イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

ストックポートから日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。ストックポートってどこ?まずは本文をお読みください。

イースターの定番料理、今年は食べたロースト・ラム、ついでに調べた驚きの起源

2019年04月22日 09時00分00秒 | イギリスの料理、食べ物
そういえばイースターの食卓についてストックポート日報に書く機会がなかったと思います。



イースター(復活祭)にはラム lamb(コヒツジ)の肉が定番です。

昨日、イースター・サンデーに息子と私の2人でロースト・ラム roast lamb を食べました。
夫はベジタリアン(正確にはサカナは食べるペスカトリアン)なので鮭のローストにパースリィ・ソース parsley(パセリの葉を刻み込んだクリームソース、即席)で付き合ってくれました。

私のうちでは毎年やるわけではなく、本当に気が向いたら....という程度に実行しているイースターのロースト・ラム。

ラムに欠かせないのが、ミント・ソース mint source 。


市販のものは保存料がたっぷり添加されているからでしょうか、開けたビン詰めのものが冷蔵庫でいつまでも保ちます。
半年ほど前に使ったきり冷蔵庫の中に眠っていたミントソースの瓶詰がまだ食べられそうでした。

上の写真はスーパー、セインズベリーにラム肉を買いに行った際見つけた高級品。
近頃スーパーでもよく出回っているイギリス国内のどこかの地元のデリ(手作り食品)製品のようです。

お試し価格にはなっていましたが、いつも使う普及品メーカーのものの量を考慮したら4倍の値段でしたが....しかも前に買った瓶入りがまだ食べられるというのに....衝動買い!まあいいか、お祝いってことで。

ミントの葉っぱのお化けから大汗をかきかき逃げるコヒツジのイラスト!のラベルが気に入って購買欲にあらがえませんでした。


ラムの脚肉800グラムの真空パックからたっぷり入った血を捨てて洗い、オーブンで1時間ちょっと。

ロースト皿にたっぷりしみ出た脂で即席の顆粒グレービーを溶きます。


お湯の代わりにジュージュー熱い肉脂を使っているのでコクとこってり度は特筆もの。

カロリーやコレステロールのことは考えないことにします。お祝いってことで。



ロースト肉のカービング(切り分け)は男性の役割です。


下の息子に覚えてもらいたいのですがなかなかうまくいきません。
薄くそぎ切るのはコツがいります。

ベジタリアンの夫が指図しています。

ついに夫が切るはめに。


ベジタリアンの夫は肉を切ってくれたあとで食卓を離れてもう一度手を丁寧に洗う羽目になりました。肉には手を触れていないのですが。
その後のお代わりは私が切り分けました。

息子が厚ぼったく切った切れは私の皿に。


ついでです。夫のロースト・サーモン。


ラムはじっとり柔らかくとてもおいしく焼きあがりました。
独自の薬味のようなクセのあるにおいを消すためか、ミント・ソースを必ず添えることになっています。

ミントソースは細かく刻んだミントの葉を砂糖と酢で和えた、懐かしく甘酸っぱいハッカのお菓子のような味です。
今回使ってみた高級品は混ぜても混ぜてもミントの塊りとお酢が分離してしまいます。そこもまた添加物を使っていない高級品らしくてまことにけっこう。

なぜ、イースターにコヒツジの肉をたべるのか?今回、調べてみました。

発祥はキリスト教成立のずうううっと前、イースターの時期とほぼ重なるユダヤ教の祭祀、「過ぎ越し」だそうです。
旧約聖書の「出エジプト記」に書かれているのだそうです。いつのことだ!?クリスマスにターキーやガチョウを食べる起源よりずうっと古そうです。

古代エジプト時代、怒った神がすべての家の長男をペストで殺した際、いけにえのコヒツジの血で戸口にしるしをつけておいたユダヤ人の家だけは災難をまぬがれたのだとか。
それを祝ってコヒツジの肉を食べ始めた習慣が新しく発生したキリスト教にも受け継がれて今に至っているのだそうです。



一番上の写真は今年のラミング(コヒツジの誕生)シーズン第一期生、ともいうべき初春の母子ヒツジです。
3月のピーク・ディストリクトで撮りました。

イギリスで非常に盛んな牧羊業の目的は、多くの人(特に子供たち)は羊毛生産だと思っていますが実は違うのです。

畜肉産業なのです。

生後一年間、母ヒツジや兄弟ヒツジとのびのび過ごしたオスのコヒツジは母ヒツジの次の出産前に屠殺されます。

羊毛は夏の暑い時期にヒツジの健康を守るために刈り取られますが、羊毛用の特別な種類のヒツジの羊毛以外ほとんどは廃棄処分にされるそうです。

せいぜい格安で払い下げられ建築資材(断熱材や雑草が生えないように庭の敷石の下にひく)としてる使われるぐらいの利用法しかないそうですよ。

日本ではヒツジの肉、あまり食べませんね。




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シーズンらしいシカ肉、パブの日替わりメニューで偶然見かけて食べてみる!イギリスの秋冬は狩猟肉!値段は比較的お手頃

2019年03月06日 09時00分00秒 | イギリスの料理、食べ物
パブで昼食を食べるたまの贅沢。

ジャイアント・ヨークシャー・プディングに盛られた鹿肉のシチュー stewed venison with mashed poteto in giant Yorkshire pudding を注文しました。


べジタリアンの夫は大き目の赤いピーマン(英語で red bell pepper といいます)にチーズでとじた豆類とライスに 焼き色が付いたハローミー・チーズをのせた、あまりパブらしくないものを食べました。(しゃれた料理ですが調理するのは簡単そうです)

英語で狩猟の獲物の動物のことを「ゲーム game 」といいます。その肉はゲーム・ミート game meat。

野生のカモ、キジ、ウサギ、最近では害獣指定されているハイイロリスなどもゲームとしてイギリスではおなじみです。

普通のスーパーでゲーム・ミートが売られているのを見たことはないのですが、秋冬の狩猟シーズンになると田舎のレストランやパブでけっこうお手頃な価格で調理されたものが手軽に食べられます。


ヨークシャーの東海岸の田舎町のパブで、ウサギのホットポット hotpotを食べたことがあります。

(ちなみにホットポットはイギリス英語です。オーブンで煮込んだ料理のことです。キャセロール caseroll とも言います。シチュー stew というのは火にかけた鍋で煮こんだ料理です)

その地域の特産品、ホップを収穫前に食い荒らす憎い害獣、ウサギがハンターによって多数持ち込まれるのだそうです。肉から鉄砲の玉が出てきました!!


でもイギリスのゲーム類の中で一番一般的なのはシカではないでしょうか。

シカ肉は英語で「ヴェニスン venison」といいます。

イギリスには野生のシカがとてもたくさんいるそうです。
よく見かけるのは入場料を取って公開している古い貴族の邸宅の広大な庭園などに放し飼いになっているシカ。

去年の夏に ストックポート日報 に載せた、ライム・パーク Lyme Park の一匹はぐれシカ。



大掛かりな狩猟パーティが上流階級の社交行事だった戦前までは、狩猟シーズンまでに大量に繁殖したシカが大量に撃ち殺されたといいます。

現在は一般公開している庭園のシカが狩猟パーティのために殺されることはありませんが、やはり増えすぎると生態系に悪影響を及ぼすためパーク・レンジャーによって毎年かなりの頭数が射殺されているそうです。

肉は施設内のレストランで調理して供されたり、冷凍されたりソーセージに加工されたりしてお土産物売り場で販売されるなどちゃんと消費されているようです。

10年前に食べたウサギ肉のホットポットもこのシカ肉のシチューも、肉が口の中でホロホロほぐれるように柔らかく煮込まれていてとてもおいしかったのですが、何しろソースの味が濃く、肉そのものの味がよくわかりませんでした。


夫が言うには、ゲーム・ミートは伝統的に内臓を取り除いた後、頭を下にしてしばらく吊るしておかれるんだそうです。

バクテリアの作用により肉が甘く柔らかく熟成した味わいになるのだとか。腐り始める寸前に食べるのが絶妙なおいしさだって、それはちょっと危なくないですか!?

家に帰って調べたら、現在では衛生上の理由からその「しばらく放置」処理はあまり行われていないそうです。
ホッとしました。....もしかしたら自家用にやっているハンターもいそうですが、まずパブで出されるものにはやっていないでしょう...




このジャイアント・ヨークシャー・プディングは、ロースト・ビーフに添えられてディナー皿の隅にいくつか載せられる普通サイズのヨークシャー・プディングに比べると日本ではなじみがないのではないでしょうか。

どこのスーパーでも冷凍が売られているし、パブの昼食(パブディナー pub dinner)メニューではおなじみです。
グレイビーにどっぷり浸った付け合わせの野菜とマッシュポテト、あるいはシチューのような汁気の多いメイン・ディッシュが入って出てきます。

ソースやグレービーがしみ込んでズルズルにふやけてきますが、決壊してお皿がぐちゃぐちゃ、になるなんてことは決してありません。
パブで食事をする機会があれば話のネタに注文してみてもいいと思いますよ。



ピークディストリクト Peak District の小さな美しい町カースルトン Castleton (人気の観光地です)の古いパブ、The George の内部です。


カースルトンに行くたびにこのパブに入ります。
昔ながらの内装が気に入っています。

17世紀に建てられたパブです。
上階は、今でもホテルとして客をとめる昔ながらの「イン」です


昔の建物には低い戸口がいっぱい。


身長183センチの夫がかがまないと入れない、昔のたてものの小さな戸口の写真はストックポート日報にも数限りなく載せています。

昔の人は小さかったのです。
梁などが低くわたっていたりで開口部を大きくとることが建物の構造上難しかった場合もあったそうですが、180センチ以上の身長の人がほとんどいなかった17世紀ごろまでならこれで十分だったはずです。

パブ裏の駐車場からの眺めも素晴らしい。


カースルトンには、夫のお気に入りの小さなアンティークのガラス食器屋があるのです。

町に入るまでの雄大な丘陵地を分け入るように進むドライブも楽しみの一つです。

実は、町のはずれにいつも放牧されている、スコットランド産の奇怪なウシ、ベルテッド・ギャロウェイを見にこの町までわざわざ来たのですが、なぜかこの日は一頭も屋外に出ていなかったのでした。

シカ肉のシチューを食べ、格安のアンティーク ワイングラスを買って家に帰りました。



カースルトンの記事のリンクを貼ろうとしたのですが探せません。今日中に見つけて貼るつもりなので、また明日、この記事に戻ってみてくださいな。
ついでにベルテッドギャロウェイの記事も!

