「失われし書庫」ジョン・ダニング著(宮脇孝雄訳)早川書房を読みました。
主人公・古本屋クリフ・ジェーンウェイのシリーズ三作目。
クリフはイギリスの探検家リチャード・バートン著作の稀覯本を手にいれます。
ある日老婦人が現れます。
彼女は「その本は騙し取られたもので、祖父の書庫のひとつだ」と主張します。
彼女の頼みでクリフは失われた蔵書の探索を始めます。
今作ではバートンのアメリカ滞在の空白期間をめぐる歴史小説の風合いが強くなっています。
前二作に比べて古本のうんちく、殺人の犯人を解き明かすミステリーの要素は少なめ。
南北戦争の開戦のひきがねとなったのはバートンの言葉だった、など本当だったら興味深いなあと思うエピソードがちりばめられた作品です。
日本ではリチャード・バートンはあまり有名ではないのではないでしょうか。
(私もこの作品で初めて知りました。)
多くの外国語をあやつり、現地にとけこんだ冒険家。きっととても奥の深い人物だったのでしょうね。
主人公・古本屋クリフ・ジェーンウェイのシリーズ三作目。
クリフはイギリスの探検家リチャード・バートン著作の稀覯本を手にいれます。
ある日老婦人が現れます。
彼女は「その本は騙し取られたもので、祖父の書庫のひとつだ」と主張します。
彼女の頼みでクリフは失われた蔵書の探索を始めます。
今作ではバートンのアメリカ滞在の空白期間をめぐる歴史小説の風合いが強くなっています。
前二作に比べて古本のうんちく、殺人の犯人を解き明かすミステリーの要素は少なめ。
南北戦争の開戦のひきがねとなったのはバートンの言葉だった、など本当だったら興味深いなあと思うエピソードがちりばめられた作品です。
日本ではリチャード・バートンはあまり有名ではないのではないでしょうか。
(私もこの作品で初めて知りました。)
多くの外国語をあやつり、現地にとけこんだ冒険家。きっととても奥の深い人物だったのでしょうね。