そもそも単純計算で2％消費が増えるという話

日向灘での地震を受けた南海トラフ地震臨時情報（巨大地震注意）の発表とそれに伴う鉄道の運休や減速、また海水浴場の閉鎖で、今にも巨大地震が来るという
パニックが懸念される事態になり、政府は帰省やレジャーは問題ないと火消しに躍起になっていました。一方で警戒は必要で、巨大地震への備えを見直してくださいと言ったものですから、今度はいっせいに備蓄に走ることになり、ペットボトル入りの水やコメがスーパーなどの売り場から姿を消す事態になっています。

こうなると「買い占めはイクナイ」と正義ぶる毎度のネット界隈ですが、ローリングストックだなんだと言っても災害時に好適な備蓄は日常生活で通常食べないものが多く、どうしても買いに走ります。普通に考えて、1人暮らしのワンルーム、ファミリータイプのマンションで、家族全員が1週間食つなぐだけの食料を保管できるのか。ローリングストックと言っても一緒ですよ。7日分の在庫をどこに置くのか。せいぜい2、3日分があるかどうかです。というか通常の生鮮品などが「在庫」になっていますから、災害対策は完全な上積みです。コメは微妙ですが、日配品のようにみんなが買いに走ればそりゃ在庫は消えますね。

東日本大震災の時も首都圏での「買い占め」が批判されましたが、あの時は首都圏が「被災地」であることを忘れた議論でした。都心で震度5強、千葉や茨城、埼玉では震度6強から6弱の揺れを記録しており、本震の約30分後にはM7.6の最大余震が発生しており、余震に警戒と言われているなかで能登半島地震クラスの余震（阪神大震災よりも大きい）が実際に発生いるんですから、まさに自己防衛だったのです。しかも原発事故が発生しており、首都圏でも「ホットスポット」と呼ばれる高線量区域が発生しています。原発事故とその後の降雨など、気が付いた人はかなり警戒していましたから。

今回は29都府県に及ぶ範囲となったうえ、同日に東端のすぐ先の神奈川県西部で震度5弱の地震があったため、首都圏など他地域でも備蓄の見直し契機となりましたが、さすがに「買い占めは止めよう」という寝ぼけた主張は無視された格好だったのは幸いです。向こう1週間は発生に注意、と言われて何もしないと言う方が問題ですから。

ちなみに1週間分の備蓄となると、1年間に365日＋7日分の食料を購入するイメージです。これ、生鮮品を含めた食料品市場が単純計算で2％増える格好になります。それが備蓄好適品に集中するわけですから、どう考えても在庫は消えます。あるいは市場として備蓄推進は干天の慈雨とでも思っているんでしょうね。
まあ能登半島地震のような行政など公共の対応がダメダメなケースを見ると、買い占めだなんだと言われようと自助を徹底するしかないという悲しい現実もあります。

平和祈念へのイチャモンという非常識は徹底的に排除すべし

パリ五輪で銀と銅のメダルを獲得した卓球の女子選手が、帰国後にアンパンマンミュージアムで趣味のポーチづくりをしたい、というのと共に、知覧の特攻資料館に行きたい、といったことに案の定早速中韓が反応しています。まあ日本でテレビ観戦していれば、ちょうど原爆忌にかかる時期でもあり、各局の終戦特番の宣伝も目につくだけに、戦争の惨禍を思い起こす季節です。ウクライナやガザで現在進行形で続く戦争もあり、戦争と平和を考えるというのは全然不思議じゃありません。意識高いというよりも、本来は国民すべてが意識すべき事項でしょう。何処に行くということはさておき。

政府も8月15日に、「8月15日は『戦没者を追悼し平和を祈念する日』です。先の大戦で亡くなられた方々を追悼し平和を祈念するために設けられた日です。毎年、この日に、政府主催の戦没者追悼式が行われます。皆さんも8月15日正午から1分間の黙とうをお願いします。」と戦争と平和を思い起こすよう促していますよね。そしてそれを考える際に、特攻隊を思うのはなにも不思議ではありません。

ちなみに女子選手は24歳。特攻で散った軍人の平均年齢は22歳弱です。同世代が特攻で死んでいったということを思うのに何を批判するのか。
ちょうど8月17日にNHKで特攻死した若者の追跡をテーマにしたNHKスペシャルを放送していましたが、大義のために感情を殺して「効果の薄い」十死零生の攻撃で死んでいった同世代を思う心をどうして批判できますか。ちなみに特攻は生身の人間を使った誘導弾のように効果的な兵器のように言われることが多いですが、本来投下後の落下に伴う加速で破壊力を担保するというのに、命中のその瞬間まで航空機の速度を絶対に上回らないことで、爆弾の威力は低く、さらに機体の破壊にそのエネルギーの多くが使われるという「無駄な攻撃」です。大戦末期でも米艦隊に大きな損害を与えた攻撃は総て特攻ではない通常攻撃でした。

中国はまあネット界隈の「雑音」ですが、韓国が文字通りのイチャモンを付けてくるのはもううんざりですね。正しい歴史教育がなされていないから知らせた、と思い上がった韓国の大学教授はその典型です。お前何様としか言いようがないわけで、24歳の女子選手の足元にも及ばないようなねじ曲がった品性です。

この教授はお約束の旭日旗批判もしていますが、パリ五輪では豪州の選手が旭光をデザインしたサーフボードを使っていたのに韓国がイチャモンを付けて交換させたという破廉恥極まる行為もあったわけで、こういうイチャモンを二度と口にできないように、政府は虱に失礼ですがしらみつぶしにこういうイチャモンを摘発して、「不適切な要求」と潰していかないといけません。サッカー業界が韓国の難癖にロクに反論しないで無条件降伏したことが100年祟る最悪の事態になっていますが、政府はこれを完全に払拭するまで丹念に潰していかないといけません。