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クリスマスに作ったイギリス伝統の高級肉料理のベジタリアン版、とても簡単、レシピ付き

2018年12月27日 09時00分00秒 | イギリスの料理、食べ物
話題が前後しますが、クリスマスの日、12月25日に作った、ベジタリアンむきのクリスマス料理です。


スーパー、アスダ Asda が無料で配布している月間のレシピ小冊子を見て作りました。

バターナッツ・スクオッシュ・ウェリントン butternut squash Wellington

材料です。


スクオッシュというのはカボチャの一種です。
中味をくりぬいてハロウィーンのランターンを作るのに使うオレンジ色の「パンプキン」は味がなくスカスカしていますが、このバターナッツ・スクオッシュは甘くてまろやかです。

日本でもこの頃は手に入るようですね。

タネは下の空洞にちんまり収まっていて果肉がたっぷり、しかもほじくるのがとても楽です。


スーパーで売られているのは上の写真のようなどっしり形がほとんどですが、オーガニックショップではくねくね首の長いもの、胴がくびれてひょうたん型のものなど、個性的な形のバターナッツ・スクゥォッシュが見つかります。


角切りにしたバターナッツ・スオッシュと細切れにした玉ねぎ2個をオーブン皿に入れてオリーブオイルをふりかけオーブン(200℃)で15分、
カボチャのタネとパインナッツ(松の実)をそれぞれ20gを加え、さらに10分、バターナッツ・スクオッシュがやわらかくなったら外に出して室温に冷まします。

パセリ20g、干し杏6個の細切れ、ボロボロにほぐしたフェタチーズ(feta ギリシャの白いチーズ)100g、缶入りのグリーンレンティル(レンズマメ、小さめの豆なら何でもいいような気がします)400g、一個分のレモン汁と皮をすり下ろしたものをよーく混ぜて....

すでに薄く平たく伸ばして巻いてあるインスタントのペイストリー(パイ皮 320g)を広げた上にもっこり盛り上げてのせます。


あ~、レシピには「小さ目のバターナッツ・スクオッシュ」と書いてあったのですが大きいのしかなかったのです。


左側のボウルにはのせ切れなかった材料が残ってしまいました。
バターナッツ・スクオッシュだけ残して他の材料をスプーンで丁寧にすくってペイストリーの上のかたまりに移します。

バターナッツ・スクオッシュはそのうちサラダに使うことにします。

上に同じインスタントのペイストリー(320g)かぶせてふちを押さえてとじた後、冷蔵庫に入れて30分冷やします。
レシピの写真には星形に抜いたペイストリーがちりばめてありましたが、巻いた2本のペーストリーは敷くのと上にかぶせるのに使ってしまったので余分がありません。(とじた写真がありません)


溶いた卵一個分をまんべんなく表面に塗って同じ温度のオーブンでこんがり40分。


手前は、ロースト・チキン4~5人分。


今年は恒例のターキーではなくチキンをローストしました。

バターナッツ・スクオッシュ・ウェリントン、この日に食べたのはベジタリアンの夫だけです。


私は5センチ角ほど切り取って味見しました。
びっくりするほどおいしかったです。

夫にも好評です。
レシピによると8人分です。

バターナッツ・スクオッシュ・ウェリントンの盛り付け例


チキンの盛り付け例;私の採り分です。

時計回りに;
お団子状のスタッフィング(チキンの空洞に詰める玉ねぎとパン粉とセージを練ったもの、インスタントの箱入りを買いました)をまるめたもの、
カクテル・ソーセージ(ウィンナソーセージ)をベーコンで巻いたピッグス・イン・ブランケット(チキンのトレイにもいくつかちりばめました)
ロースト・パースニップとロースト・キャロット、ロースト・ポテト。
びん詰を買ったクランベリー・ソース。
くるみとトウガラシを加えて炒めた芽キャベツ(夫は塩茹でにした芽キャベツを食べました)
ローストチキン2切れ(インスタントの顆粒をお湯で溶いてミカン、玉ねぎ、レモン、のだしが出たチキンの脂を加えたグレービーがかかっています)






バターナッツ・スクオッシュ・ウェリントンはイギリス伝統の肉料理のベジタリアン版なのです。

オリジナルのビーフ・ウェリントン beef Welington


名前の由来は不明です。
牛フィレ肉の塊をパテで覆い、パイ皮をかぶせて焼いた高級イギリス料理。私は食べたことがありません。

上の写真は画質が良かったので選んだ17世紀創業、ロンドンの名門食料品店フォートナム&メイソンのショッピング・ウェッブサイトから借りたもの。

4人前で75ポンド(10,546円)!
オーブンに入れて焼くだけの状態で届くそうです。
ちなみに私の作ったバターナッツ・スクオッシュ・ウェリントンはアスダのレシピ小冊子によると、(材料をすべてアスダで調達すれば)8人前で材料費が一人当たり1ポンド8ペンス。

イギリス人に「今年はウェリントンのヴェジタリアン版を作る」というと「ひゃーすごい大変そう!」といわれました。夫も「めんどくさいことはやめろ」といいました。
その実、ひどく簡単でした。

チキンの残りを少しとウェリントンの半分をベジタリアンのガールフレンドと翌日食べられるように自宅に帰る上の息子に持たせました。

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イギリスで気楽に食べられる、本格的なインド料理!調理するのはバングラデッシュ系移民、店名はエチオピア由来の地元のカレー屋

2018年10月11日 08時00分00秒 | イギリスの料理、食べ物
月曜日に、家族でインド料理を食べに行きました。


ほとんどの客が車で来るため、駐車場に面した裏口(ゴミ箱なんかが平気で置いてあります)から入ります。
国道A6に面した正面はなかなかモダンで立派なつくりなのですが...

ストックポートの郊外、ヘーゼルグローブ Hazelgrove にあるブルー・ナイル Blue Nile という「バングラデッシュ/インド料理」店です。

経営者がバングラデッシュ人移民のようです。

マンチェスター近辺にたくさんいるパキスタン人移民も それほどたくさんいるようにも思えないスリランカ人移民も、もちろん本家インド人移民も「インド料理屋、カリー・ハウス」の看板を上げて営業しています。

おそらく一緒くたにしては失礼なはずです。
しかし、「パキスタン料理」、などイギリス人にとって耳慣れない言い方をするよりパキスタン人もバングラデッシュ人も「インディアン・レストラン(インド料理屋)」と自称した方が確実にイギリス人の客受けすることを承知で、「インディアン・フード」を出しているようです。

ブルーナイルでもメニューをよく見たらバングラデッシュの特徴ある伝統料理が見つかったかもしれません。

レストランの名前が、ナイル川(白ナイル)の支流でエチオピアを流れている青ナイルなのはなぜか!?
聞こう聞こうと行くたびに思うのですがいつも忘れます。

15年来行きつけの、「インディアン・レストラン」です。




今ではイギリス名物になっているインド料理です。
日本を含めた世界中で愛されるカレー料理の本家本元、本格的なインド式のカレーがイギリスのたいていの都市とその近郊で気軽に食べられるのです。

近ごろはインド料理に限らず、ゆったりした内装で落ち着いたサービスを提供する高級感のある民族料理レストランは近郊に点在していることが多いのです。
観光地ではないため、地元の常連客に愛される定評のあるレストランが多いのです。

本格的な各国民族料理が楽しめる!
インドをはじめ、旧大英帝国の植民地、属国であった国からの移民をかつて大量に受け入れたイギリスの歴史に根付いた現象です。

ストックポート日報では ぼったくり日本風カレー、ベジタリアン・レストランの定番カレー、カリブ風カレー と、イギリスで食べられるさまざまなカレー料理を紹介してきましたが、今回初登場、イギリス名物 本格インド・カレーのご紹介です。

(おっと、バングラデッシュ人がやっているレストランでしたが...しかも、専門家に言わせれば、イギリスで供されるインド料理は長年の間にイギリス人の好みに合わせて多少本国のものとは変化してもいる、とのことなのです...)


まず、たのまなくても出てくることが多い、ポッパダム poppadom。


薄いぺりぺりのおせんべいのようなポッパダムをかじりながらメニューを見て料理を選びます。

お皿にとった好みのピックル(ディップのようなもの)をつけてポッパダムを食べます。

ピックルはどこの店も同じ、上の写真の時計回りにオレンジ色の onion pickle(甘辛い玉ねぎの漬物)、 yoghurt paita(ミント入りヨーグルト)、 mango chutney(マンゴーのジャム) lime pickle(ライムの皮の唐辛子ソース漬け)の4種類が標準のようです。

メインコースのカレー料理がかなりの量なので、私はいつもスターター(前菜)は省きますが、今回はベジタリアンの夫のベジタリアン・チャットを少し分けてもらって食べました。


カレーソースであえたポテトなどの野菜を小麦粉をのばして焼いたやわらかいチャパティChappatti に巻いて食べます。


息子たちが毎回注文するチキン・パコーラ chicken pakora。


フワフワのコロモのチキンのフライ。2人で一皿で充分です。

メインのカレーソースがやって来ました!


左から時計回りに...

●おそらくイギリスで一番人気の高いカレーソースのひとつ、ローガン・ジョシュ rogan josh、トマトベースでコクがあってあまり辛くありません。
日本人の好みに一番合うと私が保証できるカレーソースです。これはチキン入り。

●これもイギリスで人気のマドラス Madras、かなり辛いです!これはラム(コヒツジ)入り

●鉄の鍋に入ってジュージューいいながら運ばれてきた、カライ karai/karhai、「カライ」というのは丸いお鍋のことらしいのです。トロトロの玉ねぎと豆、トマトを煮込んだスパイスのきいた中辛のソースで、名前に反してあまり辛くありません。エビ入りです。

細長いお米を香料と炊いたピラウ・ライス pilau raice を二皿と...

