Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

「お召し列車」と偶然出会う。

2006-05-21 05:34:35 | 鉄道(JR)
「お召し列車」。
出会えた鉄道ファンは幸運だと聞く。

昨日の天気が比較的良かったので、カメラの練習でもするかといつもの踏切へ行く。
約二時間ほど117系や貨物列車にカメラを向けていると、踏切にJR東海の職員が立った。
何かの点検かな、と思っていたが点検する素振りすら見せずジッとその場を動かない。
ちょっと様子が変だ。

もうしばらくすると警官の姿が見えてきた。
エラく物々しい雰囲気になってきた。
空を見上げるとヘリの音。
一体何が始まるのだろうと訝しむ。

警官に聞いてみると「特別列車が走る」という。
その列車が走る時は踏切付近から離れて欲しいと言われた。
その指示に従う。
警官の無線でのやりとりが頻繁になってくる。

そして、その列車はやってきた。
一見何気ないキハ85の4両編成だが、車体がよく手入れされ真新しい。
おまけにヘッドマーク・方向幕は白。
目の前をあっと言う間に走り去っていった。

事が終わり、警備体制を解いた警官に「今のが特別列車か?」と尋ねると「そうだ」とのことだった。

一夜が明け、今日の朝刊を見る。
岐阜県で開催される植樹祭に天皇皇后両陛下が高山線で下呂入りした記事が掲載されていた。
すると、昨日見かけた列車はやはり「お召し列車」ということになる。

「お召し列車」であることを示す日章旗をはじめとする装飾は何もなかったが、物々しい警備、列車種別も表示しない真新しいキハ85・・・。
「お召し列車」だと考えれば全て辻褄があう。

今回、こうした形で「お召し列車」を見る機会があるとは思わなかった。
まさに幸運、というしか表現のしようがない。

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