Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

まさかのゲリライベント!?

2010-03-06 23:50:00 | 交通
今日の朝日夕刊は1面トップに「撮り鉄問題」を据えてきました。
「北陸」「能登」への警戒が骨子でしたが、こういう記事が頻繁に出るようになると、折角「鉄道ブーム」で社会的に認知されてきた、と思ったところが高転びになってしまった感じです。

そうした中で、この改正で消えるものと言えば房総の新聞電車です。
月曜~土曜の昼頃に両国から千葉まで113系の4+4連で走り、分割して内房線、外房線の普通電車となって(千葉で待ってる4連にそれぞれ連結して)両方とも安房鴨川に向かいます。

道路事情が劣悪な房総半島固有の事情が、国鉄時代の1986年11月改正で廃止になったはずの荷物輸送の例外として今日まで存続していましたが、館山道、富津館山道の整備やアクアラインの値下げなど、トラック輸送への移行の基盤が整ったことからついに姿を消します。

かつては総武本線、成田線方面にも存在し、クモユニ74の4連で両国を出て、千葉で分割して房総各線の普通電車に連結してましたが、その後クモユニ143の時代を経て、現在の113系の1両締め切りになっています。


(1986年当時、クモユニ74の4連。列車番号が2331Mというのは今と同じ!)

まあ見慣れた電車であり、油断していて写真が無いことに気付き、慌てて撮りに行ったのですが、これでは下で批判した葬式鉄、撮り鉄そのものですね(汗)
とはいえまずは津田沼で送り込みの回送を見たんですが、ホーム端部で数人が狙っているくらいで、ホーム上はひっそり。そのあと両国へ行くと、さすがに下総中山とか市川とか、有名ャCントは悪天候にもかかわらず鈴なりでした。

両国で総武線ホームから俯瞰していると、信じられない内容の放送が流れました。
新聞輸送列車の廃止に伴い、本日は3番線を開放します、と言うじゃないですか。一瞬耳を疑いましたが、半信半疑で3番線への通路に行くと、確かに開いており、イベント列車対応のレッドカーペットを踏んで3番線に向かいました。



これはまさにゲリライベントで、こうなると下総中山や市川で寒空で待っている撮り鉄には気の毒ですが、延べで50人くらいでしょうか、まさかのシチュエーションを堪能しました。



ちょうど通りすがりでケータイで撮影している程度の人も少なくなく、電車周りもそのうち人出も減り、思い思いに新聞電車と3番線ホームを堪能できました。



察するに、総武線ホームからの俯瞰が多く、5分ヘッドで「後ろ側」から高速進入するところで身を乗り出されるくらいなら、開放して隔離したほうが安全面でも得策という大人の事情なのかもしれません。実際、総武線ホームには当初警備員が出てましたし。



車内の新聞をドア越しに見ると、内房線、外房線の駅名が並ぶ中、小湊鉄道やいすみ鉄道の駅名も目に入りました。JRの関連会社の人が添乗しており、各駅でホームで待つ販売側の人に引き継ぐんでしょうが、「乗り換え」となる五井や大原での様子を見てみたかったですね。



中には蘇我の紙を掲げた東スモ烽?り、意外なところも鉄道輸送を残していたんですね。ただ、この電車で送ると言うことはかなりの早版ですが。(両国13時頃に積み込み)


煽るほうも撮るほうも

2010-03-06 18:33:00 | 交通
ダイヤ改正前の最後の週末も天気が冴えません。
実は先週末に「土日きっぷ」で出鰍ッていたんですが、冴えない天気予報に1週繰り延べるかと思ってたんですが、延ばしていたらもっと悲惨でした(苦笑)

千葉から5時間以上と言う実は意外な長距離特急でもあう「あずさ3号」を皮切りに乗り歩いてたんですが、行程のアヤで別払いで回った大糸北線は、改正間近とあって退役間際のキハ52狙いの「撮り鉄」に「乗り鉄」で賑わう、いや、大混雑でした。