遅れて運ばれてきた巨大なナン・ブレッド naan bread 2枚を4人で分けて食べます。


ナンブレッドはちぎって手で、ライスはフォークで食べます。

夫は、ベジタリアン向けのけっこう充実したセレクションの中から、ホウレンソウをスパイスで煮込んだカレーソースをたのみました。残念、写真がありません。まろやかすぎて、日本人が「カレー」に期待するものとはかなり違います。

もちろんソースのベースには動物性のものが一切使われていないので、ベジタリアンがほかのすべての 何十種類もある伝統のカレーソースの中身(具)を野菜に置き換えて注文することも可能です!

さんざんテーブルを汚して、(布のテーブルクロスの上に使い捨ての正方形の大きな紙が広げてあります)食事が終わり、サービスのブルーナイル特製の包み紙のミント風味のチョコレートと...


オレンジの櫛切りを食べて、なぜか食事が終わった後に出る熱いお絞りで顔をふいて....

一人暮らしをしている上の息子は例によって残ったカレーソースを持ち帰り用にアルミの容器に詰めてもらうように頼みました。



それぞれ残りは少量ずつですがちゃんと三つのパックに分けてビニール袋に入れてくれました。

もちろん自分で食べるためですが、「ドギー・バッグ doggie bag、お願いします」と言って、「飼い犬(ドギー)にやるため」という慣用的な言い訳で気楽にあまりものを詰めてもらうように頼めます。どこの店も喜んで無料でやってくれますよ。

お客が出入りする裏の出入り口に20キロの玉ねぎ入りの網袋が置いてありました。




店内も店の外(裏口までも)も怪しげな青いライトで照らされているのは「ブルー・ナイル」の店名からインスピレーションを得た個性的な演出のつもりらしいのですが、かなり気持ち悪いです。
特に同席した人たちの顔色が悪く見えるのが好ましくない。

10年ぐらい前まではいかにもインド料理屋らしい強烈な色遣いの内装で、額装したインド(バングラデッシュ?)の観光写真が飾ってある、薄暗くレトロな雰囲気だったのです。

はっきり言って、そっちの方が好みでした!



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夫の手料理、ビーガン食、食材調達はマンチェスターの老舗ビーガン御用達のオーガニックスーパー

2018年08月25日 09時00分00秒 | イギリスの料理、食べ物
ベジタリアンの夫が作った、カネローニ canelloni です。


カネローニは筒状のパスタに牛ひき肉か、リコッタ・チーズ ricotta cheese とほうれん草を詰めてベシュメル・ソース(ホワイトソース)とトマトソースをかけてオーブンで焼く、イタリア料理です。

今回、リコッタ・チーズの代わりに使ったのが、トーフー(豆腐 tofu)!

ボロボロしたリコッタ・チーズに見えますが、豆腐です!


(ピンボケ写真ではありません!湯気でレンズがくもったのです)

ビーガン vegan 料理です。ビーガン・レシピをみて作ったそうです。

ビーガン料理なのでベシュメルソースは省き、トマトソースのみ。

ハーブやスパイスが効いていて、自家製パン粉もこんがりしていて、こってりコクのある風味!…といいたいところですが、しっかりと豆腐の味がしました。

ありがたく、おいしく食べましたが「もう一回作ってあげる」といわれたら、「せっかくだけど、手間もかかることだし、もう結構です。」といいたいところの…やはり「代用食」でした。

ベジタリアンが肉を食べない「菜食主義者」のことであるのは日本でも最近は知られていることでしょう。
ベジタリアンは、乳製品と卵は食べます。

ビーガンは乳製品も卵も食べない人たちです。日本語では「完全菜食主義者」と訳されることがあるそうですが、存在自体があまり知られていないと思います。(ちなみに皮製品も身につけません)

驚いたことに、ビーガン協会の発表によれば連合王国の全人口の7%がビーガンなのだそうです。そんなにいるなんてちょっと信じられません。


今回トーフーを買ったのが…。


マンチェスターのシティセンターの北、チョートン・コム・ハーディ Chorlton Cum Hardy という町にある、ユーニ―コーン Unicorn という、オーガニック、ビーガン食品スーパー、コープ Co-op の直営です。


1996年創業の知る人ぞ知る、ベジタリアン、ビーガン御用達の老舗、ベジタリアン、ビーガン以外の人たちも安全で環境にもやさしい食材を求めて買い物に来る、地域の名物店です。

連れてきてくれたのは、私の25年来の友達で、60代の女性です。

1970年代からの生粋の第一世代ベジタリアンです。
といってもうちの夫と同じで、魚は食べるので、厳密には「ペスカトリアン」と分類される人たちの一人です。

これが、有名なユニコーンの豆腐売り場です!


もーのーすーごーい種類の「豆腐製品」がずらああああっと並んでいますが、厚揚げやがんもどきなどはありません。
スモーク味、パプリカ味、チリ味、トーフケーキ、海草入り等等々、ありとあらゆる、自然派志向の人が好みそうなバリエーションの豆腐があります。

「クラシック」豆腐を買ったのでお味噌汁に入れようか冷ややっこにしようか思案したのですが、ビーガン料理の古典的調理法、「水気を切って砕いて、リコッタチーズの代用に使う」と夫が決めました。

めんどくさそうなので、私は調理には一切関与しませんでした。

よくマンチェスターで働くキャリアウーマンタイプの女性が持っているのを見かける、ユーニコーンオリジナルのジュート製のトートバッグ。


野菜の名前が書かれた野菜色のバッグがオーガニック野菜売り場のディスプレイに使われていました。


小さい正方形のサイズのをお弁当入れに使う人が多いようです。







豆類、穀類売り場が壮観でした。


動物性たんぱく質を一切摂らないビーガンはありとあらゆる豆類を上手に使って植物性タンパク質補給をします。

前にもベジタリアンについて少し書きましたが、補足です。

私の夫は40歳近くなってから徐々にベジタリアン(正確にはペスカトリアン)になったのですが、ユニコーンに連れてきてくれた私の友達は少女時代から自分の意志でベジタリアン(正確にはペスカトリアン)宣言をしてなったのだそうです。

当時のイギリスのベジタリアンはヒッピー運動、インド思想などの影響を受けた人も多かったのですが、私の友達を含む多くの若い人は、ウシやブタ、ニワトリの飼育の仕方、効率主義にかわって行くイギリスの農業のあり方に抗議して畜肉を食べることを拒否し始めたのだそうです。

当時の畜産業は動物を狭い暗い畜舎や檻に押し込めて効率的に集約的に飼い始めていたようです。

そういうわけで、魚を食べることには抵抗はない、という一見矛盾する主義主張だったのです。
「魚にも魂はあるでしょう、魚だって殺されるときに痛い思いをするでしょう?動物はかわいそうだから食べないのに、魚はいいのか?」と問答を吹っ掛けられることが数え切れないほどあったといいます。

答えは「魚は食べてもいい。なぜかというと、魚は人間の食生活に都合がいいように非道な生活を強いられていないから」だったそうです。

今ではイギリスでは集約的な畜産業は法律で禁止されています。

私と夫がユニコーンで買った製品公開。


イーストを使わないで焼き上げたもっちりした昔ながらのパンほか、一般のスーパーからh姿を消した、カメレオンのイラストがかわいいパッケージのカモマイル・ティー、レンズマメのスナック菓子、固形シャンプー(髪の毛がサラサラになる秀逸品!)、激安の規格外サイズの手づくり石鹸の袋づめ、パンのとなりにあるのが、トーフー。魚肉ソーセージのようなのがマッシュルームのパテ(強烈なマッシュルームの味)。

お値段は圧倒的に高めです。
日用にビーガン食、オーガニック食を買い続けるのはかなり家計に負担になるはずです!

ベジタリアン料理も肉料理も食べる私には、ビーガン料理の味にはやっぱり「代用食」の物足りなさが否定できません。

体にいいはずですし、動物の命を奪う人間のエゴに思い当たると突然「ビーガンになってもいいかもしれない!」という衝動が付き上げてくるのですが、落ち着いて考えてみると無理!です。

味の不満もさることながら、栄養の偏りを補う献立の煩雑さと食材の調達を考えると二の足を踏みます。

以前のベジタリアンカフェと、イギリスのベジタリアンに関して(あるいは夫の食生活について)書いて記事のリンクです。☟

イギリスの食生活の一面...ヴェジタリアンとヴィーガン御用達の学生街のおしゃれなカフェ
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手軽なイギリス料理の決定版、ジャケット・ポテト…料理とも言えない素朴さの上着を着たジャガイモ

2018年08月01日 09時00分00秒 | イギリスの料理、食べ物
今までストックポート日報で取り上げなかったのが不思議なぐらいとてもイギリスらしい軽食、ジャケット・ポテト jacket poteto



ベークト・ポテト baked poteto とも言いますがアメリカっぽく聞こえるかもしれません。

ストックポートのマーケットホールの中のカフェで、ふと思いついて注文して食べました。





素朴なカフェです。


いつもいつも、お年寄りのたまり場になっています。


さて、本題のジャケット・ポテト。

大き目の(ベーキング用の種類があるのです)ジャガイモを、200度前後の高温で1時間ほどローストすると、中がフワフワでホクホク、皮がこうばしくパリパリに焼けます。
皮をジャケットに見立てて、ジャケット・ポテト。

日本では「焼きジャガ」といわれてますよね。

すでに調理済みのポテトに十文字の切込みをいれて、塩コショウした缶詰のツナ(マグロ)をのせ、おろしたチェダー・チーズ Chedder cheese を乗せてあります。
このカフェではチーズをかけてから、数分オーブンで再加熱して出しています。
とろ~んととろけて軽く焼き色がつき、室温で少しずつ固まり始めた、外がツルン中がトロンのあつあつチーズが楽しめます。

イギリスのチーズはどれもすべて「とろけるチーズ」です。

うちでも作ります。

オーブンからできたてのポテトを皿の上で各自がテーブルナイフで切って…


チーズとおろしたてのコショウだけで食べてもよいのです。


カフェのとろ~んとしたチーズも香ばしくて好きなのですが食卓でおろしたてチーズをかけるうちのやり方も素朴でいいですよ。

冷たいチーズが熱いポテトの表面にふれてチリチリ巻き上がるように溶けていくところを食べるのです。

チリコンカーン chilli con carne ソースをかけました。


チリコンカーンソースはチーズとツナ缶、ベイクト・ビーンズ(甘くてゆるいトマトソースでやわらかく煮込んだ大豆の缶詰)と並ぶ人気の「フィリング(日本ではトッピングといったほうが通じやすいかもしれません)」です。

イギリスでは単に「チリィ Chilli」とも呼ばれている、昔から人気のメキシコ料理。
豆とひき肉と玉ねぎ、ピーマンなどの野菜をパプリカで炒め、つぶしたトマトと煮込んでトウガラシソースを加えた辛いソースです。

ポテトのローストは夫が担当。
チリソースは私が、ひき肉の食感を再現したマイクロ・プロテインという菌類が原料のベジタリアン用の代用ミンチで作りました。

ジャケット・ポテトは夫の得意料理です。

私が料理したくない時などに作ってくれます。

皮にフォークで穴をあけて電子レンジで10分加熱する お手軽調理法もありますが夫はオーブン調理にこだわります。

オーブンでも電子レンジでも、調理前に必ず皮にフォークで穴をあけましょう!
穴をあけないと皮が破裂して大変なことになります。(経験あり)


前日に作った日本風のカレーやボロネーズ(スパゲッティ・ミートソース)の余りやハムや卵、そのほか冷蔵庫にあるものをなんでもマヨネーズであえてかけてもおいしいですよ!


