シュレ猫がいく! ブレーンワールドへの大冒険 | |
竹内 薫 | |
ベストセラーズ |
シュレ猫というのは、「シュレーディンガーの猫」の略で、量子論の創始者の一人、シュレーディンガーの思考実験に由来する物理学用語だそうです。
ミクロな世界では、粒子でもあり波でもある1つの電子が、観測者が観測するまでは
「同じ時刻に複数の場所に存在できる」という量子論の理論が、猫のようなマクロの世界で成立するかどうかを問うています。
放射線が出る可能性のある物体が入った、外からは中が見えない箱に猫を一匹いれると、観察者が箱をのぞいて見るまでは、放射線が出たために「死んだ猫」と出なかったので「生きている猫」が同時に存在する、という状態です。
この本は、SF小説仕立てになっていて、そのシュレ猫2匹がいろいろ冒険して地球を救う?お話です。
世界は3元を超えて11次元まで登場しますし、アインシュタインの「エネルギーは質量である」から
導いた究極の兵器「重力爆弾」(重力が究極のエネルギー源)も出てきます。
帯によると、16歳のための物理入門、だそうですから読者として私は想定外かもしれません。
ところどころに挿入されている物理の入門解説が文系の私には楽しかったです。
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