名古屋鉄道が2006年度からの5年間で車両を大規模に投入することは既に中部経済新聞で報道されているものの、当事者である名鉄の発表はまだだった。
その世代交代計画の詳細が名古屋鉄道から、ようやく公表された。
「「特急政策の見直し」と「平成19年度の車両新造計画」について(PDFファイル/172KB)」(名古屋鉄道ニュースリリース、9/29)
ニュースリリースを見ると、「特急政策の見直し」と「今後の車両計画」の大きく二つに分けられる。
まずは前者についてまとめてみる。
○「ミュースカイ」をはじめとする全車特別車特急と、名古屋本線系統(基本的に)に運転されている特別車+一般席特急の二本立ての政策を見直し、全車特別車特急は「ミュースカイ」のみとする。
○特急・快速特急の二本立ての種別には変更はなし。
○特急の整理は平成20年度までに完了する。
そして、後者の方は最初の報道ではわからなかった詳細がまとめられている。
順を追ってまとめてみる。
○特急政策の整理に伴う車両新造・廃車
・平成19年度に一部特別車特急として2200系30両(6両編成×5)を増備する。

投入時期は来年夏。この投入により犬山線~河和線系統の全車特別車特急の約半数を一部特別車化する。
20年度にも2200系の追加投入を行い、これにより同系統の特急は全て一部特別車となる。
・1600系の一部特別車化
現在、名鉄名古屋~吉良吉田間を結ぶ全車特別車特急として使用されている1600系を一部特別車とする。

手法は3両編成のうち1両を廃車、残る2両に一般席車4両を増備する形を採る。
時期は平成20年度。
・1000系全車特別車編成の廃車
先の車両増備に伴い、在籍する4両編成15本は平成21年度までに全廃。

○世代交代に伴う通勤車両の製造
・本線系統への車両投入
平成20年度から22年度までの間に3150系等74両を投入し、世代交代を促進する。
・瀬戸線系統への車両投入
平成20年度から22年度までの間に40両(4両×10本)を更新。残る32両については23年度以降に更新。
・新造車両投入に伴う廃車
前項の車両投入に伴い、7000系などの廃車を進める。
特に7000系は平成21年度全廃。

また、5300系についても廃車の対象となる。

・・・とここまで長々と纏めてみた。
まず特急政策の見直しについては全車特別車特急を「ミュースカイ」のみとすることでそのステイタスを明確にしたこと、そして犬山線特急を一部特別席特急とすることで実質的な乗車機会の増加を図っている。
特に後者については犬山線利用者の多くが長年希望してきたことでもあり、ようやく実現することになる。
その反面で朝夕に走っている新鵜沼+新可児併結特急は見られなくなると思われるが、その補完は新可児始発の一部特別車特急になるのだろうか。
特急車両の方に目を向けてみる。
2200系が追加投入されるのは予想の範疇。
第一次車とあまり変わらない形で登場するのだろうか。
それとも、混雑する犬山線系統への投入と言うことで、一般席車をオールロングシートに改めるのだろうか。
こちらは来年度登場する実車を見ないと何とも言えない。
そして、一つ目の衝撃が1600系の一部特別車化。
1999年に3両編成4本が登場したものの、地味な運用が多かった。
改造は1000系一部特別車編成、2200系と合わせることを考えると、モ1700+サ1650を残し、豊橋方先頭車のク1600を廃車する可能性が高い。
廃車となる一両の寿命は8年、10年未満という鉄道車両としては極めて異例の短い一生となる。
これらと組み合わされる一般席車は2200系とほぼ同じだろうから、前後で顔が違うユニークな編成になりそうだ。
個人的には廃車となる公算が高い先頭車の先頭部を一般車に継承して欲しいところだが、恐らくそれは叶うまい。
1600系が一部特別車化、6両編成となることで名鉄名古屋始発の吉良吉田行と朝夕のみ運転される佐屋行特急は一部特別車になっても継続して運行されるのかという点も気になるところだ。
二つ目の衝撃は1000系「パノラマSuper」全車特別車特急編成の平成21年度の全廃。
先述した特急政策の見直しで居場所がなくなるが故の当然の帰結、ということになる。
図らずも先輩の7000系と同時期に姿を消すことになるのは驚いた。
本格的な車両更新もなく、20年ちょっとで姿を消すのは小田急の10000形とダブって見える。やはりバリアフリー法の影響が大きかったのだろうか。
次に通勤車両の方を見てみる。
既に本線系統で増備が続いている3150・3300系の投入がペースを上げて進められる
ことになる。
ただ、次年度となる平成19年度は特急車の投入に全力が挙げられるため本格的な置き換え開始は平成20年度となる。
投入される74両に対して廃車対象は7000系84両、5300系40両のうち数編成となる。
5300系の方は恐らく持てあまし気味の4両編成から最初の廃車が出てくるような気がする。
考えてみれば足回りが昭和30年代初期の5000・5200系の流用(若干手が加わっているが)の5300系の廃車が俎上に上がるのは決して不思議な話ではない。
投入車両に対して廃車車両が多いが、これは後述する瀬戸線への新車投入が絡んでくるのだろう。
最後に瀬戸線について触れてみる。
現在在籍しているのは6000系9編成、6600系3編成、そして釣り掛け車の6750系が6編成。
投入される車両数は40両だから、最初の置き換え対象となるのは6750系6編成。これで24両。これに6600系ないし6000系が4編成加わる形になる。
前者は廃車、後者は本線系統への転属が予想されるが、6000系列の転属については続報を待ちたい。
いずれにしても、名古屋鉄道の車両の顔ぶれはこれから大きく変わる。
通勤者の変貌はこれまでの報道から予想がついていたが、特急車まで大変貌を遂げることは予想を大きく超えていた。
キーワードは「特急車は平成19年度」、「通勤車は平成20年度」。
これに合わせて記録する側の動きも活発になりそうだ。
その世代交代計画の詳細が名古屋鉄道から、ようやく公表された。
「「特急政策の見直し」と「平成19年度の車両新造計画」について(PDFファイル/172KB)」(名古屋鉄道ニュースリリース、9/29)
ニュースリリースを見ると、「特急政策の見直し」と「今後の車両計画」の大きく二つに分けられる。
まずは前者についてまとめてみる。
○「ミュースカイ」をはじめとする全車特別車特急と、名古屋本線系統(基本的に)に運転されている特別車+一般席特急の二本立ての政策を見直し、全車特別車特急は「ミュースカイ」のみとする。
○特急・快速特急の二本立ての種別には変更はなし。
○特急の整理は平成20年度までに完了する。
そして、後者の方は最初の報道ではわからなかった詳細がまとめられている。
順を追ってまとめてみる。
○特急政策の整理に伴う車両新造・廃車
・平成19年度に一部特別車特急として2200系30両(6両編成×5)を増備する。