マーケットホールのカフェ、The Oak Tree Cafe では注文してカウンターでお金を払います。



注文した料理はでき次第、テーブルに持ってきてもらえます。

コーヒー、紅茶はカウンターでミルクと砂糖を入れて自分でテーブルにもっていきます。

スナック(おやつ)のチョイスは今ひとつぱっとしませんね。スコーンとチェリー・ベーカウェル、ショートブレッド、バッテンバーグ・ケーキ、アップル・パイ、エクレス・ケーキがありました。

どれも切り分けないで簡単に自分でとれる焼き菓子です。
 
ジャケットポテト(サラダ付き)と紅茶が4ポンド80ペンス(700円ちょっと)。お手頃です。

外にマーキー(テント)を確保して、喫煙者が外で飲食できるようになっています。


イギリスでは、ジャガイモが日本のお米に相当する、いわゆる「主食」です。
あらゆる料理の付け合わせとして出てくる炭水化物源です。

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多民族国家イギリスの、今や国民食のひとつでもあるジャマイカ料理、やっぱりカレー(インドと同様イギリスに支配された暗い歴史の産物)

2018年06月15日 00時00分00秒 | イギリスの料理、食べ物
前回、2回カレーの話題をお送りしました。

今回は、ジャマイカ風カレー。上の息子と、夕食を食べました。


マンチェスターのタウンセンターにある、小さな小さな、屋台風、それでもちゃんとしたレストラン、ジャーク・シャック Jerck Shack

☝写真に写っている、カマボコ風屋根の3軒並んだ真ん中。

シャックというのは掘っ立て小屋とかあばら家というような意味です。




実は、イギリスにはジャマイカもふくめた、西インド諸島(カリブ海諸島)から来た移民 (カリビアン caribbian )がものすごーく多いのです。

1950年代から60年代に、戦後の復興をすすめるためにイギリスが旧植民地から大量に移民を受けいれた時期です。

もともとは、イギリス人が経営するサトウキビ農園で働かせるためにアフリカから連れてこられた奴隷の子孫たち。

ジャマイカ料理を含めたカリブ料理は暑い国らしいスパイス(トウガラシとショウガがおなじみ)のきいた料理、ヤギ肉を食べることと、海鮮料理が豊富なことでしられています。

ここは、「ストリートフード風」が売り物です。
ちゃんとしたレストランもマンチェスターにはけっこうあるようです。


これが、息子の食べたマトンカレー curried mutton


とろとろに煮込んだやわらかいヤギの肉がたっぷり入っています。
大人のヒツジと同様、臭みがあることで知られているヤギを食べたのは実は初めてです。スパイスが臭い消しでしょうか、カレーの味が濃いのでクセのある においはありませんでした。


骨付きジャーク・チキン jerk chiken とキドニー・ビーンズ入りブラウンライス。


前回行った時に友達が注文したプレートの写真です☝

これは骨なしジャーク・チキン。


ガラスのケースに並んでいたのを見て、即決!


肉がやわらかく、本当においしかったです。
ジャークというのは、ジャマイカ料理の代表的な混合スパイスです。何が入っているのかよく知りませんが、肉にびっしりまぶして、オーブンか、スチールのドラム缶に火をいれてじっくり焼き上げるのだそうです。
ケンタッキー・フライド・チキンのように中がジューシーでジュクジュクしていることはなく乾いてホクホクほぐれる感じです。

私は、このジャークのほうが好みです。
中までスパイスが沁みとおっています。

イギリスではこのジャーク風味、けっこう一般化しています。
出来合いの粉末や瓶入りのソースがスーパーで売られているので、バーベキューや、フライパン、オーブンで手軽に調理できるのです。

もちろん私も何回かインスタントの風味ミックスを使ってオーブン料理を試しています。それなりに楽しめるのですが、ここの本格的なジャークチキンはやわらかさと味の滲みこみ方が格別に秀逸です!!

刻んだキャベツをマヨネーズであえたコールスロー、私はあまり好きではないのです。出されたら食べますが、自分で選んで注文することはないでしょう。
ここではたのまないでも、ピンクの紫キャベツを蒸した甘いコールスローをどさっと添えてくれるのです。

イギリスではたのまないのに気を利かせてついてくる、ということはほとんどないんですよ。なんでもお客に聞くのがエチケットなのですから!

「いらないのに~」と思ったものの、汁気のないスパイシーなチキンやカレーに甘いコールスローは必須だということに気が付きました!

もっと欲しい!と思ったぐらいおいしかったです。
日本のカレーについてくる福神漬けのようなものでしょうか。


これは、同じく骨なしジャークチキンとプランティン plantain。


別の時に行って注文したプレートです。

プランティンって、ご存知ですか。日本語では料理用バナナと言われているはずです。
甘みがなく、かっちんかちんに硬くて長ぼそい、気持ちの悪いグレーがかったうす緑のバナナ...調理しないと食べられません。

甘くないねっとりしたサツマイモのような地味な食感と味です。

西インド諸島では、ジャガイモ(イギリスは主食、日本のご飯のような存在です)のように肉、魚に添えて食べられているらしいです。

濃くスパイスのきいたチキンとあっさりしたプランテインはよく合います。(のどが渇きましたが)

マンチェスターで留学していた25年以上前、同じ家に西インド諸島からの移民を両親にもつ黒人の修士課程の男子学生がいました。
彼はインテリのロンドン出身者でしたが、同じ苗字の同じ島出身の同じ教会に通う西インド諸島の生活習慣を守り通す結束の固いコミュニティで育ったのだそうです。

その人が作った奇妙な料理は、イギリスで人気の「ジャマイカン料理」ともジャークチキンレシピとも違い、素朴ではっきり言って退屈なものでした。
きちんと料理しておよばれしたことはないのですが、塩茹でのお芋のような根菜、蒸したプランティン、乾燥ココナツ、おかゆのような豆のスープなどの味見をさせてもらったのをおぼえています。

きちんとした料理をするのはおっくうでも、付け合わせや「ちょっと一品」おふくろの味を再現して異郷で一人で楽しんでいたみたいですね。


ブレッド・フルーツという、これまたジャマイカ料理に欠かせない、南国の果実の缶詰がカトラリー立てに使われていました。


ブレッド・フルーツは日本語で「パンノキ」というそうです。
ベジタリアンむきには、ブレッド・フルーツと、似たようなとげとげのあるラグビーボールのような形の硬い果実、ジャック・フルーツの白い果肉のシチューやフライ、カレー(日替わり)を出しているそうです。

調理師をしている息子は私と同じで好奇心旺盛、ジャックフルーツのフライをすでに食べたことがあるそうです。

ヤギのカレーは初めてだとかで、興奮していました。

ジャックフルーツと「パンノキ(パンの木!?)」興味津々です。今度ベジタリアンの夫を連れてきて食べさせてみてもいいかもしれません。
もちろん味見させてもらいます。

この日は魚はなかったようです。(売り切れでしょうか)

西インド諸島の人は海釣りが大好きなようです。
南国の青い海、エキゾチックなフルーツ、レゲエ音楽の他に、海辺での魚のバーベキューといった観光イメージが定着しています。


ケースに入って売られていたダンプリング。


あげパンですが...日本の揚げパンを思い出して買ってみました。甘くもなんともなく、ちょっと期待外れ。
カレーやスープと食べるには脂っぽくてくどいようです。

残すのがくやしいので、紙ナプキンに包んで持って帰りました。
家で食べ方を考えてやろう!と思って。

結局、一晩おくと硬くなったので、食べずに捨てました。




はっきり言って、説明がまだまだ足りないです!
私もよくは知らないんです。

非常に奥の深い興味深い料理だと言われています。

イギリスが17世紀に占領するまでジャマイカを支配していた、スペインの料理が基礎になっているんだそうです。
その後、原住民が食していた南国特有の材料(バナナ、プランティン、ショウガ、砂糖、ココナツ、ジャックフルーツ、オクラ、アセロラ、豊富な香辛料、海産物などなど)を上手に利用して独自に発展しました。

パンノキは奴隷の常食用にイギリス人がアフリカから持ってきて植え始めたものだそうです(知らなかった)

今や、ジャマイカ料理の代表のひとつにもなっているカレーは19世紀に奴隷制が廃止されたあと、低賃金労働者として大量に移民してきたインド人たちによって持ち込まれたそうです。

ジャマイカのカレーはいろいろあるそうですが、ジャーク・シャックで出されていたものはこってりコクがあって、かなり日本人好み!というか、食べなれた懐かしい味に近いと思います!


