愛・地球博の35年前、1970年。
大阪で「EXPO'70」として万国博覧会(以下「大阪万博」)が開催されたことを記憶している方は多いと思う。
本書はそのイベントの全てをまとめている。
本書を開くと、当時の情報を「ここまでよく集めたなぁ」とその密度に圧倒される。
自分が生まれる前のイベントだけに、体験した記憶は持っていない。
大阪万博について知っているのはガイドブックを見た程度の知識しかない。
大阪万博の誘致の経緯、会場の準備、そして本番、閉会後の後始末。
隠されたエピソードをこれでもかと発掘して見せてくれる。
そして、実際に大阪万博へ行った人からのアンケートに基づいて築き上げられる大阪万博の実際の様子は、公式史では読み取ることができない血肉の通ったもの。
そして、文章中からはあふれるばかりの熱気を感じた。
このため、自分がそこにいるように錯覚してしまう。
欲目を言えば、パビリオンの写真が全て収録されていればもっと良かったと思うが、個人的には「蚊取り線香の容器」と称されたガスパビリオンを見ることが出来ただけでも十分満足。
このようにユーモラスな形をしたパビリオンを愛・地球博で見られないのは実に残念でならない。
この他にも現在に持ってきても通用するようなデザインのパビリオンがあった事も驚きだ。
とにかく最初から最後まで「飽きる」ことはなかった。
大阪万博の期間中にストライキが発生した事実など、全く知らなかった。
巻末の年表だけでも十分面白かった。
本書は愛・地球博と大阪万博を比較してみる上で格好のテキストだ。
大阪万博当時と今では、社会も変化している。その中で何が変化し、何が変わらなかったのだろう。
それにしても、愛・地球博は35年後、どのように評価され、語り継がれていくのだろうか・・・と読み終えた時に考えてしまった。
<データ>
「まぼろし万国博覧会」串間 努著 ちくま文庫
価格950円(本体)
大阪で「EXPO'70」として万国博覧会(以下「大阪万博」)が開催されたことを記憶している方は多いと思う。
本書はそのイベントの全てをまとめている。
本書を開くと、当時の情報を「ここまでよく集めたなぁ」とその密度に圧倒される。
自分が生まれる前のイベントだけに、体験した記憶は持っていない。
大阪万博について知っているのはガイドブックを見た程度の知識しかない。
大阪万博の誘致の経緯、会場の準備、そして本番、閉会後の後始末。
隠されたエピソードをこれでもかと発掘して見せてくれる。
そして、実際に大阪万博へ行った人からのアンケートに基づいて築き上げられる大阪万博の実際の様子は、公式史では読み取ることができない血肉の通ったもの。
そして、文章中からはあふれるばかりの熱気を感じた。
このため、自分がそこにいるように錯覚してしまう。
欲目を言えば、パビリオンの写真が全て収録されていればもっと良かったと思うが、個人的には「蚊取り線香の容器」と称されたガスパビリオンを見ることが出来ただけでも十分満足。
このようにユーモラスな形をしたパビリオンを愛・地球博で見られないのは実に残念でならない。
この他にも現在に持ってきても通用するようなデザインのパビリオンがあった事も驚きだ。
とにかく最初から最後まで「飽きる」ことはなかった。
大阪万博の期間中にストライキが発生した事実など、全く知らなかった。
巻末の年表だけでも十分面白かった。
本書は愛・地球博と大阪万博を比較してみる上で格好のテキストだ。
大阪万博当時と今では、社会も変化している。その中で何が変化し、何が変わらなかったのだろう。
それにしても、愛・地球博は35年後、どのように評価され、語り継がれていくのだろうか・・・と読み終えた時に考えてしまった。
<データ>
「まぼろし万国博覧会」串間 努著 ちくま文庫
価格950円(本体)
面白いことに 私の最近読んだベスト本なのです。
まったく書かれている事に同感です。愛知万博どうやって語り継がれて
行きのでしょうね。
お時間あったら遊びにきてください。
パリ裏ラhttp://blog.goo.ne.jp/pariurara/