そのポイントとアプリの件ですが、EX予約の改悪が一つの契機になっています。
利用の多くを占める法人会員とスマートEXには無縁とはいえ、グリーンプログラムが廃止され、東海、西日本、九州のポイントサービスに移行という大改悪です。グリーン車以外で使える、と両者の宣伝を真顔で信じる人は損得勘定も出来ないわけで、これまで東海道・山陽・九州新幹線でひとかたまりだったポイントが、会社別になるのです。1社完結の区間を使う人はまだマシですが、会社またぎだと半分ずつたまる、ということで、各社に使えないポイントが薄くたまることになります。いわばグリーンプログラムの還元が倍を要する、というような改悪です。
東京と新神戸間の利用だと、これまでは無駄なく積み上がったポイントが、これからは実質新大阪-新神戸は切り捨てのようなものです。1区間だけでたまるポイントなんかたかが知れてますし、首都圏側の利用者から見たらJR西日本専用の特典なんか意味がないですから。最悪なのは岡山から東京とか、名古屋から山陽のようなどっちもたまらない、というようなケース。
まあバブル期の名残で3両つないでいるグリーン車の有効活用でもあったグリーンプログラムですが、ビジネス車両にでもするんでしょうね。7号車をやっつけ仕事で改造していますが、さすがにあれでカネを取るのは酷いので、グリーン車の改造で対応するんでしょう。座席自体は簡素化して、パーテーションとパソコンなどの台を置くという感じで。
あとやはり気になるのは「「みずほ」「のぞみ」が割高になることです。
かつてのビジ回(新幹線エコノミーきっぷ)が「新幹線ビジネスきっぷ」に改組した際に「のぞみ利用券」の購入で「のぞみ」利用を解禁したのですが、ユーザーは完璧なまでに「のぞみ利用券」を嫌いました。というか出張旅費を支出する企業が20分やそこらの短縮で2000円以上の追加などもってのほか、という極めて健全なコスト意識を見せた結果でした。
品川開業と「のぞみ」大増発を控えて「新幹線回数券」として若干の値上げと引き換えに「のぞみ」を全面開放しましたが、それ以降、EX予約の導入と普及のいずれにおいても、「のぞみ」と「ひかり」に料金差はつけませんでした。
今回の措置はその意味では20年ぶりにビジネスユーザーのスタンダードに価格差をつけることになりますが、前回あそこまで嫌われた価格差が受け入れられるのか。今でもアコモに格段の差がある「さくら」志向が強いのですが、今後はさらにその傾向が深度化するでしょう。それでも料金が一緒であれば、まあダメなら「のぞみ」がある、というバックアップ的認識だったのが、これからは「さくら」が取れないと「のぞみ」利用だとアコモは格下で料金は高いという踏んだり蹴ったりになります。
アコモが均質化されている東海道ではここまで酷くはないですが、「ひかり」への集中があるでしょう。ただでさえJRPのインバウンドが集中し、静岡などの中間駅対応、あるいは西明石や相生と名古屋、首都圏を結ぶ直通需要と任務が多いのに、そこに「安い」という絶対的な価値まで加わりますから。
Covid19によるテレワークの普及は、私が想像していた以上に普遍化しており、さらに個人的にもネット会議で十分、逆に出張を考えないでいつでも会議、会話が出来るということで、出張をするまでもなく終わる、というケースが確実に増えています。
そういう流れの中で、出張にかかる企業の経費(旅費)の支出が「値上げ」となれば、本数的に「のぞみ」不可は非現実的とはいえ、山陽区間ではそこまでの本数格差がないので「さくら」推奨も増えるでしょう。そして「のぞみ」利用も含めて、予算順守、さらなるコストダウンが必須ですから、出張回数を減らす方向、すなわちネット会議の更なる推進が当たり前になるでしょうね。
さらに言えば、それは値上げ分のカバーなんてチンケな話ではなく、絶対数と絶対額を減らすことで目に見えるコストダウンにつなげ、企業の競争力を上げていくという流れです。そうなればそれがスタンダードになり、元には戻りません。
そりゃたまには面着となるでしょうが、回数は確実に減ります。コミュニケーションという意味ではネット会議で画面越し、スピーカ経由とはいえ、顔も見れるし声も聞けますから。これ、帰省需要にも影響しており、IT機器に疎いはずの地方在住の高齢者がこうしたツールを使うことで、盆暮れの帰省時だけしか会えないのではなく、思い立ったらすぐに「会える」ことに気が付いたわけですから。