おなかいっぱい、よく冷えたジャマイカ製の甘い缶ドリンクも飲んで、2人で15ポンド!安いです。

一人で来て道行く人を眺めながらカウンター席で食べてもいいかもしれません。



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イギリスの食生活の一面...べジタリアンとヴィーガン御用達の学生街のおしゃれなカフェ

2018年06月12日 09時00分00秒 | イギリスの料理、食べ物
私が夫と一緒によく行くカフェがマンチェスターにあります。
タウンセンターからはちょっと離れた、オックスフォード・ロード Oxford Road、大学街にあるThe Eighth Dayという店の地下。



The Eighth Day はオーガニック製品や自然食品の専門店、ナチュラル指向で環境問題に関心のある人達にターゲットを絞ったエコロジーショップです。
1970年代からこの場所で営業しているそうです。
地下に下りる階段には「地下カフェ」とだけ書かれています。

カフェの名前は、The Eighth Day Cafe というそうです。

好きなものを選んでとってもらい、お金を払って自分で席までもっていくカフェテリア形式。


イギリスにはとても多い、「ベジタリアン・レストラン」の草分け的存在です。

扱っているのはすべて、ベジタリアンか、ビーガン料理。

ビーガン vegan というのは日本では耳慣れない言葉かもしれません。「完全菜食主義」と訳されることがあるようです。

ベジタリアン vegitarian が「菜食主義」のことで、肉も魚貝類もそのほか動物性脂肪の使われた食品(ポークゼラチンで固められたゼリーなど)一切口にしない人たちだということは日本でも知られているでしょう。

ビーガンは卵、乳製品すらも口にしない、もう一歩先を行った人たちです。ヴェジタリアンは全く珍しくないイギリスの社会でも、かなりな制限と自己規制を自らに強いているまだけっこう特殊な存在です。

ビーガン協会の最新の発表によれば現在(2018年4月の統計)連合王国に7%もいるんだそうです。(本当かなぁ)

先週行った時の日替わりメニューは...



メイン・・£5-50

マンチェスター・ビリャ―ニ Biryani (ビリャ―ニはカレー粉とスパイスをまぶして炒めた野菜とライスを混ぜたカレー飯、ココナッツ と カシュ―ナッツのペーストソース添え )
          
 
ナスとピーマンとペンネ・パスタのフェタ・チーズ焼き


煮込み Stew・・£4-95 
タイ・カレー £2-00増しでブラウン・ライスと付け合わせの野菜付き


ダール Dhal・・£4-00 (ダールはこの店の定番、豆のドロドロカレー)
この日のダールはひよこ豆と黒レンティル。£4-95でブラウンライスと付け合わせの野菜付き

 
スープ・・£3-30、 パンとバター付き・・ £4-00
キノコの裏ごしクリームスープ



ビーガンホットプディング(プディングはデザートの意)大豆ミルクのあつあつカスタード添え・・£4-50
ルバーブとイチゴのクランブル、スティッキ―ジンジャー・ケーキ


*5ポンド(£5-00)は現在736円、ポンド安です。




ちなみに私の夫はベジタリアンですが、正確には「ペスカトーリアン」、魚は食べます。

ベジタリアンと一口に言っても、よく聞いてみるとペスカトーリアンだという人がけっこう多いのです。

うちの夫は、タコとイカ、カニがダメです。脚があるから。それなのにエビは食べます。サメは魚なのでだいじょうぶ(食べてみたらまずかったそうです)もちろんクジラは哺乳類なので絶対にダメ!(クジラを食べる話になると、日本の捕鯨に関して環境問題や国際道徳論など持ち出して興奮します)
貝類はだめではないのですが、嫌いだそうです。やれやれ。
海産物は概して言えば、「人それぞれに決まりあり」と言ってよいのではないでしょうか。








私が食べた、マンチェスター・ビリャ―ニ。


「マンチェスター」というのは...ただ単にこの店のオリジナルの味付けなんじゃないかと思うのですが、どうでしょう。



別の日に来た時に私が食べた、私のチャナ・ダール(手前)夫が食べた、なんだったかしら、イエロー・タイ・カレーだったような(奥)


これが先週食べた、マンチェスター・ビリャ―ニ(またです!)と夫が食べたひよこ豆のダール。


各テーブルの上に、アロエの鉢植えが置かれています。売り物のようです(ぼったくりの7ポンド95ペンス!)
塩、コショウ、砂糖入れがオーガニックなドリンクのガラス瓶の再生利用なところに、店のこだわりというかイメージ戦略の巧みさが垣間見られます!


別の日に連れてきた下の息子が食べた、ナスとクジェット(ズッキーニ)とペンネ・パスタのフェタ・チーズ焼き。


地中海風のチーズ焼き以外、カレーものが多いのです。

私たち大人は、野菜のチーズ焼きのように家でも作れるものをヴェジタリアン・レストランでお金を払って食べるのはちょっともったいない気がするので、スパイスの効いたエキゾチックなエスニック料理を選ぶことにしています。

食べ物に関して宗教的タブーのある国々で発展した「カレー」類はもともと、肉を使わないベジタリアン調理のものが多いようですね。

日本のカレーソースは、小麦粉を茶色く炒めたルーが基本ですよね。それをのばしたクリーミーで肉のエキスが溶け込んだこってり濃厚なソースを期待しますよね。
肉が入っていないと、だまされた気がしませんか。

イギリスでとても一般的で、どこの町にもたいていはある、インド、パキスタン人の経営による「本格」インド料理のレストランや「テイカウエイ(持ち帰り)店」では、実にたくさんの種類の定番カレーソースがあるのです。

ヨーグルトやココナツミルクが溶いてあったり、トマトやホウレン草、豆、煮崩した玉ねぎがベースのものに独自のスパイスがきいている、必ずしも濃厚でこってりしているとは限らない、色も食感も、辛さも、そしてもちろん味も多種多様なソースのバラエティです。

いずれも、(全て調べて書いているわけではありませんが!)インド料理のレストランのカレーソースのベースには肉類が使われていないはずなのです。
だから夫のようなべジタリアンも安心して楽しむことができます。

それぞれ、地方色のある独自の肉なしソースに、ラム(子ヒツジ)や海鮮類、チキン、ベジタリアンなら野菜のみ、の好みの具を入れて調理してもらえます。
ポークとビーフはインド/パキスタン料理ではタブーのようで、イギリスで食べられる本格カレーに入っていることは絶対にありません。

ストックポート日報で取り上げる機会がなかったのですが、我が家も含め、インド料理はイギリスの家庭の外食定番なのです!
そのうち特集をしましょう。

それはともかく、このヴェジタリアン・カフェ、カフェテリア形式のセルフサービスのわりには、お値段高め...です。

客層は、比較するのが気後れしますが...例えば、マクドナルドなどと違って、知性的な専門職タイプ(場所柄から、大学関係)な人が多いのです。
太った人を見かけません。マクドナルドでみかける大人は半分ぐらいが肥満しているのですが...



28年ほど前、このカフェのあるオーガニック食品専門店のまわりに校舎が点在するマンチェスター・ポリテクニックに通いました。
当時は、今のような明るくおしゃれなカフェの作りではなく、インドでヨガの修行でもしてきたような人(白人のみ)がはいるような、暗くて排他的な雰囲気でした。

環境問題に関心のある年配のイギリス人に連れてきてもらい、お昼をごちそうになったことがあるのです。
謎めいたエスニック料理に交じって「トーフーバーガー」があったので、注文しました。

日本食と言えばスキヤーキー、テンプーラー、日本文化と言えば、フジヤマゲイシャ、空手に禅の時代です。(ちょっと大げさ!)

とろみのある照り焼きソースのかかった日本風の豆腐ハンバーグを期待したのですが、出てきたものはオカラを薄くまとめて塩焼きにしたようなものすごくまずい代物でした。今のような、見て選ぶカフェテリア式ではなかったと思います。

それ以来、ヴェジタリアンの今の夫と結婚するまで20年以上ご無沙汰でした。
その間に、明るくおしゃれで開放的なカフェに改装されていたのです。

当時よりは「おしゃれに外食」文化が根付いているイギリスです。
舌の肥えた(?)世界の味に精通する文化的な客層を意識して、メニューも改善されたのかもしれません。

カリビアン風炒め物、ハンガリー風グラッシュ、トーフーカレー、キンピラゴボー炒め、ベジタリアンチリなども日によって作っているそうです。

2年前にストックポート日報に載せた、「すべりやすい濡れた床」警告標識。




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新製品‼ ピンク色のぷよぷよ肌、裸のブタ!皮のないソーセージ!

2018年04月07日 09時00分00秒 | イギリスの料理、食べ物
ずいぶん前に買った、ソーセージのパックです。



へック Heck というヨークシャーの家族が経営する、グルメソーセージのブランド、近ごろ人気です。

パッケージもかわいい。

刺激的な製品名...裸のブタ肉 Naked Pork とは何か!


画期的!薄い皮に入っていない、ソーセージの中身!!

最近、売り始めたようです。

このヘックのソーセージはどのバラエティも、お値段がかなり高めです。たいてい 450g 前後で、3ポンド(460円)以上します。
今まで、買ったことがなかったのですが...。

もとの値段が2ポンド、賞味期限が近付いていたためか、1ポンド46ペンスにまで下がっていました。

買うしかない。






そうそう、イギリスのソーセージは、普通こんな状態でつながったまま、パックに入って売られています。


上の写真は ヘックの製品ではなく、スーパーの自社製品、お手頃です。

豚肉の割合の高い、カンバーランド・レシピのものだったと思います。
(カンバーランドは渦巻き形状の細ーくて長いもので知られています)

の豚肉と、脂と 小麦粉、ハーブやスパイスが薄い皮に入っていて、ねちょねちょ、にゅるにゅる。

昔は、ブタの腸に詰めていたそうです。日本では太目のソーセージのことを「腸詰め」って言っていましたね。

ソーセージとソーセージのつなぎ目はねじってあるだけ。
長い長い筒状の皮にたくさんの「裸のブタ肉」のかたまりが間隔を置いて 詰まっているんです。

地方固有の数限りないバージョンがあります。

肉の挽き方や各材料の割合が違ったり、特殊なスパイスがはいっていたり、リンゴやネギが入っていたり....スーパーで売っているものだけ見ても、目がくらみそうなぐらい多彩です。奥が深いイギリスのソーセージ道。

ソーセージは間違いなくイギリスの国民食で、肥満と成人病の原因のひとつでもあります。

...そういえば、昨日から 一定以上の割合で砂糖を含む清涼飲料に課税される、通称 「デブ税 fat tax 」と言われる、砂糖税 suger taxが施行され始めたのでした!この話はまた改めて...。


さて。皮のないないソーセージ、どうやって食べようか、と考えて....

