関西を直撃した台風20号の影響でJRが大きく乱れました。
特にJR神戸線が尼崎以西で昼過ぎまで見合わせ、JR宝塚線も宝塚以北が同様に昼過ぎまで運休となり、神鉄が大池付近での築堤崩落で運休となったことから三田方面は孤立しました。
以前は須磨付近の高波で垂水方面が孤立、というのが定番でしたが、最近は三田方面の孤立も目立ちますね。
さて、物理的に動けなくなった神鉄以外の私鉄各線は一部混乱はありましたが基本的に動きました。その混乱もJRの不通による乗客集中であり、要はJRの「一人負け」です。
ここのところこういうケースが目立ちますが、まあ予防運休などの対応を絶賛する社会派諸氏やアカデミズムはひきこもりかなにかか、というわけで、明らかに過剰反応としか言いようがない事前の運休と、復帰努力が全く見えない収束への時間の空費は、社会インフラとしての責務を果たしているとは到底言えません。
少なくとも予防運休をしているのであれば、計画的に止められている電車は台風が過ぎ去れば順次計画的に復旧できるはずです。
ところがそうでないわけで、準備に時間がかかったという言い訳は本来あり得ない、とツッコミを入れないといけないのです。
暴風雨になっても動かせ、というのではありません。私鉄並みに動かせ、というだけです。今回16時には早くも半分以下の間引き(例えばJR神戸線の場合、普通が半分ですが、新快速や快速の運休と合算すれば2割程度しか走っていない勘定)というのは何とも早いわけで、間引き情報に慌てて退勤しても時すでに遅しで、間引きで大混雑というわけです。このあたりはJR西日本に限らず首都圏でも同様で、自分たちの間引きや運休予告につられて退勤を繰り上げるというのですから、本来は間引きまでは輸送力を増強しないといけないはずですがそれがない。東急や京急で一部対応しているのがせいぜいというところに闇があります。
JRが間引くことで帰りの足が奪われる、これが百貨店などの閉店繰り上げの主因です。従業員をリスクに晒せないから早く店を閉める。神戸市内の主な百貨店が15時半で閉めたのですが、退勤時に食料を買おうと思っていた人にとってはまさかの事態であり、スーパーやコンビニすら占めてしまう状況は、暴風警戒というよりも従業員対応としか言いようがないわけで、これも社会インフラとしての鉄道の早仕舞いが与える悪影響でしょう。
レーダーで位置も捕捉され、風や雨の様子も把握されているわけです。そんな中で16時の早仕舞いはどうなのか。私鉄各社が20時頃になってフェードアウトしたのがあるべき姿ですし、それが出来ないというのは判断能力がかなり低いです。
翌朝の運休はさらに問題でしょう。明るくなってからラッシュ時までのわずかな時間が勝負であり、そこで確認して再開の判断をする。私鉄各社は始発前にそれをしているのに、JRはなぜできないのか。
少なくとも基幹路線であるJR神戸線が全滅というのはあり得ない話であり、豪雨による地盤の緩みは確かにあるにしても、阪急、阪神、山陽の復旧と比べると絶望的に遅いです。
こう批判するとJRは広域で路線延長ガー、と頭の悪い擁護が続々湧いてくるわけですが、広域で路線が長いのであれば保守維持要員をその分多く抱えるだけでしょう。「雨15」の目視確認と同レベルで「あるべき姿」「あるべき要員」が足りていないからこうなるわけで、そこでコストダウンしていることは乗客軽視、いや、安全軽視ともいえます。
特にJR神戸線が尼崎以西で昼過ぎまで見合わせ、JR宝塚線も宝塚以北が同様に昼過ぎまで運休となり、神鉄が大池付近での築堤崩落で運休となったことから三田方面は孤立しました。
以前は須磨付近の高波で垂水方面が孤立、というのが定番でしたが、最近は三田方面の孤立も目立ちますね。
さて、物理的に動けなくなった神鉄以外の私鉄各線は一部混乱はありましたが基本的に動きました。その混乱もJRの不通による乗客集中であり、要はJRの「一人負け」です。
ここのところこういうケースが目立ちますが、まあ予防運休などの対応を絶賛する社会派諸氏やアカデミズムはひきこもりかなにかか、というわけで、明らかに過剰反応としか言いようがない事前の運休と、復帰努力が全く見えない収束への時間の空費は、社会インフラとしての責務を果たしているとは到底言えません。
少なくとも予防運休をしているのであれば、計画的に止められている電車は台風が過ぎ去れば順次計画的に復旧できるはずです。
ところがそうでないわけで、準備に時間がかかったという言い訳は本来あり得ない、とツッコミを入れないといけないのです。
暴風雨になっても動かせ、というのではありません。私鉄並みに動かせ、というだけです。今回16時には早くも半分以下の間引き(例えばJR神戸線の場合、普通が半分ですが、新快速や快速の運休と合算すれば2割程度しか走っていない勘定)というのは何とも早いわけで、間引き情報に慌てて退勤しても時すでに遅しで、間引きで大混雑というわけです。このあたりはJR西日本に限らず首都圏でも同様で、自分たちの間引きや運休予告につられて退勤を繰り上げるというのですから、本来は間引きまでは輸送力を増強しないといけないはずですがそれがない。東急や京急で一部対応しているのがせいぜいというところに闇があります。
JRが間引くことで帰りの足が奪われる、これが百貨店などの閉店繰り上げの主因です。従業員をリスクに晒せないから早く店を閉める。神戸市内の主な百貨店が15時半で閉めたのですが、退勤時に食料を買おうと思っていた人にとってはまさかの事態であり、スーパーやコンビニすら占めてしまう状況は、暴風警戒というよりも従業員対応としか言いようがないわけで、これも社会インフラとしての鉄道の早仕舞いが与える悪影響でしょう。
レーダーで位置も捕捉され、風や雨の様子も把握されているわけです。そんな中で16時の早仕舞いはどうなのか。私鉄各社が20時頃になってフェードアウトしたのがあるべき姿ですし、それが出来ないというのは判断能力がかなり低いです。
翌朝の運休はさらに問題でしょう。明るくなってからラッシュ時までのわずかな時間が勝負であり、そこで確認して再開の判断をする。私鉄各社は始発前にそれをしているのに、JRはなぜできないのか。
少なくとも基幹路線であるJR神戸線が全滅というのはあり得ない話であり、豪雨による地盤の緩みは確かにあるにしても、阪急、阪神、山陽の復旧と比べると絶望的に遅いです。
こう批判するとJRは広域で路線延長ガー、と頭の悪い擁護が続々湧いてくるわけですが、広域で路線が長いのであれば保守維持要員をその分多く抱えるだけでしょう。「雨15」の目視確認と同レベルで「あるべき姿」「あるべき要員」が足りていないからこうなるわけで、そこでコストダウンしていることは乗客軽視、いや、安全軽視ともいえます。