Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

なぜ盗み得たのかが問題

2008-05-20 00:21:31 | 時事
調査捕鯨の乗組員が鯨肉を「お土産」にしていたことが問題になっています。
もともと「お土産」の慣行があるということですから、それを横領と断ずるのは早計です。結局はその業界慣行を知らない、認めないという意味で、捕鯨という文化に対する無理解とパラレルの関係にあるといえます。

それだけなら無知が鬼の首を取ったようにはしゃいでるだけ、と言えるのですが、問題は根深いです。
グリーンピースによる告発の根拠が宅配便に入っていた鯨肉と言うわけです。それは西濃の営業所から盗まれたものであり、不法行為、犯罪行為による証拠品であり、犯罪行為に基づく告発を容認すべきかどうか、捜査機関でもない存在に違法性を阻却する正当性は認めるべきではありませんし、「毒樹の果実」は証拠として認めてはならない性格のものです。

そして今回最大の問題は、その窃盗行為がただの窃盗行為ではないと言うこと。
なぜグリーンピースはその荷物を的確に盗めたのか。大井で引き受けて函館まで配送する予定の4個口の内1個だけなぜ的確に盗めたのか。荷物の外側に「鯨肉在中」と書かれていたわけでもないでしょう。おまけに盗まれた場所が青森支店と言うこと。函館行きの荷物が例えば空路函館まで送る、陸路でも積み替えなしにフェリーに乗るというのではなく、青森で積み替えるということを的確に知っていたわけです。

乗組員が函館出身?で函館に送付することを知っていて、その荷物が青森で積み替えになることを知っていて、しかも荷送人か荷受人を知っていなければ今回の窃盗は成立しません。
青森支店での部外者の立ち入り規制が全くのザルであるという問題もさることながら、個人情報に属する分野の情報を含む西濃でしか知り得ないはずの情報をグリーンピースがどうやって入手していたのか。

そこを解明するために厳しくグリーンピースを窃盗罪で取り調べるべきですし、西濃側もセキュリティの問題とともに、情報の漏えいに関しての説明をすべきです。
そうでないと、西濃を利用するということに大きなリスクがあると断じざるを得ないからです。