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アルツハイマー病の発症原因はヘルペス・ウイルスか?

2018年06月22日 09時14分41秒 | 科学技術
Alzheimer’s disease may be triggered by herpes virus, scientists suspect
アルツハイマー病の発症原因はヘルペス・ウイルスかもしれない

21 June 2018 • 4:35pm by Sarah Knapton, Science Editor (stopchina訳)
Telegraph

アルツハイマー患者の脳内に大量のウイルスDNAを発見

アルツハイマー病の発症原因がヘルペス・ウイルスである可能性が最新の研究で明らかになった。これは抗ウイルス療法が認知症防止に有効であることを示唆している。

イギリスでは850万人が認知症を患っており、その大多数がアルツハイマー病である。アルツハイマー病は脳内にアミロイドと呼ばれる粘着物質が蓄積して脳細胞が死滅することで起きる。

しかし、最新の研究で、アルツハイマーで死亡した人の脳内に HHV-6A および HHV-7 ヘルペス・ウイルスが健康な人の脳の2倍も存在することが明らかになった。これは病気に何らかの関連があることを示唆している。

(訳注)人間が感染するヒトヘルペスウイルス(HHV:human herpes virus)には以下の種類がある。ウイルス学上はそれぞれ上記の3つの中に亜分類される。詳細は各項目の記事参照。

単純ウイルス属(Simplexvirus)
学名:Human herpesvirus 1 (HHV-1) = 一般名単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1:herpes simplex virus-1)
学名:Human herpesvirus 2 (HHV-2) = 一般名単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2:herpes simplex virus-2)
バリセロウイルス属(Varicellovirus)
学名:Human herpesvirus 3 (HHV-3) = 一般名水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV:varicella zoster virus)
リンフォクリプトウイルス属(Lymphocryptovirus)
学名:Human herpesvirus 4 (HHV-4) = 一般名エプスタイン・バール・ウイルス(EBV:Epstein-Barr virus)
サイトメガロウイルス属(Cytomegalovirus)
学名:Human herpesvirus 5 (HHV-5) = 一般名ヒトサイトメガロウイルス(HCMV:human cytomegalovirus)
ロゼオロウイルス属(Roseolovirus)
学名:Human herpesvirus 6 (HHV-6)

1986年に米国Beth Israel Deaconess Medical CenterのSaira Salahuddinらによって発見され、1988年に大阪大学医学部の山西 弘一らによってHHV-6Bが突発性発疹の原因であることが報告された。薬剤性過敏症症候群の関連要因と考えられている。一般的に本邦では乳幼児期にほとんどの場合抗体取得しており、不顕性感染していると考えられている。

学名:Human herpesvirus 7 (HHV-7)

1990年にアメリカ国立衛生研究所のNiza Frenkelらによって報告され、1994年に大阪大学医学部の田中馨子らによって突発性発疹の原因であることが報告された。一般的に本邦では乳幼児期にほとんどの場合抗体取得しており、不顕性感染していると考えられている。

ラディノウイルス属(Rhadinovirus)
学名:Human herpesvirus 8 (HHV-8) = 一般名カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV:Kaposi's sarcoma-associated herpesvirus)
ウイキペディアより)


米国の研究者はウイルスが免疫の連環の引き金を引き、アミロイドの蓄積を促進すると考えている。
それは抗ウイルス薬が有効であるとの希望を抱かせる。


研究チームはヘルペスの影響を検討しようとしたのではなく、6箇所の脳内領域においてアルツハイマー患者と健常者で何が違うのかを探っていたのである。
彼らは、DNA塩基配列決定法により、死亡した患者の受け継がれた遺伝子について調べ、次にRNAにより遺伝子がどのように発現したかを検討した。

「我々はウイルスを探したわけではないが、ウイルスの影響が強く疑われた」とアリゾナ州立大学のベン・レッドヘッド助教が話す。

「我々は、鍵となるウイルスである HHV 6Aがアルツハイマーの原因遺伝子、およびアミロイド(アルツハイマーの神経病理学における重要物質)の生成にかかわる遺伝子、の発現を制御していることを発見した」

この発見は、アルツハイマーは脳がウイルスに対抗することによって引き起こされる”巻き添え被害”である可能性を示唆していると研究者は考えている。

HHV 6A および 7 は一般的なヘルペス・ウイルスであり、ほとんどの人が幼年期に感染する。このウイルスは口唇ヘルペスや陰部ヘルペスの原因となる単純ヘルペス・ウイルスとは異なる。

脳内のウイルスのレベルは死亡前の臨床的痴呆検査成績と関連している。ウイルスDNAが多い人ほど成績が悪い。

「ヘルペス・ウイルスがアルツハイマー病の主要な原因かどうかについては答えることができない」と研究責任者であるDr.ジョエル・ダドレイ(マウント・シナイ・アイカーン医科大学次世代医療研究所所長)は言う。

「しかし、はっきりしているのは、ウイルスがアルツハイマーをもたらすネットワークに関与し影響しているということだ」

「この研究はアルツハイマーの病原体仮説の可能性を検証する上で大きな進展をもたらした」

(後略)


