「むずかしい愛」柴田元幸編訳(朝日新聞社)を読みました。
不思議な愛の話を集めたアンソロジー。収録作品は以下のとおり。
私たちがやったこと(レベッカ・ブラウン)
ピアノ調律師の妻たち(ウィリアム・トレヴァー)
完璧な花婿(ヘレン・シンプソン)
ホテル(グレアム・スウィフト)
テレサへの手紙(ウォルター・モズリイ)
ロバート・ヘレンディーンの発明(スティーヴン・ミルハウザー)
満足のいくこと(V.S.プリチェット)
雪(ジョン・クロウリー)
印象的だったのは盲目のピアノ調律師の話。
生者の存在感が死者の記憶の上にどんどん上書きされていく事実に共感。
少し話は違いますがよく「人はどうして小さな頃の気持ちを忘れてしまうのだろう」というフレーズを聞きますが、忘れるのではなく、大人としての気持ちが上書きされていくだけではないかなと私はよく感じるので、そんなことも思いながら作品を読みました。
冒頭のレベッカ・ブラウンの話はお互いの耳と目を焼く恋人どうしの話。
いろいろなことを感じ、考えさせられる作品。
「雪」も記憶の不思議さへの考察が興味深く、面白く読みました。
アンソロジーはいまひとつ好きになれなかったり、印象が薄かったりという作品も混じりがちだと思いますが、柴田さんのアンソロジーはどれも存在感があり面白いのがすごい!
不思議な愛の話を集めたアンソロジー。収録作品は以下のとおり。
私たちがやったこと(レベッカ・ブラウン)
ピアノ調律師の妻たち(ウィリアム・トレヴァー)
完璧な花婿(ヘレン・シンプソン)
ホテル(グレアム・スウィフト)
テレサへの手紙(ウォルター・モズリイ)
ロバート・ヘレンディーンの発明(スティーヴン・ミルハウザー)
満足のいくこと(V.S.プリチェット)
雪(ジョン・クロウリー)
印象的だったのは盲目のピアノ調律師の話。
生者の存在感が死者の記憶の上にどんどん上書きされていく事実に共感。
少し話は違いますがよく「人はどうして小さな頃の気持ちを忘れてしまうのだろう」というフレーズを聞きますが、忘れるのではなく、大人としての気持ちが上書きされていくだけではないかなと私はよく感じるので、そんなことも思いながら作品を読みました。
冒頭のレベッカ・ブラウンの話はお互いの耳と目を焼く恋人どうしの話。
いろいろなことを感じ、考えさせられる作品。
「雪」も記憶の不思議さへの考察が興味深く、面白く読みました。
アンソロジーはいまひとつ好きになれなかったり、印象が薄かったりという作品も混じりがちだと思いますが、柴田さんのアンソロジーはどれも存在感があり面白いのがすごい!