Straight Travel

日々読む本についての感想です。
特に好きな村上春樹さん、柴田元幸さんの著書についてなど。

「夜の姉妹団」柴田元幸編訳(朝日新聞社)

2005-11-24 | 柴田元幸
「夜の姉妹団」柴田元幸編訳(朝日新聞社)を読みました。
スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、ジョン・クロウリー、ウィル・セルフなど、現代作家の英米短篇集です。
表題作はミルハウザーの作品。少女たちが闇の中へと消えていくその訳は?はっきりとした結末のない不思議な話。
レベッカ・ブラウンの「結婚の悦び」の終わりのない新婚旅行は寓話のような奇妙な話です。
ダイベックの「僕たちはしなかった」は自分の学生の時をしみじみ思い出してしまうような、リアルな話。
ジェームズ・パーディの「いつかそのうち」は家主を神のように追い求める主人公の姿がせつなかった。
ルイ・ド・ベニエールのキャットフードのラベル収集の話「ラベル」が面白かったです。
ウィル・セルフの「北ロンドン死者の書」はまじめなのにユーモラスで面白かった。最後の母親が職場に電話してくるなんて・・・のくだりは思わず笑ってしまいました。

全体的に奇妙で面白い話が多くて、柴田さんの作品を見る目はさすが、と思いました。
とても楽しいアンソロジーでした。


「オランダ大好き!」松崎八千代監修(JTB)

2005-11-24 | 柴田元幸
「オランダ大好き!」松崎八千代監修(JTB)を読みました。
オランダといえばゴッホ、風車、チューリップの知識程度の私ですが、この本にはオランダを興味深いたくさんの知識がつまっていて楽しく読みました。
オレンジの色をモチーフにした祭り、国民に愛されているオランダ皇室、
ニシンの食べ方、シンタクロースなどなど。
街もきれいで、きどらない雰囲気。いつか行ってみたい国、オランダ。