「青いダリア」に成功 千葉大、遺伝子組み換えで
産経新聞 6月6日(水)13時16分配信
千葉大学は5日、大学院園芸学研究科の三位正洋教授らの研究チームが、遺伝子組み換えにより青いダリアの花を育てることに成功したと発表した。遺伝子組み換えをした個体から種子を採取して育てた次の世代も安定して青い花を咲かせ、他の色の花との交配が可能なことも確認した。
【フォト】遺伝子組み換えハワイ産パパイア、輸入可能に
ダリアに青い花を咲かせる品種はないが、研究チームは、化学メーカーの石原産業から青い花を咲かせるツユクサの遺伝子の提供を受けてダリアの遺伝子に導入、昨年4月に切り花で青色を出すことに成功した。
その後、ピンクの花を咲かせる個体と交配させて、種子を採取。すぐにまいたところ4カ月後に青から紫の花が咲いた。その種子をまた栽培し今年、同じ色の花が咲くことを確認した。
遺伝子組み換えの植物を交配に使った例は珍しいといい、三位教授は研究成果について「遺伝子組み換えの品種改良技術としての可能性を示している」と話している。
三井教授らは、遺伝子組み換えで青いコチョウランを咲かせることにも成功しており、交配技術との組み合わせを研究している。
最終更新:6月6日(水)19時49分