幸か不幸か、というか偶然か故意か、メジャーリーグの話題を大きく取り上げて話題を逸らした格好ですが、パーティー券を巡る「裏金」問題は、誤魔化す暇もなく本質が露見していますね。キックバックという怪しげな言葉で誤魔化すつもりだったんでしょうが、さすがに有権者も馬鹿じゃないわけで、売上が多い議員に「販売促進費」が出るのは一般社会でもよくある話ですから、キックバックが悪い、と言ったらさすがに世間も首を傾げるわけです。
結局、規正法の記載逃れという「裏金」が事の本質であり、ある意味ロンダリングされたカネが議員に還流していることが、政治資金としての使途が不明どころか流用疑惑もあるわけで、その場合は脱税も指摘し得るという問題です。
すなわち、「裏金」なのか「記載漏れ」なのかという重罪かうっかりかの分水嶺において、その資金使途を詳らかにしないといけないわけで、私設秘書へのお手当、という切実なケースもあるでしょうが、だったらなんで堂々としなかったの、という話であり、どう転んでも「裏金」認定になってしまいます。
資金の出所が疑わしい、資金の使途が疑わしい、という点では元首相の派閥が突出しているわけで、多くの疑惑を揉み消すというか握りつぶしてきたわけです。いつもの「じゃあ野党に任せられますか?」というすり替えで。今回「裏金」捻出が突出していることはまさにその疑念を裏付けるものであり、否定するのであれば余計に自発的に襟を正すことが必須というのに、揃いも揃って捜査中を理由にだんまりを決め込んでいるから始末に負えません。
さらに今回政権や政権与党の要職に加え、当時の五輪相まで裏金の還流を受けていたという話が出てきていますが、時を同じくして元文科相の石川県知事が東京五輪招致で官房機密費を使って「贈答」をしたという爆弾発言もありましたよね。こちらは「裏金」ではないにしても、やましいカネが出てきているわけです。五輪相も「裏金」を積みあげて何をしていたのか。そうそう、JOCの元会長による東京五輪招致における贈賄疑惑はフランスの司法当局が捜査していますが、まだ終結していませんからね。
これまでも政権与党はカネにまつわる問題、スキャンダルが絶えませんでしたが、それなりに対応をしてきたわけです。少なくともガス抜きレベルにはなるくらいの責任を取らせるポーズは取ってましたから。
ところが改革屋がのさばるようになってからはガス抜きすらしなくなっています。既得権益ガー、と言いながらやったことは利権の付け替えであり、政商の顔ぶれが一新しただけでした。そして元首相の時代には誤魔化しに揉み消し、握り潰しとやりたい放題となり、それを指摘すらしない忖度メディアと無能野党、さらには工作員を疑うしかないネット世論がこの体制を確立させました。
余談ですが、今回5人衆だ6人衆だと言われている1人が改革屋政権当時にB層だなんだといって世論工作に勤しんでいましたよね。ネットを使った世論捜査はお手の物と考えたら、辻褄は合います。
ちなみにそうしたインチキの横行を許したのが前首相による「強権政治」だったわけで、前首相と元首相という重しが外れたから明るみに出たともいえますよね。当時であれば大学教授による告発なんて握りつぶしたりまともに取り合わないことなど日常茶飯事でしたから。官房長官として元首相とタッグを組んだ前首相の「握りつぶし」体質があからさまなインチキを許してきています。
インチキのぬるま湯に慣れ切った劣悪な政治屋が社会を蝕んでいたということに、日本の劣化が示されています。
まあ芸能やスポーツの話題を優先するメディアもそうですし、それに逃げる国民も同罪です。まがいなりにも民主主義体制の我が国ですから、こうした劣悪な政治屋を選んだのは国民ですからね。民主主義においてはその選択の責任を負うのは有権者です。「3S」の行きつく果てともいえるでしょう。
結局、規正法の記載逃れという「裏金」が事の本質であり、ある意味ロンダリングされたカネが議員に還流していることが、政治資金としての使途が不明どころか流用疑惑もあるわけで、その場合は脱税も指摘し得るという問題です。
すなわち、「裏金」なのか「記載漏れ」なのかという重罪かうっかりかの分水嶺において、その資金使途を詳らかにしないといけないわけで、私設秘書へのお手当、という切実なケースもあるでしょうが、だったらなんで堂々としなかったの、という話であり、どう転んでも「裏金」認定になってしまいます。
資金の出所が疑わしい、資金の使途が疑わしい、という点では元首相の派閥が突出しているわけで、多くの疑惑を揉み消すというか握りつぶしてきたわけです。いつもの「じゃあ野党に任せられますか?」というすり替えで。今回「裏金」捻出が突出していることはまさにその疑念を裏付けるものであり、否定するのであれば余計に自発的に襟を正すことが必須というのに、揃いも揃って捜査中を理由にだんまりを決め込んでいるから始末に負えません。
さらに今回政権や政権与党の要職に加え、当時の五輪相まで裏金の還流を受けていたという話が出てきていますが、時を同じくして元文科相の石川県知事が東京五輪招致で官房機密費を使って「贈答」をしたという爆弾発言もありましたよね。こちらは「裏金」ではないにしても、やましいカネが出てきているわけです。五輪相も「裏金」を積みあげて何をしていたのか。そうそう、JOCの元会長による東京五輪招致における贈賄疑惑はフランスの司法当局が捜査していますが、まだ終結していませんからね。
これまでも政権与党はカネにまつわる問題、スキャンダルが絶えませんでしたが、それなりに対応をしてきたわけです。少なくともガス抜きレベルにはなるくらいの責任を取らせるポーズは取ってましたから。
ところが改革屋がのさばるようになってからはガス抜きすらしなくなっています。既得権益ガー、と言いながらやったことは利権の付け替えであり、政商の顔ぶれが一新しただけでした。そして元首相の時代には誤魔化しに揉み消し、握り潰しとやりたい放題となり、それを指摘すらしない忖度メディアと無能野党、さらには工作員を疑うしかないネット世論がこの体制を確立させました。
余談ですが、今回5人衆だ6人衆だと言われている1人が改革屋政権当時にB層だなんだといって世論工作に勤しんでいましたよね。ネットを使った世論捜査はお手の物と考えたら、辻褄は合います。
ちなみにそうしたインチキの横行を許したのが前首相による「強権政治」だったわけで、前首相と元首相という重しが外れたから明るみに出たともいえますよね。当時であれば大学教授による告発なんて握りつぶしたりまともに取り合わないことなど日常茶飯事でしたから。官房長官として元首相とタッグを組んだ前首相の「握りつぶし」体質があからさまなインチキを許してきています。
インチキのぬるま湯に慣れ切った劣悪な政治屋が社会を蝕んでいたということに、日本の劣化が示されています。
まあ芸能やスポーツの話題を優先するメディアもそうですし、それに逃げる国民も同罪です。まがいなりにも民主主義体制の我が国ですから、こうした劣悪な政治屋を選んだのは国民ですからね。民主主義においてはその選択の責任を負うのは有権者です。「3S」の行きつく果てともいえるでしょう。