定石どおり、ただ焼いて目玉焼きと食べる。


火が通りやすいように、平たくつぶして焼きました。



普通のソーセージの皮から中味を絞り出して、鶏や七面鳥をローストするとき、おなかに詰める人もいます。

イタリア風、スェ―デン風のミートボールは牛肉を使って作りますが、ソーセージの中身を丸めて、ローストするイギリス特有のソーセージだんごもテレビのお料理番組で見たことがあります。

形を変えれば、ポークバーガーにもなります。

最初から、「裸のブタ肉」のような 皮に入っていないのを買ってくれば、らくちんですね。

ハーブやスパイス、小麦粉の入ったブタのミンチ、と言っていいでしょう。

ピザやラザーニャに使う調理例もパッケージに紹介されています。


ソーセージ・ロール sausage roll ってご存知でしょうか。


パイ皮に、ソーセージの中身=裸のソーセージが詰まった、軽食、スナックの決定版。
どこのベーカリー(パン屋、ケーキ屋)でも熱々を売っています。

イギリス中、どこの町にもある、チェーン展開のベーカリー、グレッグス Greggs で食べたソーセージ・ロール。


最近 グレッグスはコーヒー、紅茶といっしょに店内で売られている菓子パンやパイ類などが座って食べられるよう、テーブルを設けて 評判になっています。
買ったパンを食べられる、充実した喫茶コーナーを設けた焼きたてパン屋なんて 日本では20年以上も前からおなじみですよね。

グレッグスの喫茶コーナーは 店内に 窮屈に並んだ椅子と細長いテーブルがあるだけ。(ない店舗もあります)
しかも紙コップに紙ナプキン使用。あまりゆったりした空間とも言えませんが、ベーカリーが 買い物や観光の途中にちょっと一息、お茶休憩、あるいは軽い昼食がとれる場所を提供するなんてイギリスではかなり画期的なことなのです。

よく火の通った「裸のソーセージ」がサクサクのパイ皮に包まれたソーセージ・ロール、イギリスに来た日本人の皆さまにぜひ試していただきたい、おすすめ「イギリスのスナック」です!


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驚きのパンの種類の名!古き良き時代の言葉のセンスに共感!ゴミ箱のふたとはよく言った!

2018年03月09日 21時45分38秒 | イギリスの料理、食べ物
ストックポートのタウンセンター近くのいわゆる「安売りや」で見つけた、平べったく巨大な「丸パン breadroll」。

その名も、ゴミ箱のふた( bin lid )


もちろん買いました!名前にひかれて!
39ペンスは55円ぐらいです。

夫は、「そんなもの、買うな!うけねらいのくだらないネーミングだ!しかもおもしろくないよっ」と止めましたが。



本当に「ウケねらいのくだらないネーミング」かどうか、気になるので…調べました。

違いました。

「ビン・リッド」というのは、主にリバプール発祥の、かつて、イギリス北部のみで通用した、丸い白パンの通称なんだそうです!地方限定一般名

今では知る人ぞ知る、といった知名度の呼び名ですが、今でもちゃんと地元の製パンメーカーが こうやって その名前で製造販売しています!

イギリス南部の比較的品のいい地域で生まれ育ったうちの夫が知らなかった、イギリスの真実!

イギリス標準英語で丸パンを意味する「ブレッド・ロール」は、現在イギリスで18通りの別称が確認されているそうです。
「ブレッドロール」は、もともとロンドンを中心とした、おもに南部での品の良い言い方だそうです。

bun はアメリカ経由で日本でもつかわれていますね。なぜか日本では「バン」と複数形になるようですが。
アメリカでもハンバーガー用のパンをそうよぶようです。

やはり、呼び方の発祥の地はイギリス北部。

bap、barm、 barm cake、oven bottom、 batch すべて、イギリス北部ではなじみのある呼び方です。膨らんでいたり、上と下が平らだったり微妙なバリエーションがありますが、どれもみんな「丸いパン」なのです。
どう違うんだろう?と思っていたのですが、基本的にはすべてブレッドロールのことらしいです。

どうやって、食べようかな・・・

半分に切って、横に薄く切って、


びん詰のブーシェッタをのせて、グリルで焙りました。これは、スーパーのイタリア食品祭で買ってみた、本場イタリア製。



ブーシェッタ bruschetta は、パンに載せるイタリアのトッピング材です。イギリスではレストランやカフェで出される軽食として大人気。

天日干しのトマトを浸したオリーブオイルがじっとりパンにしたたって、香ばしく、香りよく焼けます。



ブーシェッタを手づくりするのも簡単です。

テレビのお料理番組で紹介されていたのを見て何回も作っています。☝の、瓶詰よりもこちらのぐちゃぐちゃした方が私の好みにあうのです。
甘みが強く かすかにくせのある 天日干しのトマトではなく、酸味のある生のトマトをつかいます。

値段の下がった 熟れすぎのトマトを大量に買い込んで、ハーブと塩コショウと一緒にオリーブオイルにどっぷり浸して オーブンで加熱するだけ。
180度ぐらいの低温で 1時間ぐらいかな? ジュクジュクつぶれてきたら出来上がり。
煮沸消毒したガラス瓶に 熱いうちに詰めて 蓋をしたら、数か月はもちます。


☟これが、昔ながらの、アルミのゴミ箱☟


丸いパンを「ゴミ箱のふた」と呼ぶ リバプールの人たちの言葉の感覚・・・!共感できる!


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日本でもっともよく知られた庶民的なイギリス料理の代表例、フィッシュ&チップス、懐かしい店の再訪

2018年03月08日 09時00分00秒 | イギリスの料理、食べ物
今まで、ストックポート日報に、10回は書いたはずです、フィッシュ&チップス fish & chipsについて!

これは、パブで出される 比較的品の良い盛り付け(レモン付き)

イギリスといえば フィッシュ&チップス、フィッシュ&チップスといえば イギリス、を思い浮かべる日本人の方がとても多いですね。

イギリスでおいしい料理は、フィッシュ&チップスだけじゃないんです。そのことが書きたかった、というのも ストックポート日報を発刊した理由のひとつなのです。
しかし、もちろん、イギリスでフィッシュ&チップスがとてもよく食べられていることも確かです!

さて、今回、寒い平日の午後おそく、昼食を食べ損ねておなかを中途半端にすかせた私と夫、仕事が休みの上の息子が通りかかってふらっと入った、町のチッピィ。


2014年に載せたストックポート日報 最初のフィッシュ&チップス記事です!☟
イギリスの代表的な庶民の外食、「チッピィ」で食べるフィッシュ&チップス 

(過去の、バックナンバー記事がほとんどないこのころ アクセスされるのは新着記事のみでした。イギリスに興味のある日本人の方がみな知っているフィッシュ&チップスについて書いたため、かつてないほど多数のアクセスがあったので、あっけにとられたものでした)

この時の、昔ながらの個人商店が並ぶ、エッジリーの庶民的なチッピィ(イギリス人はフィッシュ&チップスレストランのことをこう呼びます。フィッシュ&チップスレストランは長すぎてめんどくさいので)再訪です!


地元のプロサッカーチーム、ストックポート・カウンティーのサポーターが、観戦前に腹ごしらえをする、典型的なフットボール場そばのチッピィ。
前回は写真に撮らなかった、スター選手のサイン入りユニフォーム。壁にディスプレイされています。

そんなにおなかの空いていなかった、というより 夕食前にたくさん食べたくなかった私たち、大人3人で、標準サイズ(大人用)のコッド(タラの一種)・フライを2皿と、チップス(短冊切りのポテトフライ)を一皿注文しました。


これで充分!

ティーバッグが入ったままで出てくる濃い紅茶!


グラスなんてもってきてくれません!食卓で、缶のまま飲むコカ・コーラ!

なんて庶民的なんでしょう!これこそイギリスのチッピィ体験!

テイカウェイ(持ち帰り)専門のチッピィではランチタイムとティ―タイム(夕食時)だけしか開けていないことが多いのですが、ここはレストランなので
一日中営業しています。

空いているこの時間、注文が入ってから揚げるので、カリっと新鮮、出来立てです。

アルミニュ―ムのカウンターでは、一日中 テイカウェイの注文を受けています。


参考までに、今回の私たちのように、チッピィで例えば 「フィッシュ・フライを二枚、チップスを一皿」 注文するときは、「Two cods and a portion of chips, please」というふうに、言いましょう。

フィッシュ・フライ(魚の種類は3種類)とチップスは別々に注文する仕組みです。=別料金。どっちもとって 初めて「フィッシュ&チップス」になるのです
レストランやパブでは、メニュ―に書いてある通り、「fish and chips, please 」といったような注文の仕方でオッケーです。

過去のほんの一部のフィッシュ&チップス記事のリンクを下に貼りました。


・別の庶民的なチッピィの記事です。子供用のサイズのフィッシュ&チップスについて書きました。☟
ストックポート日報、復刊・・・小さいサイズのフィッシュ&チップス


・パブで食べた、大小2サイズのフィッシュ&チップスについて書いた、ピークディストリクトの町、バクストンの記事です。☟
鉱泉の湧く町バクストン、マーケット広場のある丘の上、パブのフィッシュ&チップス、人魚、他いろいろ


・ぜひ読んでいただきたい、1960年代から全く内装の変わっていない、時間が止まったチッピィ。☟
イギリスの原風景・・・50年間不変の内装で庶民に愛されるレトロなフィッシュ&チップス店



・私が料理をさぼりたくなった時に買ってきて家で食べる、テイカウェイのフィッシュ&チップス。☟
豪快に散らかして家族と食べる!イギリスのフィッシュ&チップス、持ち帰り





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冷凍庫に眠るクリスマスのあまりものターキー、1月の半ばの華麗な最期(カレーではなくキャセロール)

2018年01月18日 18時38分15秒 | イギリスの料理、食べ物
今回は、前回予告した通り ボルトン Bolton の町についてお伝えするつもりだったのですが、都合により、予定を変更、昨日の料理について書きます。

イギリスのクリスマス料理の定番、クリスマスのターキー(七面鳥)


