Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

お前が言うな、の典型例

2007-12-22 01:51:08 | 時事
さて今朝の朝日、先週月曜発売の週刊現代の中吊り広告の一部が「墨塗り」になっていたことを取り上げていました。
「マクドナルドを食べてはいけない」の「食べて」が墨塗りになったわけですが、鉄道各社は墨塗りを要求したり、掲出自体を断ったそうです。

ただ、これに関しては少し割り引いてみる必要もあるわけで、例のマクドナルドの偽装問題は、一部フランチャイズのみの話であり、全社的な話に持っていくのは無理があるわけで、もちろんフランチャイズとしたからには本社の責任は免れませんが、全体を語るまでにはいきません。
また、掲出拒否に関しても、どうも版元の講談社側もわざと騒ぎにしたかったようで、少なくとも神戸に引っ越してきてから6年以上経ちますが、1回も掲出例がないはずの阪神電車になぜか今号だけ掲出とか(ただし墨塗り)、どうも一筋縄ではいかないようです。

しかし、今回の記事、なんというか、まさに「お前が言うな」でしょう。
朝日と雑誌広告というと、古くは83年、「朝日は日本のプラウダか」のタイトルでの掲出を拒否、書き換えさせられ、それ以降長年出稿を拒否された「諸君!」のケースが有名です。
そのほかにも、週刊文春や週刊新潮が朝日批判をした号のタイトル変更を迫ったり、掲出を拒否したりした例は枚数にいとまがないわけで、掲出拒否の常連というかチャンピオンがどの面下げて批判記事を書くのか、としか言いようがありません。






我儘か杓子定規か

2007-12-22 01:33:39 | 交通
沖縄は21日夕方、時ならぬ冬の嵐となりましたが、今朝の朝日新聞に、夕方関空を出たJAL機が、那覇に着陸できず、鹿児島に着陸した後関空に戻ろうとしたら、那覇行きを希望する乗客と押し問答となり結局那覇に向けて出発したという記事が載っていました。

記事では「JALが乗客の圧力に押し切られた」と乗客のわがままというニュアンスで書いていますが、はたしてそうでしょうか。




鹿児島に着いたのは19時半頃、関空を出てから3時間以上が過ぎており、那覇までいってあきらめたものと思われます。鹿児島に降りたのは燃料補給のようですが、普通なら那覇の状況が好転したら関空ではなく那覇に向かうはずでしょう。

「押し問答」になったのは鹿児島空港待機中に乗客が那覇空港にいる人(出迎えでしょうね)から「飛行機が降りている」という連絡を受けたの原因だそうですが、鹿児島に当該機が到着した時刻には天候不順で上空待機していた飛行機の一番機が那覇に着陸しており、その後続々と着陸した機には同じJALや同じ機種の便もあるわけで、きちんと情報が入っていれば、那覇に降りられないという前提は鹿児島着陸から早い時間のうちに崩れています。

もちろん船や飛行機では船長、機長の判断は絶対ですから、乗客の要望で軽々しく変更するという前例は好ましくありません。
しかしそれを割り引いても判断のまずさは批判されても仕方がないものです。少なくとも鹿児島に向かう段階では、そこで給油して関空に戻るという選択肢しか考えないというのはあまりにも単純です。地上で待機し、情報も更新できるのですから、普通なら本来の目的地である那覇へ再度向かうという選択肢も用意していないとおかしいです。

にもかかわらず関空に戻るの一点張りでは杓子定規にもほどがありますし、再フライトに当たって状況の変化を織り込めないようでは、軽々に変更することは確かに好ましくないですが、状況に応じた変更ができないというのはもっと恐ろしい事態でしょう。







横審の品格を問う

2007-12-22 01:05:15 | ノンジャンル
朝青龍が巡業から復帰して、あとは初場所でどのような成績を残すのかが注目の的、という矢先、また例の横審委員が一悶着起こしています。
抜き打ちで高砂部屋に行ったら朝青龍がいなかった、と激怒したそうですが、まあ確かに部屋頭ですから自分の調整のみならず若い者に胸を貸すという意味もあるわけで、稽古に出ないというのはあまり感心できません。

とはいえ踵を負傷していてその治療を兼ねた調整も必要な状況ですし、また、世の横綱がみんながみんな熱心に稽古をしていたかというとさにあらずであり、それを理由にあれこれ非難するのはいちゃもんの域を通り越しています。聡怩フ拭き残しをあげつらう姑のような行動は、それこそ場所を控えたこの時期に神経をかき乱し、「自分が大嫌いな」横綱の足をいかにして引っ張ろうかしら、という邪な発想すらうかがえます。

横綱に求められるのは強さだけでない、というのが朝青龍批判の基本ですが、しかし強くない横綱というのはあり得ないわけです。ましてや復帰最初の場所、まず横綱として求められるのは「強さ」、すなわち成績のはずです。少なくとも白鵬と優勝を争うことが期待されるのは当然であり、それに向けての調整がこの時期の重要時です。
「黄金の左下手投げ」で一世を風靡した輪島がどのような「稽古」をしていたのか。彼は親方時代に年寄株問題でミソをつけましたが、横綱としては北の湖と一時代を築いた名横綱でしたが、彼の稽古嫌い、独自の調整は有名です。

そう考えると、朝青龍が稽古に出ないで何をしていたのかも確かめずにヒステリックに吠えたてる某横審委員というのは、その品格はもとより、存在をはじめ、行為のすべてに不見識、非常識を問うべき存在であり、このような人物を委員とする、委員とし続ける横審そのものの見識もまた問われます。