《北朝鮮、韓国と2回にわたって秘密接触するも空振り》
韓国と北朝鮮が先月、開城(ケソン)で2回にわたって秘密の接触を持ち、首脳会談をはじめとする南北問題の懸案について意見を交換したものの、朝鮮戦争当時の韓国軍捕虜や北朝鮮による拉致被害者(拉北者)の送還問題・北朝鮮に対する食糧支援・核問題等について意見の隔たりが大きく、これといった成果を挙げられなかったことが12月20日明らかになった。
韓国政府の複数の消息筋によると、韓国と北朝鮮は今年10月中旬に任太煕(イム・テヒ)労働部長官と朝鮮労働党の金養建(キム・ヤンゴン)統一戦線部長による「シンガポール会合」で首脳会談等の議題について意見の隔たりがあることを確認したあと、11月7日と11月14日の2回にわたり開城で接触を持ったという。韓国側の代表は韓国統一部の局長だったが、北朝鮮側の代表については確認されていない。
韓国側は北朝鮮に対し韓国軍捕虜や拉致被害者を送還すれば10万t以上の食糧支援を再開出来るという意向を伝えたが、北朝鮮側は
「自分の意思で北朝鮮へ来た人はいるが、捕虜や拉致被害者はいない」(12月12日付『労働新聞』より)
というこれまでの主張を繰り返しただけだったという。
この頃、玄仁沢(ヒョン・インテク)統一部長官は韓国国会で
「捕虜や拉致被害者の問題の解決を図るため“フライカウフ方式”を検討する」
と答弁した。
“フライカウフ”とは旧西ドイツが旧東ドイツに現金や物資を提供し、その見返りとして旧東ドイツの政治犯たちを旧西ドイツへ移送したことを指す。
韓国側はまた、
「今後の南北間の対話で北朝鮮の核問題について本格的に話し合うべきだ」
という点を強調したが、これに対し北朝鮮側は
「核問題はアメリカとの間で解決を図る問題だ」
というこれまでの主張を変えなかったという。
朝鮮労働党機関紙『労働新聞』は12月19日、
「核問題は南北関係とは何ら関係がなく、南北関係改善の障害にもなり得ない」
と報じた。
一方、ある消息筋は
「李明博(イ・ミョンバク)大統領は11月27日放送の『大統領との対話』で“北朝鮮の核廃棄のためにプラスになるのであれば、また人道主義的な観点で捕虜や拉致被害者の問題について話し合い、解決出来るのであれば南北首脳会談を行うことも可能だ”と述べたが、これは北朝鮮の核問題や韓国軍捕虜、拉致被害者の問題が首脳会談を含めた今後の南北関係における重要な議題だという点を強調したものと考えられる」
と語った。
北朝鮮は11月に韓国側との2度にわたる接触が失敗に終わるや、統一部や玄長官を非難し、今年10月に韓国側が提案したトウモロコシ1万tの支援についても2ヶ月近くにわたって返答がない状態だ。
※北朝鮮の「非正規ルート」、またしても空振り三振。
悪事をやめて、どの国とも「正規ルート」で交渉しなさい。
韓国と北朝鮮が先月、開城(ケソン)で2回にわたって秘密の接触を持ち、首脳会談をはじめとする南北問題の懸案について意見を交換したものの、朝鮮戦争当時の韓国軍捕虜や北朝鮮による拉致被害者(拉北者)の送還問題・北朝鮮に対する食糧支援・核問題等について意見の隔たりが大きく、これといった成果を挙げられなかったことが12月20日明らかになった。
韓国政府の複数の消息筋によると、韓国と北朝鮮は今年10月中旬に任太煕(イム・テヒ)労働部長官と朝鮮労働党の金養建(キム・ヤンゴン)統一戦線部長による「シンガポール会合」で首脳会談等の議題について意見の隔たりがあることを確認したあと、11月7日と11月14日の2回にわたり開城で接触を持ったという。韓国側の代表は韓国統一部の局長だったが、北朝鮮側の代表については確認されていない。
韓国側は北朝鮮に対し韓国軍捕虜や拉致被害者を送還すれば10万t以上の食糧支援を再開出来るという意向を伝えたが、北朝鮮側は
「自分の意思で北朝鮮へ来た人はいるが、捕虜や拉致被害者はいない」(12月12日付『労働新聞』より)
というこれまでの主張を繰り返しただけだったという。
この頃、玄仁沢(ヒョン・インテク)統一部長官は韓国国会で
「捕虜や拉致被害者の問題の解決を図るため“フライカウフ方式”を検討する」
と答弁した。
“フライカウフ”とは旧西ドイツが旧東ドイツに現金や物資を提供し、その見返りとして旧東ドイツの政治犯たちを旧西ドイツへ移送したことを指す。
韓国側はまた、
「今後の南北間の対話で北朝鮮の核問題について本格的に話し合うべきだ」
という点を強調したが、これに対し北朝鮮側は
「核問題はアメリカとの間で解決を図る問題だ」
というこれまでの主張を変えなかったという。
朝鮮労働党機関紙『労働新聞』は12月19日、
「核問題は南北関係とは何ら関係がなく、南北関係改善の障害にもなり得ない」
と報じた。
一方、ある消息筋は
「李明博(イ・ミョンバク)大統領は11月27日放送の『大統領との対話』で“北朝鮮の核廃棄のためにプラスになるのであれば、また人道主義的な観点で捕虜や拉致被害者の問題について話し合い、解決出来るのであれば南北首脳会談を行うことも可能だ”と述べたが、これは北朝鮮の核問題や韓国軍捕虜、拉致被害者の問題が首脳会談を含めた今後の南北関係における重要な議題だという点を強調したものと考えられる」
と語った。
北朝鮮は11月に韓国側との2度にわたる接触が失敗に終わるや、統一部や玄長官を非難し、今年10月に韓国側が提案したトウモロコシ1万tの支援についても2ヶ月近くにわたって返答がない状態だ。
※北朝鮮の「非正規ルート」、またしても空振り三振。
悪事をやめて、どの国とも「正規ルート」で交渉しなさい。