イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ソーシャルディスタンシングが根付いているのを実感、地元は安心!牧草地を通ってオタマジャクシ観察。

2020年05月22日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
しばらくご無沙汰していました。
やはりコロナウィルスがらみの話題です。
おなじみのハッピーヴァレー Happy Vally の渓谷の遊歩道です。



もう飽きた、とおっしゃる方もいるでしょう。

近所ですから。

コロナウィルスの感染拡大措置のため、国をあげて実行していたロックダウンが緩和されて一週間たちます。

イングランドでは、外出禁止令が撤廃されました。
自家用車で遠出しても、一日に何回でも好きなだけ外出してもいいことになったのです。

(ちなみに同じ連合王国内のウェールズ、北アイルランド、スコットランドでは依然として運動のための外出は1日1度、30分まで、それも徒歩で行って帰れる近所に限定の外出禁止令がいまも実行されています)

それでも私たちは遠出は避けています。

例によっておなじみのオタマジャクシ観察です。
カエル池。


池というより地面との境目があいまいなズブズブの沼沢地なのですが晴天続きで、水がひあがり、水がたまった区域がかなり狭くなっていました。
それでもいたいた、にょろにょろ。




3週間前と同じ状態です。
いったい脚はいつ生えるんだろう。

.....ロックダウン緩和の話題です。

好きなだけどこへ出かけてもよいことになった先週末、予想通り、海岸や丘陵地など風光明媚な景勝地が人であふれかえっていました。

ロックダウン緩和の2週間前までは禁止だった(!)日光浴、ピクニックをする人だらけ。
せっかく習慣として根付いたソーシャルディスタンシングの実行が困難なぐらいぎっしり周りに人がいる状態.....危険です!気が緩んでいる!


これだけ人が押しかけてもお店や飲食店など商業施設はまだすべて閉鎖中です。
景勝地の地元の人にとっては収益も何ももたらさず、大勢のよそ者は感染をまき散らす厄介者でしかありません。

公共の駐車場も公衆便所も手を洗う施設も何もかも閉鎖中、ゴミ箱の回収もとまっているのです。
行っても不自由なことはテレビのニュースで何回も警告されているのにあれだけの人数の人がなぜ危険をおかしに他人の迷惑になりに遠くまで出かけていくのだろう!?


ニュース映像を見ていて「イギリス人ってこんなに辛抱の効かない人だったけなぁ」と不安になることしきりです。

そういうわけで、「ビクビク家にこもっているのはイヤだけど慎重でありたい、オタマジャクシに脚が生えるところも見逃したくない」私たちはまたもや近所の景勝地に出かけた、というわけなのです。

牧草地のまんなかに.....




いつの間にか確かに人が草を踏み分け、土を踏み固めた比較的新しい道ができています。
それも、ゆるく湾曲した.....

ロックダウン以前には、牧草地の真ん中を歩く人はほぼ皆無でした。

牧草地の端の小川の土手になっているところには砂を敷き詰めた遊歩道があるのですが、ロックダウン下の「運動のため」出てきた近所の人達に大人気のこの遊歩道、人が行きかう際にどちらかが草地に踏み込んでお互いの距離を2mずつとることになっています。

幅の狭い道で道を譲りあうならいっそのこと思いっきり離れた草地の真ん中を歩こう、と思い付いた誰かの後を同じ考えの人たちがたどって、草地を横切る「順路」ができたようです。

しっかりとソーシャルディスタンシングの習慣が根付いている安心の地元。
川沿いを往復して近所の家に帰る人達ばかり、観光地ではないのでもともとトイレも売店も必要ありません。

駐車場もトイレも利用できない、人でいっぱい(感染者もかなりの割合で含まれているはず!)の遠くの景勝地まで車で行くなんて今はちょっと考えつきません。

イギリスでは昔からウォーカーに開放されている散歩道 public footpath が農地を横切る際は決してフットパスを踏みはずしてはいけない、という暗黙のそれでも厳然とした決まりがあるようなのです。
いいのかなぁ、他人の私有地の真ん中をあるくなんて....となんだか後ろめたい気持ちになるのですが今では「道」ができています。
行政による警告/禁止告知のような物も見当たりません。

.....いいんでしょう。

ここは間違いなく私有の農地です。
以前には数頭のウシが放牧されていたこともたびたびありました。

ロックダウン中の気候のいい夏にはもしかしたら散歩する地元の人たちにこの牧草地を開放することにしたのかもしれません。

それにしては....


.牧草地の終わりのほうには不法に通過する人たちを阻止するため、伐採した木が雑っぽく積んでありました。
イギリスの柵のない開けた農地ではよく見かける原始的な境界です。

水嵩が減り、透明度が増した小川の水に男の子が二人じゃぶじゃぶ入って何かを追いかけていました。



遠くて写真ではわかりにくいのですがカモのヒナ2羽でした。
親は周りに見当たらず、迷子のようでした。


追いかけたらダメだってば!
男の子たちはもしかしたら捕まえて親のところへ戻そうとしていたのかもしれません。
そこへバカイヌがドボンと飛び込んでヒナ2羽を驚かせて遠くへ引き分けてしまいました。
飼い主が慌ててイヌを岸に引きもどしていましたがこんなふうにして親カモから引き離されたのかもしれません。

フワフワのカモのヒナ2羽は親から離れて生き残ることはできないでしょう。
親ガモはどこだ?!

クリスマスカードでおなじみのロビン。



















コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国民の不安がつのるロックダ... | トップ | 学校再開も近いイギリスの下... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

気になる出来事、社会情勢」カテゴリの最新記事