クリスマスの翌日、冷蔵庫から取り出したあまりもののターキー。


一か月もたたないうちに冷凍庫に保存しておいたほぐしたターキーを使い切るチャンスがやってきました。


ターキー・キャセロール Turkey casserole

いつも使うのは、チキンですが、冷蔵庫と冷凍庫に詰め込まれた残り物を使い切るために、あるものだけを使って、作りました。

4時間ほど室温で放置、シャリシャリ手で砕ける程度に解凍されたのが上の写真の状態です。

小麦粉をまぶしてパプリカ(辛くないトウガラシの粉)と油でこんがりいためます。フライパンから出しておいておきます。

(しなびかかっていた)サラダ用のレタス、(完全にしなびた)セロリ、ニンジン、(玉ねぎがないのでかわりに)サラダ用のスプリングオニオン(根元が丸い、細いネギ)と赤ピーマンの角切りをターキーの脂と風味の残る同じフライパンで炒め、ターキーといっしょにキャセロール鍋に移します。

トマト二個をチキンストック(熱湯で溶かした即席のチキンスープの素)半リットルで煮潰し、キャセロール鍋に注ぎ、蓋をして、180度で熱したオーブンで 1時間。

時間はかかりますが、手順は ものすごく簡単です。
野菜は何をいれても いいみたいです。ジャガイモをいれると、別にジャガイモを調理する手間が省けます。
(じゃがいもは すべての伝統イギリス料理に必須のつけ合わせです)

冷凍食品のチーズ・パイを食べるベジタリアンの夫も つけ合わせとして食べられるように、薄切りのジャガイモを別にソテーにしました。

できあがり。






クリスマス当日のローストターキーと 翌日からの「あまりものターキ―漬け食生活」について書いた記事のリンクです。☟クリックして読んで下さい。


恒例!クリスマスのロースト・ターキー、七面鳥の丸焼きディナー

クリスマスが終わっても新年までは半端なお祭り気分・・・その2


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恒例!クリスマスのロースト・ターキー、七面鳥の丸焼きディナー

2017年12月26日 00時54分30秒 | イギリスの料理、食べ物
昨日、25日のクリスマス・ディナーのレポートです。



本来クリスマス・ディナーというのは、3時か4時ごろ食べ始めて夜までだらだら、デザートやチーズやチョコレートなど席に着いたままあるいはソファーに場を移して食べ続けるものなのです。
ところが、この日うちは朝の11時ごろまで寝坊して、12時に、上の息子が用意したフル・イングリッシュ・ブレックファーストを食べたので、普通の夕食、6時半にディナーをスタート。


自室に引っ込んで出てこない下の息子をのぞく一家3人で調理に当たりました。


上の息子は、主にコンテンポラリーなイギリス料理を専門にするコック見習い。重宝です。

七面鳥の、これは「クラウン」と呼ばれる上半身分。
頭はもちろん、手羽、脚、おなかの部分がのぞかれて、調理が楽。よく写真などで見る「七面鳥の丸焼き」よりもっこり度が低く、つぶれた印象です。

4人から7人分。

大き目レモンを絞った汁をたっぷり表面に塗りつけてまわりに少し水を張り、ベーコンを張り付けて、


アルミフォイルで覆って、170度で1時間。

フォイルを外してまた1時間、こんがり焼けた頃にそれぞれ調理時間が違う付け合わせ野菜が同時に焼きあがるよう、時間差でいれていきます。

焼き上がり。




切り分けて・・・


各自好きなものを好きなだけ取って・・・



私の盛り付け完了。

おっとっと、抜けてるものは何でしょう?



七面鳥に欠かせない、クランベリーソース。
ナイフの柄の下あたりの、ワインカラーのドロッとしたゼリー状の甘酸っぱいソース。
びん入りのを買ってきました。

時計回りに、ヨークシャープディング、ニンジンとパースニップ(白ニンジンとか砂糖ニンジンと訳される、甘―い根菜)の短冊切り、ピッグ・イン・ブランケット(ベーコンで包んだウィンナタイプのカクテルソーセージ)、ロースト・ポテト、
ロースト・ターキー(七面鳥)のスライスにターキ―の脂をまぜてこってりさせたグレービーかけ、スタッフィングのダンプリング(パン粉と乾燥玉ねぎとハーブを丸めたお団子、インスタントを使用)、クリスマスに欠かせない芽キャベツ。七面鳥が焼きあがる最後の10分に加えて焼いた、オレンジ。

テーブルの上写真の隅にあるのは、七面鳥の汁の風味をよくするためいっしょにオーブン皿に入れてやいた、玉ねぎ、レモンの櫛切り、パースニップのかけらです。
誰も手を付けませんでしたが、七面鳥の脂がしみこんでおいしいので、スープを作る時のためにでも、取っておきます。

以上。

おなか一杯。
七面鳥はたっぷり余りました。
サンドウィッチや、カレーに食べ崩していきます。

ベジタリアンのうちの夫は今年は、チーズパイを食べました。
いつもベジタリアン用の出来合いのパーティー向きハレの日メニューの何かを買ってくるか、スコットランド産の鮭を料理するのですが、「普通のもの」がたべたい・・・という夫の希望です。


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肉モドキを使った定番家庭料理と、イギリスのベジタリアン事情再び

2017年11月25日 23時40分47秒 | イギリスの料理、食べ物

今回ご紹介する、ベジタリアン vegitarian(菜食主義者)用の冷凍食品は、「肉モドキ」・・・私の命名です。

肉モドキのひとつ、ミート・フリー・ミンス meat free mince 。


  
上は、ヴェジタリアン食品の老舗、クォーン Quorn の、クォ―ン・プラウドリー・ミート・フリー・ミンス Quorn Proudly Meat Free Mince・・・ 300g入りが 1ポンド 79ペンス。
下は、スーパー、アスダの自社ブランド、アスダ・ミート・フリー・ミンス Asda Meat Free Mince ・・・454g入りが1ポンド 50ペンス。

スーパー各社、競合他社が同じものを作っています。
オリジナルは、ミート・フリー・ミンスの原料、マイクロプロテイン microprotein を発見して、肉の代用、健康食品として開発製造した、クォ―ン社のもの。


マイクロプロテインというのは、菌・・・一般にはキノコと言われていますが、キノコではなく・・・ええっと、とにかく、1960年代に発見された菌らしいです。説明になっていませんが、私もよくわかっていません。紅茶キノコがキノコではないのと似たようなことかもしれません。

肉のミンチ(ミンス)の代用として、さまざまな料理に使われます。
牛肉のミンチを想定した料理が多いかもしれません。

ハンバーガーやミートボールは作れません。粘り気がなく、まとまりませんから。
もちろん、ハンバーガーモドキや、ミートボールモドキが売られています。

安売りの時に大量に買った、お値段高めの クォ―ン社のものを使います。


冷凍のミート・フリー・ミンス。
指でボロボロつぶせます。そのまま食べても味がありません。

よく炒めた玉ねぎのみじん切りと ニンニク、ナツメグ、バジル、に混ぜます。


あっという間に火が通り、色が変わって脂が出るまでじっくり炒めなければならない牛肉のミンチと違って らくちんです。

塩コショウして、トマトの缶詰をいれ、30分以上じっくり煮て、最後に赤ワインを どぼどぼっといれて・・・・


本場イタリアでは決してやらないと言われている、ウースター・ソースも ちょっぴり入れて(イギリス流・・・)

ベジタリアン・スパゲッティ・ボロネーズソースの出来上がり。


私のうちでは、いつもは牛肉のミンチを使ったものと、ミート・フリー・ミンスを使ったものと、2種類作ります。

大した手間ではありません。
大きな鍋でよく炒めた玉ねぎ他、4人分のハーブやスパイスを、ベジタリアンの夫用に、一人分だけ小鍋に取り分け、一人分のミートフリーミンスをいれて別に作ります。
大きな鍋に残った3人分の玉ねぎ他・・・には牛肉のミンチを混ぜて、私と子供2人のミート・イーター用に。

ミート・フリーのベジタリアン食品が嫌いな上の息子が独立して家を出た今、下の息子と私のたった2人だけのために、ミート・イーター用の調理をするのが ちょっとおっくうになってきました・・・。夫は肉が食べられませんが、私たちミート・イーターがベジタリアン食を食べるのは問題ありません。

今回は、冷凍庫の中味を一掃して、かなりの割合を占めるベジタリアン食を集中的にたべ切る「冷凍食品チャレンジ」のためにベジタリアン食のお相伴をしましたが、これからももっと食べ続けてもいいかもしれません。

マイクロプロテインはカロリーが低く、食物繊維を多量に含む良質の植物たんぱく質だということです。健康に良いのは確かです。
淡泊ですが、ソースの味がしみこみやすく、調理も楽です。

別の日に、やはりミート・フリー・ミンスを使って作った、ベジタリアン・チリ・コン・カーン vegitarian chilli con carne。


ライスはカリフォルニア産の日本米。息子が好きなものですから。


チリコンカーンは、イギリスでは「チリ―」と呼ばれ おなじみ、家庭の味になっています。
日本では なじみがないと思います。

玉ねぎをパプリカの粉、ナツメグ、刻んだトウガラシと炒め、牛肉のミンチと缶詰のキドニー・ビーンズ(腎臓豆)を加えてさらに炒め、缶詰のトマトを加えてよく煮込む メキシコ料理です。

この調理法、アメリカ経由のイギリス流みたいです。・・・本場メキシコでは、火にかけた大なべにミンチではなく脂たっぷりの牛肉のぶつ切りを炒めずにいれて、つぶした生のトマトをぶち込む豪快な調理法で食べているみたいです・・・

これは、アスダの格安ミート・フリーを使いました。品質に変わりなし!

肉モドキですから、脂分がなく、牛肉を使ったものよりも赤みと粘り気が薄いです。


ちょっと前まで、クォ―ンの宣伝に、オリンピックの陸上金メダリストのモー・ファラがイメージキャラクターとして出演していました。



一家そろってベジタリアンだそうです。

運動する人は、動物性たんぱく質をとらなければいけない、と思っている人が多いのではないでしょうか。
イギリスでもそう思っていた人がけっこういます。

そうじゃないことが今では広く知れわたっています。一日中走っているらしい彼が、肉を食べずに金メダルをいくつも獲得して、次々と新記録を出しています!

