小保方氏が検証参加=STAP副論文も調査―共著者も懲戒審査中断・理研
時事通信 6月30日(月)18時22分配信
STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所は30日、STAP細胞が実在するかどうかを検証するため理研発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)で4月から行われている実験に、小保方晴子研究ユニットリーダーを参加させると発表した。期間は7月1日から11月末までで、監視役を付けたり映像を録画したりして透明性を確保する。
理研はまた、小保方氏らが1月末に英科学誌ネイチャーに発表したSTAP細胞論文2本のうち、小保方氏の不正行為を認定しなかった副論文についても予備調査を始めたと発表した。副論文も実験画像に疑義が指摘されており、理研は結果を受けて改めて調査委員会を設置するか判断する。
理研は懲戒委員会で小保方氏や論文共著者の笹井芳樹CDB副センター長、竹市雅俊同センター長の処分を検討していたが、調査開始に伴い審査をいったん停止する。
小保方氏はSTAP細胞が実在すると主張し続けているが、論文2本の撤回には同意しており、近くネイチャーに撤回文書が掲載される見込み。
最終更新:6月30日(月)19時22分