<2018年6月26日>

抗ウイルス薬としてどんなものが使えそうなのか、素人なりに調べてみた。

HHV 6A および 7によって乳幼児の突発性発疹が引き起こされる。しかし、調べてみると、
突発性発疹の原因はヒトヘルペスウイルス6とヒトヘルペスウイルス7とわかっていますが、このウイルスには特効薬もワクチンもありません。そのため、しんどい症状を和らげることが治療の中心となります。
ということだ。

そこで、インフルエンザ薬であるタミフルなどどうかと思うが、どんなウイルスにも効くわけではなさそうだ。
そこで注目されるのが、富士フイルム関連企業が開発したファビピラビル(別名アビガン錠)だ。
ウイキペディアによると、
本来は抗インフルエンザウイルス薬で、ウイルスの細胞内での遺伝子複製を防ぐことで増殖を防ぐ仕組み。そのためインフルエンザウイルスの種類を問わず抗ウイルス作用が期待できる。またインフルエンザウイルスのみならず、エボラ出血熱ウイルス(後述)やノロウイルスなどへの適用性に関する試験・研究も行われており、ケンブリッジ大学教授のイアン・グッドフェローらの研究チームは2014年10月21日、マウスを使った実験でノロウイルスの減少・消失を確認したとの発表を行った。さらにウエストナイル熱ウイルス、黄熱ウイルスなどのRNAウイルスにも効果があると考えられており、同研究チームは「治療だけでなく感染予防にも効果的である可能性がある」とコメントしている。

ところがどっこい、

動物実験で胎児に対する催奇形性の可能性が指摘されたため、厚労省による製造販売承認は大幅に遅れたうえに緊急の場合のみ製造可能という条件がついてしまい・・・

ということで、広く使用されるにはいたっていない。

しかし、アルツハイマーは高齢者がかかる病気だから、高齢者への投与に限定すれば胎児に対する催奇形性は関係がない。
というわけで、アビガン錠はいいかもしれない。


<2018年6月29日>

先進国において認知症患者の割合が最も多いのは日本!認知症が”発症しやすい国”の特徴とは
2017/12/15
みんなの介護
日本は全人口における認知症有病率が2.33%となり、OECD加盟国のうちで最多となりました。これは2位のイタリア3位のドイツと比べても高い値であり、OECDの平均である1.48%と比べてると大きな乖離がみられます。超高齢化社会で平均寿命が伸び、長生きするにしたがって認知症を発症する人の数が増えているという認識はやはり正しいようです。(中略)

(引用者注)全人口に対する有病率は統計として価値がない。日本は高齢化が進んでいるから有病率が高くなるのは当然。高齢者の中の有病率の比較でなければ疫学的な意味はない。

認知症で最も発症率が多いのは「アルツハイマー病」と呼ばれる、脳の病気によって引き起こされるもの。これが全体の約6割を占めており、その影響を受けて脳の神経細胞の減少や、海馬という記憶に関係する場所が萎縮。こうした脳の変化が起きることで、記憶障害が発生します。それに加えて人物や場所、時間といったものの認識ができなくなり、身体的にも機能低下して体が不自由になる場合もあるのです。

ところで、順位付けがされている以上、認知症にかかりやすい国とかかりにくい国があるわけですが、それぞれの特徴とはどういったものなのでしょうか?まずはイギリスですが、公衆衛生学専門誌に掲載された研究によると、「清潔で所得が高い国の都市部ではアルツハイマー病の発症率が高い」ということがわかったそうです。

これには微生物がいないため免疫が衰えてしまい、免疫に重要な「T細胞(Treg細胞)」ができなくなるといった原因が考えられるようで、実際、T細胞が欠けた状態はアルツハイマー病患者の脳でよくみられる炎症反応との関連性が報告がされています。

また、世界アルツハイマーレポートによると、認知症が少ない国はフランスとインド、西アフリカ地域となりました。これには食生活が関連しているとみられ、フランスでは赤ワインがよく飲まれるためポリフェノールが認知症を抑制。またインドの主食となるカレーにはターメリックが多く含まれ、そのターメリック中には抗酸化物質が含まれていることが影響していると考えられています。(後略)


清潔な環境では、免疫が衰えてウイルス感染しやすくなる、ということだろう。そうであれば、上記新発見のウイルス原因説との整合性がとれることになる。

予防には食生活が重要ということだが、意識して抗酸化物質を摂取する必要がありそうだ。抗酸化物質は免疫を強化するというより、アミロイドの蓄積を抑制する作用があるのかもしれない。
以前のエントリー、
老化した細胞を若返らせることができる、らしい
https://blog.goo.ne.jp/stopchina/e/31e00b24bf4c0e7fbd420abb6c79dda6

で書いたことだが、抗酸化物質であるレスベラトロールがアミロイドβを排除する作用があるということだ。レスベラトロールは容易に入手できるサプリメントである。


<2018年8月26日>

ある生物屋さんに聞いたことだが、上で述べたアビガン錠がアルツハイマーに効く見込みはないそうだ。ヘルペス・ウイルスをやっつけることはできないというのだ。その理由の説明を聞いても、専門知識のない小生には理解不能だった。RNAがどうとか言っていたような気がするが・・・
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