「モンキー・ビジネス VOL.5 対話号」(ヴィレッジ・ブックス)を読みました。
今回の特集は「対話」。
冒頭は村上春樹さんへのインタビュー。インタビュアーは古川日出男さん。
「いろんな話が出てきて、絡み合い一つになって、そこにある種の猥雑さがあり、おかしさがあり、シリアスさがあり、ひとつには括れないカオス的状況があり、同時にまた背骨をなす世界観がある。そんないろんな相反するファクターが詰まっている、るつぼみたいなものが、ぼくの考える総合小説なんですよ。」
5月に発売される長編小説もそんな小説なのかなあ。
今からとっても楽しみです。
次に小川洋子さんと川上弘美さんの対談。司会は編集者の柴田さん。
柴田「ぼく、『風花』でいちばん好きなのは、登場人物の一人が「いいも悪いも、あたしたちは結局みんな、自由なのよ」って言うところなんです。」
川上「はい、自由なんです、しかたなくみんな。」
柴田「自由であらざるをえないっていうことですよね。」
川上「はい」
登場人物によりそう小川さん、作品世界を遠景でみて、あっちこっちにふらふらする川上さん、そのふたりがお互いの作品を語り合い、自分自身の創作姿勢を語る。とても興味深い対談です。
このふたつだけで十分満足なのですが、ほかにも俳句・詩・短歌を創作→英翻訳→それをさらに和訳創作する試みなど、面白い企画がいろいろあります。
片山廣子さんの「赤とピンクの世界」も面白かったです。
「死ぬということは悪いことではない、人間が多すぎるのだから。
生きていることも悪いことではない、生きていることをたのしんでいれば。」
今回の特集は「対話」。
冒頭は村上春樹さんへのインタビュー。インタビュアーは古川日出男さん。
「いろんな話が出てきて、絡み合い一つになって、そこにある種の猥雑さがあり、おかしさがあり、シリアスさがあり、ひとつには括れないカオス的状況があり、同時にまた背骨をなす世界観がある。そんないろんな相反するファクターが詰まっている、るつぼみたいなものが、ぼくの考える総合小説なんですよ。」
5月に発売される長編小説もそんな小説なのかなあ。
今からとっても楽しみです。
次に小川洋子さんと川上弘美さんの対談。司会は編集者の柴田さん。
柴田「ぼく、『風花』でいちばん好きなのは、登場人物の一人が「いいも悪いも、あたしたちは結局みんな、自由なのよ」って言うところなんです。」
川上「はい、自由なんです、しかたなくみんな。」
柴田「自由であらざるをえないっていうことですよね。」
川上「はい」
登場人物によりそう小川さん、作品世界を遠景でみて、あっちこっちにふらふらする川上さん、そのふたりがお互いの作品を語り合い、自分自身の創作姿勢を語る。とても興味深い対談です。
このふたつだけで十分満足なのですが、ほかにも俳句・詩・短歌を創作→英翻訳→それをさらに和訳創作する試みなど、面白い企画がいろいろあります。
片山廣子さんの「赤とピンクの世界」も面白かったです。
「死ぬということは悪いことではない、人間が多すぎるのだから。
生きていることも悪いことではない、生きていることをたのしんでいれば。」