投入時期は来年夏。この投入により犬山線~河和線系統の全車特別車特急の約半数を一部特別車化する。
20年度にも2200系の追加投入を行い、これにより同系統の特急は全て一部特別車となる。
・1600系の一部特別車化
現在、名鉄名古屋~吉良吉田間を結ぶ全車特別車特急として使用されている1600系を一部特別車とする。

手法は3両編成のうち1両を廃車、残る2両に一般席車4両を増備する形を採る。
時期は平成20年度。
・1000系全車特別車編成の廃車
先の車両増備に伴い、在籍する4両編成15本は平成21年度までに全廃。

○世代交代に伴う通勤車両の製造
・本線系統への車両投入
平成20年度から22年度までの間に3150系等74両を投入し、世代交代を促進する。
・瀬戸線系統への車両投入
平成20年度から22年度までの間に40両(4両×10本)を更新。残る32両については23年度以降に更新。
・新造車両投入に伴う廃車
前項の車両投入に伴い、7000系などの廃車を進める。
特に7000系は平成21年度全廃。

また、5300系についても廃車の対象となる。

・・・とここまで長々と纏めてみた。
まず特急政策の見直しについては全車特別車特急を「ミュースカイ」のみとすることでそのステイタスを明確にしたこと、そして犬山線特急を一部特別席特急とすることで実質的な乗車機会の増加を図っている。
特に後者については犬山線利用者の多くが長年希望してきたことでもあり、ようやく実現することになる。
その反面で朝夕に走っている新鵜沼+新可児併結特急は見られなくなると思われるが、その補完は新可児始発の一部特別車特急になるのだろうか。
特急車両の方に目を向けてみる。
2200系が追加投入されるのは予想の範疇。
第一次車とあまり変わらない形で登場するのだろうか。
それとも、混雑する犬山線系統への投入と言うことで、一般席車をオールロングシートに改めるのだろうか。
こちらは来年度登場する実車を見ないと何とも言えない。
そして、一つ目の衝撃が1600系の一部特別車化。
1999年に3両編成4本が登場したものの、地味な運用が多かった。
改造は1000系一部特別車編成、2200系と合わせることを考えると、モ1700+サ1650を残し、豊橋方先頭車のク1600を廃車する可能性が高い。
廃車となる一両の寿命は8年、10年未満という鉄道車両としては極めて異例の短い一生となる。
これらと組み合わされる一般席車は2200系とほぼ同じだろうから、前後で顔が違うユニークな編成になりそうだ。
個人的には廃車となる公算が高い先頭車の先頭部を一般車に継承して欲しいところだが、恐らくそれは叶うまい。
1600系が一部特別車化、6両編成となることで名鉄名古屋始発の吉良吉田行と朝夕のみ運転される佐屋行特急は一部特別車になっても継続して運行されるのかという点も気になるところだ。
二つ目の衝撃は1000系「パノラマSuper」全車特別車特急編成の平成21年度の全廃。
先述した特急政策の見直しで居場所がなくなるが故の当然の帰結、ということになる。
図らずも先輩の7000系と同時期に姿を消すことになるのは驚いた。
本格的な車両更新もなく、20年ちょっとで姿を消すのは小田急の10000形とダブって見える。やはりバリアフリー法の影響が大きかったのだろうか。
次に通勤車両の方を見てみる。
既に本線系統で増備が続いている3150・3300系の投入がペースを上げて進められる
ことになる。
ただ、次年度となる平成19年度は特急車の投入に全力が挙げられるため本格的な置き換え開始は平成20年度となる。