利用の多くを占める法人会員とスマートEXには無縁とはいえ、グリーンプログラムが廃止され、東海、西日本、九州のポイントサービスに移行という大改悪です。グリーン車以外で使える、と両者の宣伝を真顔で信じる人は損得勘定も出来ないわけで、これまで東海道・山陽・九州新幹線でひとかたまりだったポイントが、会社別になるのです。1社完結の区間を使う人はまだマシですが、会社またぎだと半分ずつたまる、ということで、各社に使えないポイントが薄くたまることになります。いわばグリーンプログラムの還元が倍を要する、というような改悪です。
東京と新神戸間の利用だと、これまでは無駄なく積み上がったポイントが、これからは実質新大阪-新神戸は切り捨てのようなものです。1区間だけでたまるポイントなんかたかが知れてますし、首都圏側の利用者から見たらJR西日本専用の特典なんか意味がないですから。最悪なのは岡山から東京とか、名古屋から山陽のようなどっちもたまらない、というようなケース。
まあバブル期の名残で3両つないでいるグリーン車の有効活用でもあったグリーンプログラムですが、ビジネス車両にでもするんでしょうね。7号車をやっつけ仕事で改造していますが、さすがにあれでカネを取るのは酷いので、グリーン車の改造で対応するんでしょう。座席自体は簡素化して、パーテーションとパソコンなどの台を置くという感じで。
あとやはり気になるのは「「みずほ」「のぞみ」が割高になることです。
かつてのビジ回(新幹線エコノミーきっぷ)が「新幹線ビジネスきっぷ」に改組した際に「のぞみ利用券」の購入で「のぞみ」利用を解禁したのですが、ユーザーは完璧なまでに「のぞみ利用券」を嫌いました。というか出張旅費を支出する企業が20分やそこらの短縮で2000円以上の追加などもってのほか、という極めて健全なコスト意識を見せた結果でした。
品川開業と「のぞみ」大増発を控えて「新幹線回数券」として若干の値上げと引き換えに「のぞみ」を全面開放しましたが、それ以降、EX予約の導入と普及のいずれにおいても、「のぞみ」と「ひかり」に料金差はつけませんでした。
今回の措置はその意味では20年ぶりにビジネスユーザーのスタンダードに価格差をつけることになりますが、前回あそこまで嫌われた価格差が受け入れられるのか。今でもアコモに格段の差がある「さくら」志向が強いのですが、今後はさらにその傾向が深度化するでしょう。それでも料金が一緒であれば、まあダメなら「のぞみ」がある、というバックアップ的認識だったのが、これからは「さくら」が取れないと「のぞみ」利用だとアコモは格下で料金は高いという踏んだり蹴ったりになります。
アコモが均質化されている東海道ではここまで酷くはないですが、「ひかり」への集中があるでしょう。ただでさえJRPのインバウンドが集中し、静岡などの中間駅対応、あるいは西明石や相生と名古屋、首都圏を結ぶ直通需要と任務が多いのに、そこに「安い」という絶対的な価値まで加わりますから。
Covid19によるテレワークの普及は、私が想像していた以上に普遍化しており、さらに個人的にもネット会議で十分、逆に出張を考えないでいつでも会議、会話が出来るということで、出張をするまでもなく終わる、というケースが確実に増えています。
そういう流れの中で、出張にかかる企業の経費(旅費)の支出が「値上げ」となれば、本数的に「のぞみ」不可は非現実的とはいえ、山陽区間ではそこまでの本数格差がないので「さくら」推奨も増えるでしょう。そして「のぞみ」利用も含めて、予算順守、さらなるコストダウンが必須ですから、出張回数を減らす方向、すなわちネット会議の更なる推進が当たり前になるでしょうね。
さらに言えば、それは値上げ分のカバーなんてチンケな話ではなく、絶対数と絶対額を減らすことで目に見えるコストダウンにつなげ、企業の競争力を上げていくという流れです。そうなればそれがスタンダードになり、元には戻りません。
そりゃたまには面着となるでしょうが、回数は確実に減ります。コミュニケーションという意味ではネット会議で画面越し、スピーカ経由とはいえ、顔も見れるし声も聞けますから。これ、帰省需要にも影響しており、IT機器に疎いはずの地方在住の高齢者がこうしたツールを使うことで、盆暮れの帰省時だけしか会えないのではなく、思い立ったらすぐに「会える」ことに気が付いたわけですから。