モーの起用効果大。



前回の続きです。

一般の日本人が理解していないと思われる、イギリスのベジタリアンについていくつか・・・。

日本人のみならず、イギリス国外では、ベジタリアンは肉そのものを口にしないだけだ、と思っている人が多いようです。

夫とポルトガルに旅行した時、スープの中にベーコンの塊が入っていたことがあります。
夫が、自分がベジタリアンだと告げると ウェイターは肉を掬い取って、「さあどうぞ」と勧めてくれたことがあります。
日本で「お肉が食べられないのね」と、すき焼きの鍋から、牛肉をどけて豆腐とシラタキと春菊だけよそってもらう、なんていう設定も考えられます。

肉をどけても、肉と調理されたものは、ベジタリアンは口にすることができない、ということが理解されていないようなのです。
もちろん、ブタの骨のゼラチンが入った、ラーメンもゼリーもダメです。

ヴェジタリアン協会が、レストランなどの飲食店で、「ベジタリアン食」をメニューにうたっていながら、ベジタリアン食材が肉と接触したり、肉を調理するのに使った器材を洗わずにベジタリアン食の調理に使われたりなどしていないか、視察して回っています。

レストランではともかく、よその家庭でごちそうになるのに 出てきたものを食べられない、などというのは失礼千万ではないか、というのは日本人として当然の疑問です。

イギリスでは失礼ではありません。
国中で、ベジタリアンの、肉を食べないことに決めたライフスタイルが尊重されています。
お食事に招待されたら、自分がベジタリアンだけどかまわないか、と断りをいれるのがベジタリアン側の礼儀です。

ベジタリアンの招待客のために ベジタリアン向きの料理を調達、調理するのは決して厄介なことではありません。
レシピも出回っていますし、冷凍食品も、調理済み食品も簡単に利用できます。


ベジタリアンの子供が お友達の誕生日パーティーに、自分が食べていいものと よくないものの判別がつく7~8歳ぐらいまでは お弁当を持っていくこともあるそうです。
もちろん、パーティの主催者は招待客すべての保護者にベジタリアンかどうか確認する義務があります。

うちの夫も含む、イギリスの多くのベジタリアンは、魚は食べる、「ぺスカトリアン」だということはご存知でしょうか。
もともとは、イギリスの1970年代80年代の畜産農業への抗議から始まったヴェジタリアン運動は、漁業の在り方には抗議するべき非道な行いは見いだせなかったようです。

「魚だって動物と同じで、生き物だし、魂があるではないか、動物は食べないのに なぜ食べるんだ?」とペスカトリアンに疑問を吹っ掛ける人がイギリスにも結構いるそうですが、背景を知っていれば理解できることです。

ちなみに・・・人によるし、解釈もあいまいなのですが、うちの夫を含め、魚は食べるけどタコやイカはだめ、という人がけっこういます・・・脚があるから!
だけど、うちの夫、カニとエビは食べます。エビは頭と尾と脚を取り除いた状態で、カニはほぐしてないとダメですが・・・

ビーガン vegan という(完全菜食主義者と訳されているそうです)魚はもちろん!乳製品も卵も食べない人たちもいます。革製品も使いません。

ちなみにうちの夫は、日本のファミリーレストランで、材料のリストを見せろと調理師に交渉して私を大変なストレスに陥れたことがあります。
二度目の訪日からは、心を入れ替え、「肉片が見えなければ材料にたとえ肉が含まれていても目をつぶって食べる」ということを約束してくれたので、やっと家族で外食ができるようになったのです。

イギリスのベジタリアンとしては画期的なことです!!
うちの夫のような多くのイギリスのぺスカトリアンは、イギリス人がよく旅行する、地中海沿岸諸国で魚や海鮮食品(タコ、イカは除く)を食べることを知ったそうですよ。
地中海沿岸諸国では、ベジタリアンが食べられるものがほとんど、ないらしいですから。
今は事情が違うかもしれません。ポルトガルのポルトの、イギリス人観光客がよく訪れるレストランにはベジタリアン・メニューがありました。

前回、2回の記事のリンクです。↓
そこら中にいるはずのベジタリアン、意外と少ない彼らが食べる、出来合いベジタリアン料理、ごく一部



絶妙のコンビ、リンゴと豚肉、伝統料理をアレンジしてみた甘党向きソーセージ&サイダーキャセロール


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もっといると思ってた!意外と少ないベジタリアン、彼らが食べる、出来合いベジタリアン料理(ごく一部)

2017年11月23日 22時42分23秒 | イギリスの料理、食べ物
前回 ちょっと触れた、ベジタリアン Vegitarian(菜食主義者)について…
続きです。

冷凍庫の 「棚卸し、清掃」をするために冷凍食品を 一週間で食べきる計画を立てました。
我が家の在庫 冷凍食品の6割はベジタリアン食品なのです!

ベジタリアンの夫(実際は魚介類は食べるペスカトリアン) に付き合って、ミート・イーター meat eater (肉食人!)の私と息子も この週はお相伴です。


(↑本当はもっとあったのですが・・・)

すべて冷凍のまま、充分熱くなったオーブンで
20分から30分 加熱するだけ、ラクチンです。


カリフラワー・チーズ・クリスピー・グリル cauliflower cheese crispy grills


その名のとおり、砕いたカリフラワーが とろりとした チーズで閉じてあります。



くし形切りのポテトフライはウェッジス wedges といいます。


別の日です。
カツ・カレー・メルト katu curry melts


ベジタリアン食なのに カツ?
とお思いでしょうが、「カツゥ katu 」という、もちろんトンカツ、チキンカツなどから転化した日本語(のつもり)です!=英製和語。

「カツ・カレー」はイギリスでも大人気。
スーシーや テンプーラなどの伝統の和食から離れた、サブカルチャーの匂いのする おしゃれでモダンな現代日本料理の代表です。
…で、長くなりましたが「カツゥ」というのは濃い黄土色の どろんとした 「日本風 カレーソース」のことを指すようです。

お料理をサボるとなったら、徹底的にサボります。
付け合わせのライスはインスタントの袋入りメキシカン・ライス。




イギリスでは 日本では おなじみの、「レトルトパック」を見かけません。

水を加えて電子レンジでチン!
なかなか おいしいです。種類もたくさんあります。

付け合わせの炭水化物は、ポテトが主流です。
冷凍の「チップス chips」(短冊切りのポテトフライ)が あればよかったのですが、「冷凍庫一掃計画」でとっくに食べきったあとでした。

ウェッジスもカリフラワー・チーズと一緒に食べてしまって もうありません。
メインが冷凍食品なのに 付け合わせのポテトを わざわざゆでたりマッシュかローストにするのも めんどくさいので…。

スイート・コーン(トウモロコシ)も、もちろん冷凍を使います。
クージェット(ズッキーニ)は炒めました。
メキシカン・ライスとスイート・コーンにあわせて 南米風にこだわったつもりです。

中には甘口の、日本風カレー・ソース(カトゥ)がドロンと入っています。


日本のカレー ルーの各メーカーがこだわる、「コク」が全くありません。
「カレーパン」の中身にとろみをつけた味に近いです。

以前食べた、「カツゥ・パイ」はとろとろ日本風カレーソースに、炒めた牛ミンチが入っていました。
ソースが粉っぽくて まずかったので 半分残しました!

以上の2点はベジタリアン料理に分類できるもの…
肉を使わない、「ミートボール」「ミンチ」「ソーセージ」「バーガー」「鶏のささみ風」…等々、肉モドキも実に豊富です。

「肉モドキ」なんか食べるぐらいなら ベジタリアンなんかやめれば?と言いたくなるような、コンセプトが日本人には理解不能な 食品です。
ベジタリアンと同居して17年、私はもう慣れましたが。

肉食用レシピ用の、「代用食」ということでしょうか。

イギリスには、ベジタリアンが多いです。
と言っても、全人口の2%(120万人)。調べてみたら非常に少ないので、驚きました。

もっともっと たくさんいるような印象です。

イギリス全国すべてのレストラン(ファーストフード店、ステーキ屋なども含めて)ホテル、社員食堂、学生食堂、学校給食のみならず、刑務所にも病院などにも ベジタリアン向けのメニューがあります。

イギリスは、食生活に限らず、個人のライフ・スタイルを重要視する国です。
多民族を擁し、すべての人が共存する社会を作ろうとしている国家ですから。
ベジタリアンのみならず、イスラム教徒、ヒンズー教徒、ユダヤ教徒などの大勢の少数派民族の食生活も考慮に入れなければなりません。

60代のうちの夫は、ミート・イーターの家庭に育ち、成人してから自分の意志でベジタリアンになりました。
ベジタリアンは戦前から存在したようですが、夫が子供の頃ですら まだ ごくごく稀だったはずです。
3人の兄弟と、離婚した両親、両親の新パートナーそれぞれも、前後して40年ほど前 全員ベジタリアンになりました。

第一ベジタリアン世代です。

そういえば 私の周りには、夫の家族以外にもベジタリアンが多いですね。
ほとんどが比較的 教育のある「中産階級」出身です。

第一ベジタリアン世代は 1970年代、80年代に自分の意志で転向したそうです。

畜産業の在り方に抗議をするため、肉食を拒否し始めた人が多いらしいのです。
当時、効率を追い求め 集約的な農業が発展して食肉用家畜の扱いがひどくなってきた、ということですから。

現在、イギリスは 問題もありますが 動物愛護の最先進国なはずです。
畜産農家には動物の厚生のため、さまざまな制約がかけられています。
第一ベジタリアン世代が徹底抗議した 畜産動物の非道な扱いは(少なくとも公には)見られなくなっているはずです。

ベジタリアン第ニ世代は40代ぐらいまでの若い大人です。
ベジタリアン家庭に育った人、自分の意志でベジタリアンに転向した人 それぞれですが、べジタリアンになった理由は、第一世代より、もうちょっとセンチメンタルなのではないでしょうか。
動物がかわいいから食べられない、動物を犠牲にして生きるのは人間のおごりだと考えている人もいるようです。

健康や信仰のために 肉食をしない人も もちろんいるはずですが、現在イギリスのベジタリアンの多くを占める第二世代は 人間と動物とのかかわりに基ずいた理由で実行しているはずです。

イギリスのベジタリアンの79%が女性だそうです。
現在 ティーンエイジャーの少女のほとんどが 1度はヴェジタリアンになろうと決心したことがあるのではないでしょうか。
家族の協力が得られなければ、たいてい挫折します。

恋人や友達など、まわりに合わせるのが困難で 続けられないことも あるはずです。
完全に肉断ちが続けられれば、晴れてベジタリアン… 第三世代として、一生肉断ちの生活を送ります。

ベジタリアンに関する考察、長くなるので、続きは次回に持ち越します。


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