並行するR148は大糸線同様姫川沿いの隘路ですが、安曇野から北陸へ抜けるには安房峠道路経由かここしかないという重要幹線でもあり、路肩に積雪も多いこの時期、路駐は厳禁ですが、駐車車両も多く目にしました。まあ駐車スペースや、駐禁指定のない脇道であれば違法ではないので一概に批判はできませんが、すごかったです。



小滝駅付近の国道の橋は「お立ち台」として有名ですが、車内から撮った写真をよく見るとカラーコーンで「撮影スペース」が確保されており、JRが要請したのか新潟県警が気を回したのか、事故があるよりはマシという考えでしょうが、そこまでするかという思いもあります。

各地で「撮り鉄」のマナーと言うよりも乱行が社会問題化している中、御他聞に漏れずと言う感じでもありましたが、一方で鉄道会社の方もここでひと商売とばかりにイベントを開催しているわけで、もちろん最低限のマナーも守れないほうに非があるとはいえ、商売っ気を出してしまえば混乱はある程度想像がつくのであり、鉄道会社もあまり大きな事は言えません。

特に「お別れ乗車」が増えるのだから増結、増発すると言うのなら利用者も事業者もwin-winですが、色を塗り替えると言うのは乗るよりも見る、撮るほうに重きを置いた施策であり、lose-loseの関係ではないのか、と常々思うのですが。

まあ「盛り上げて」いるのはJR西日本の糸魚川なんですが、キハ52各色の運用も明示してさあ撮って下さいと言わんばかりのサービスですから、集まらないわけがありません。
ただこの日は日中にキハ52の運用が無く、まさかキハ120を早々投入してしまっているのか、と思って南小谷に着き、別払いの分の切符を買っていると、ホームのほうがざわめいています。



いやいや、驚きました。来たのはいわゆる「ニッパゴッパ」、キハ28+58の2連です。高岡のを持ってきたようですが、ここまで来ると鉄オタも唸るような煽りっぷりです。
沿線のカメラの放列に感心、そして呆れながら混み合う列車で糸魚川に着くと、有名なレンガ車庫にキハ52が勢ぞろいです。



要はここでイベントをやっていたので、車両が足りずこれも希少な「ニッパゴッパ」の出番だったわけですが、ここまで大盤振る舞いのイベントや運用を敷いたせいでしょうか、そのあと寄った親不知や、通った筒石あたりに出撃する撮り鉄も目立ってました。






煽ったのはどう見てもJR西日本ですが、撮り鉄のマナーもまたひどかったですね。
まずはこの日のホームラン級(爆)



立客も少なからず出る中、ボックスを占領してビデオ撮影に余念がない撮り鉄です。向かいの座席に黒幕を張って映り込みを防止するなど入念な準備ですが、そこまで気が回るのにマナー方面には一向に気が回らないようです。

静かにしてください、と周囲に強制していたという証言もありましたが、頸城大野あたりからは一般客、それも高齢者も見受けられたのに占拠を続ける様子に、糸魚川到着前に意見をしてきた初老の乗客に対し、撮影の邪魔をされたと掴みかかってきたのは呆れかえって物も言えません。

何回か車掌が巡回してましたが、早い時期に注意しなければいけないでしょう。迷惑と言うレベルを通り越しているわけで、見て見ぬふりは鉄道会社がこうした手合いを追認したと思われてしまいます。

そしてもう一人と言うか一組。



平岩¥ャ滝間のR148のスノーシェッドの上に上がり込んでの撮影です。下流側のシェッドに脚立が立てかけてあり、そこから上がったようですが、まあ廃道探検とかこうしたところに上がり込むことも多々ある中、杓子定規に進入禁止と言う気はありませんが、問題なのはこのシチュエーションです。



はっきり言ってしまえば、いつでも死んでもおかしくないです。
雪崩の通り道、雪崩で出来た雪渓に乗っての撮影です。ここ数日気温が高く、この日も雪ではなく雨が降り、天気予報は雪崩への警戒を呼び鰍ッている日の話です。

こちらは列車の運行には影響はなく、何かあったら自己責任ですが、捜索や救助等で公的機関のお世話になるのですから、こういう危険な行為は絶対に慎むべきです。