Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

さらなるパンドラの箱が開いたか

2023-07-10 20:31:15 | 時事
男性アイドル系芸能プロダクションの創設者の性加害問題は、「第二幕」が開幕した格好です。というか、まさかの飛び火です。
日本を代表するシンガーソングライターが、所属事務所でのプロデューサーの「解雇」問題で、明らかに悪手としか言いようがない対応を取ってしまったことが反発を呼んでいます。それこそ「現役アイドル」のファンがややもすると「推し」優先でプロダクションを擁護する動きもありますが、今回はシンガーソングライターもいい年ですし、そのファンもまたいい年です。つまり、それなりに社会的地位がある人も多いわけで、コンプラ的にもポリコレ的にも今回の事件を擁護できないわけです。そうなると「嫌なら聞くな」と言い放った今回の対応はかなり大きなダメージになりかねないわけです。

そして「大御所」が空気が読めないというレベルを超越した「擁護」のスタンスを示したことで、他の「大御所」が踏み絵を踏まざるを得なくなる事態も招きかねません。それこそポリコレの世界で、恩も義理もあったとしても理解を示してはいけない、ということを理解していなかったら大炎上します。今回も大御所中の大御所ともいえる存在が炎上してしまったわけで、文字通りの「晩節を汚す」事態です。厄介なのは、かつての反体制的、とまでは行かなくても社会を批判しがちな立ち位置だったものが、国民の多くに親しまれるという立ち位置になったことで、今世紀、とくに10年代に入るあたりからシンガーソングライターやJ-POPの関係者が相次いで紫綬褒章を受章するというようなステータスを得ているわけです。

これが今回のようなケースで空気を読まずに炎上したらどうなるのか。ある意味大麻や薬物で逮捕されるよりも事態は悪いでしょうね。ポリコレ的な問題は「作品は無関係」といった区分を許さない面が強いですから。既に褒章を受けたような「大御所」から、「国民的」ユニットやアーティストといえる人が炎上することで、積み上げてきた評価が一変するという事態もいくつか出てくるでしょう。楽興の提供などを通じてプロダクションや所属アイドルとの関係が深いケースも少なくないだけに。