ワクチン接種の一時帰国スキームが始まってもです。

ようやく規制が解除されて帰国(避難/接種)できる、という日本人が増えたら困るのか。こういう主張を平然とする手合いはどこの国の人なのか。実に残念です。



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