はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「モーツァルトはおことわり」

2013-02-07 14:21:56 | 本・映画・ドラマ
マイケル・モーパーゴさんの絵本「モーツァルトはおことわり」を読みました。
(絵:マイケル・フォアマン、訳:さくまゆみこ)


数日前に読んだ本「戦火の馬」と、同じ作家さんだとは…全然気づきもせず、
たまたま図書館で見かけ、タイトルと、優しい感じの絵に心惹かれ、ほかの本と一緒に
借りてきた本でした。

読む段階になり、「戦火の馬」と同じ作家さんだと気づき、期待は高まりました。

見開きのところに書かれていた内容で、ナチスの強制収容所に関係するお話だと知りました。

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「ひとつの物語を話してあげよう―」

世界的に有名なバイオリニストのパオロ・レヴィの秘密は
かつてナチスの強制収容所でくり返された
悲しい記憶とつながっていた。

美しい水の都、イタリア・ヴェニスを舞台に描かれた
人間のたましいふれる物語。
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一人の新人記者が、バイオリニストのパオロに取材に行くことになり、
「モーツァルトが大嫌いなので、『モーツァルト』と一言でも言おうものなら、
取材は打ち切られてしまうから、注意するように」と言われて臨んだ取材。

そこで、パオロから、何故モーツァルトにまつわるお話を聞くという形で
物語は展開していきます。

絵本なので、たぶん3~40分で読み終わったのだろうと思いますが、
バイオリニストが、何故今までモーツァルトを一度も弾こうとしなかったのか、
次のコンサートではじめてモーツァルトを弾こうとしているのはなぜなのか・・・
語り終えたとき、私の頬には静かな涙が流れていました。

ナチスへの怒りと、傷つけられた人たちへの悲しみ…そういう事実を知らなかった自分への
腹立たしさ…そういうのが入り混じった気持ちだったような気がします。

マイケル・モーパーゴさん、小学校の先生だったんですね。
とても気になる作家のお一人になってしまいました^^。
もう少し、いろんな作品を読んでみようと思います。
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