イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

わかりにくい、美しい、たぶん社会性のあるテーマのストリート・アート 

2016年07月06日 09時00分00秒 | マンチェスター
この前の、マンチェスターのストリートアートの記事に載せた写真と同じ日に撮りました。

おなじみ、ノーザン・クオーター Northern Quarter。

ストリート・アートには社会性のあるテーマが好まれるようです。

右側のアフリカかアマゾンの少数民族の少女(???)の壁画は、表現力も注目度も抜群。


周りとのバランスも絶妙なので、はなれて撮ってみました。

だけど、何が言いたいのでしょうか。


もしかしたら、今、世界中で話題のコンセプト、「グローバリゼーション」でしょうか。

こういう少数民族のイメージは、グローバリゼーションの対極の、守るべき固有の文化やノスタルジックな自然とともに生きる生活の象徴に使われることが多いようです。


おしゃれな美容院の外壁のカエル、ただのカエルではなく、絶滅の危機に瀕しているツリーフロッグですね。


アマゾンの熱帯雨林の保護活動のマスコット的存在です。

この2匹も何気なく自然破壊に抵抗している、と見ていいのではないでしょうか。



EU離脱の国民投票の日、6月23日の午後に撮りました。

このビルの横の、ポスター掲示板。




「残留」に投票するよう呼びかけています。


離脱派のリーダー格、保守党国会議員で、元ロンドンの名物市長、ボリス・ジョンソンがパンツいっちょうでユニオンジャックのブロック塀をめちゃくちゃに壊している表現、エグイ!

離脱したらこうなるよ、っていうグラフィックな説得。

アメリカの大統領候補のドナルド・トランプと情熱的にキスしてる表現もスゴイ!

その晩、離脱派が勝利しちゃいました。

イギリス経済はめちゃめちゃ、国際的信用度もがた落ち。どうするのー?

離脱派を勝利に導いたカリスマ的な政治家ボリス、首相になって、国家の建てなおしに腕を振るうのかと思ってたら、首相候補、降りちゃいました。



ストリート・アートと、パブリック・アートの違いはうまく定義できませんが、「ストリート」のほうが、内容がアナーキーで、表現する行為がゲリラ的・・・なんじゃないかと思います。落書きや許可を受けずにガラクタで構成したインスタレーションみたいなものもふくまれるはずです。

「パブリック」アートは公の組織等が企画してアーティストに依頼した、公共性の高い内容のアートであることが多いと思います。
美術の展示スペースではない場所(屋外など)に展示してあります。

ノーザン・クオーターの壁画の多くは、二つのカテゴリーの中間に分類していいのではないかと思うのですが・・・・「ストリート・アート」とひとくくりにして、さしつかえないでしょう。


↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。



コメント (4)
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