Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

樽見鉄道ハイモ180形、引退へ。

2005-10-03 06:21:05 | 鉄道(地方・専用線など)
1984年に樽見鉄道が開業して今年で21年目。
その歴史と共に歩んできたレールバスが遂に姿を消すことになった。

「ハイモ180引退記念乗車券の発売について」(樽見鉄道HP内「お知らせ」)

最近は予備車として扱われ、営業運転されるのは春の「桜ダイヤ」の時ぐらい。
すっかり影が薄くなっていたが、今年の冬に導入される新型車両と入れ替わる形で引退する。
このハイモ180形は富士重工の「LE-CarⅡ」シリーズに属しており、同形車として三木鉄道のミキ180、北条鉄道のフラワ1985がある。
樽見鉄道にはクロスシートを装備したハイモ180-100形1両とロングシートを装備したハイモ180-200形2両が投入されたが、ハイモ180-100形は有田鉄道へ譲渡され、路線と運命を共にし、201も姿を消した。
そして、今回最後まで残った202が消えることになった。

今回の引退を記念して先に触れた「ハイモ180形引退記念乗車券」が10月8日から発売される。同日に開催される金山総合駅でのイベントでも購入可能。
3枚セットで800円。

また、引退前に「さよなら運転」も行われる。
運転日は次のとおり。1月の土日祝日に運転される。
2006.1. 7(土)、8(日)、9(月・祝)
    14(土)、15(日)、
    21(土) 22(日)、
    28(土)、29(日)

また、「さよなら運転」列車の時刻も公表されている。
本巣から出発し、大垣・樽見間を1.5往復するダイヤになっている。
12列車 本巣 8:22発 → 大垣 8:51着
11列車 大垣 9:08発 → 樽見10:15着
318列車 樽見 10:38発 → 本巣11:09着

公表するには時期が早いと思わなくもないが、多くの人に来てもらって乗って、撮って、増収に繋げたいという樽見鉄道の気持ちがよく分かる。

自分にとっての「樽見鉄道」と言われると、一番印象に残っているのが根尾川の右側、木知原駅付近の築堤だろうか。
かつて左岸を名鉄谷汲線が走っていた頃、両者を掛け持ちして撮影していたのをよく覚えている。
右岸から、左岸を走る谷汲線の赤い電車を見て、今から思えば「桃源郷」のような体験をしたんだ、と谷汲線が消えて丸4年が経過して思う。

という訳で、樽見鉄道には行こうと思っていたのでちょうどいい。
谷汲線撮影の関係で木知原~本巣間が未乗車のままになっているので、これも埋めて全線乗車を達成したいという思いもある。

それにしても来年、満開の桜の中を自分より大きな後輩を引き連れてハイモ180-202が走り抜けることはもうないんだ、そう考えると寂しさもひとしお。
自分の中では「樽見鉄道のレールバス=ハイモ180形」という認識がいつしか出来上がっていたようだ。

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