Straight Travel

日々読む本についての感想です。
特に好きな村上春樹さん、柴田元幸さんの著書についてなど。

「三銃士(下)」A・デュマ著(竹村猛訳)偕成社

2007-04-04 | 児童書・ヤングアダルト
「三銃士(下)」A・デュマ著(竹村猛訳)偕成社を読みました。
三銃士は紛争中のラ・ロシェルへ。そこへもミラディーの暗殺の手が伸びる。
あちこちにある枢機卿の手のものたちの耳を恐れ、大胆にも敵の堡塁の中で相談をする三銃士たち。アトスの豪胆さがかっこいい!
一方、ミラディーはバッキンガム公を狙いイギリスへ。
ところが思わぬところで足止めを食うはめに。

この三銃士を通しての真の主役はミラディーでは?というくらい下巻はミラディー一色。
ミラディーを軟禁する士官の性格をよく見据え、色仕掛けがだめと見ると今度は敬虔な女性を装い脱出・・・たくましく、おそろしい。
ラストの私刑の場面もドラマチックです。

この三銃士には続編もあるそうです。
「二十年後」はその題名のとおり主人公たちの二十年後の話で、四人が二つの側に別れ対立するらしい。
レオナルド・ディカプリオが主演し映画にもなった「鉄仮面(映画の題名は仮面の男)」が含まれている「ブラジュロンヌ子爵」はアトスの息子の話だそうです。


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