Straight Travel

日々読む本についての感想です。
特に好きな村上春樹さん、柴田元幸さんの著書についてなど。

「ホルモー六景」万城目学著(角川書店)

2009-10-23 | 日本の作家
「ホルモー六景」万城目学著(角川書店)を読みました。
このごろ都にはやるもの。恋文、凡ちゃん、二人静。
このごろ都にはやるもの。元カレ、合コン、古長持。
挑むは御存知、是れ「ホルモー」。負けたら御存知、其れ「ホルモー」。
「鴨川ホルモー」のスピンオフドラマとでもいうべき作品。
「鴨川ホルモー」に出てきたあの人が、あの場面が、あの店が!という感じで楽しめますので、「鴨川ホルモー」の方をまず先に読むのをおすすめします。

面白かったのは平安時代を思わせる定子と彰子(ていしとしょうしではなく、さだことしょうこ)、「中身はおやじ」の女子大生ふたりを描いた「鴨川(小)ホルモー」。

由緒ある長持をめぐる時間を越えたラブストーリー「長持の恋」。
この作品のラストシーン、情景を思い浮かべるとすごく笑える絵なのだけれど、心にじ~んときてしまいました。ヤラレタ。

三国志ネタ、円(まどか)広志、ミスター味っ子、よろしくメカドックなど楽しい描写もいっぱいです。

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