「幻の特装本」ジョン・ダニング著(宮脇孝雄訳)早川書房を読みました。
ベストセラーになった「死の蔵書」の続編です。
警察を辞めて古書店主になった主人公のクリフは、元同僚から仕事の依頼を受けます。
その仕事とは、存在するはずのないポーの「大鴉」の1969年限定版を盗んだ少女を連れ戻すこと。
その特装本はもし存在すれば莫大な価値がある本。
仕事をひきうけたクリフはその事件を追ううちに、過去の連続殺人事件を知ることになります。
前回の作品と異なり、今回は装丁や印刷に重点を置いた本のうんちくが充実。
クリフが犯罪すれすれの捜査を繰り返すのは相変わらずですが、痛快です。
クリフがその都度得た手がかりを元に関係者をいったりきたりするため、
ちょっと作品的に長いかな~とも感じましたが、結末も納得。面白かったです。
私は本は内容だと思っているので、装丁や初版にはこだわりませんが、
本を「モノ」として愛する気持ちも理解できます。
蔵書家のこだわりはよく聞きますが、この作品では作り手のこだわりに焦点をあてているところがよかったです。
ベストセラーになった「死の蔵書」の続編です。
警察を辞めて古書店主になった主人公のクリフは、元同僚から仕事の依頼を受けます。
その仕事とは、存在するはずのないポーの「大鴉」の1969年限定版を盗んだ少女を連れ戻すこと。
その特装本はもし存在すれば莫大な価値がある本。
仕事をひきうけたクリフはその事件を追ううちに、過去の連続殺人事件を知ることになります。
前回の作品と異なり、今回は装丁や印刷に重点を置いた本のうんちくが充実。
クリフが犯罪すれすれの捜査を繰り返すのは相変わらずですが、痛快です。
クリフがその都度得た手がかりを元に関係者をいったりきたりするため、
ちょっと作品的に長いかな~とも感じましたが、結末も納得。面白かったです。
私は本は内容だと思っているので、装丁や初版にはこだわりませんが、
本を「モノ」として愛する気持ちも理解できます。
蔵書家のこだわりはよく聞きますが、この作品では作り手のこだわりに焦点をあてているところがよかったです。