投入される74両に対して廃車対象は7000系84両、5300系40両のうち数編成となる。
5300系の方は恐らく持てあまし気味の4両編成から最初の廃車が出てくるような気がする。
考えてみれば足回りが昭和30年代初期の5000・5200系の流用(若干手が加わっているが)の5300系の廃車が俎上に上がるのは決して不思議な話ではない。
投入車両に対して廃車車両が多いが、これは後述する瀬戸線への新車投入が絡んでくるのだろう。
最後に瀬戸線について触れてみる。
現在在籍しているのは6000系9編成、6600系3編成、そして釣り掛け車の6750系が6編成。
投入される車両数は40両だから、最初の置き換え対象となるのは6750系6編成。これで24両。これに6600系ないし6000系が4編成加わる形になる。
前者は廃車、後者は本線系統への転属が予想されるが、6000系列の転属については続報を待ちたい。
いずれにしても、名古屋鉄道の車両の顔ぶれはこれから大きく変わる。
通勤者の変貌はこれまでの報道から予想がついていたが、特急車まで大変貌を遂げることは予想を大きく超えていた。
キーワードは「特急車は平成19年度」、「通勤車は平成20年度」。
これに合わせて記録する側の動きも活発になりそうだ。

先日、間内のを見てきましたが何もなくきれいに片付けられており不気味な静けさでした。昨年の7500系の一斉解体のショッキングな映像が目に浮かんできます。いずれ解体が始まりそうです。
また、昨日まで乗っていた車両が淡々と解体されるシーンを見ることになるかと思うと複雑な心境です。
布袋駅の引き込み線もまだなにも停車していません。以前みたいに次々と廃車車両が入線してくることが予想されます。布袋駅周辺も区画整理が進み、鉄道高架の工事準備が着々と進んでいてだんだんと景色が変わってきています。
それにしてもステンレス車体の3400系と2000系のミュースカイを見かける機会が多くなりましたね。
一般席付きの特急が犬山線まで乗り入れてくるのは賛成ですが...
ようやく名鉄電車の世代交代の全貌が見えてきた訳ですが、犬山線を使っている人にとっては、一部特別車特急が入るのが一番の朗報ではないかと思います。
実際、全車特別車特急に追い越されている急行・快速急行ばかり利用していたので余計にそう考えてしまうのかもしれません。
間内のに行かれたとのことですが、ニュースを見た後だと「嵐の前の静けさ」という印象しか受けません。
これから布袋駅の引き込み線で最期を待つ車両の数は段々増えてくるのでしょうが、果たして高架が終わるまでそうした風景が続くのだろうかと考えたりします。
名古屋本線だと昼間の急行・快速急行は3100・3300・3500・3700の4系列が主力、これに6000・6500系が時折混じる感じでパノラマカーをはじめとするSR車の影はすっかり薄くなっています。
そんな所からも世代交代は静かに始まっているなと感じる今日この頃です。
しかも一般車は半数がベンチシートなので尚更だ。
1両位づつは2F車両してもいいのでは?
指定席の1Fはオフィスシートに。一般車の1Fは女性優先車に。
1600系は③両(指定)+⑤両(5300系2ドア一般席VVVFに換装)ではだめなのか?
パノラマスーパーを廃車にするのは勿体無い。それなら長野電鉄としなの鉄道に譲渡するべきだ。両社とも観光特急に使えるし、中間車ならバリアフリー化も可能だし、ラッシュ時は重連も可能だし、⑫両編成も可能だし、15本あるので両社で共通運用&管理すればいい。但し山岳線なのでT⇒M車の改造してスピードUPすればいい。