酒タバコ肥満撲滅委員会

市民マラソンを楽しみながら、酒とタバコと肥満は嫌いだ、と呟く日常をうだうだと。

ノマドワーカーという胡散臭さ

2012-07-14 06:19:46 | Weblog
ノマドとは遊牧民のことで、オフィスのない会社や働く場所を自由に選択する会社員のことをノマドワーカーと呼ぶそうです。

残業や満員電車から解放されるなどとメリットもあるのでしょうが、この手の言葉は要注意です。

かつてフリーターという言葉が出だしたとき、それが会社に縛られる会社員より上質な意味を臭わせたマスコミもありました。
リストラという横文字で首切りをソフトに演出したのもマスコミです。

本来、リストラとはリストラクチャリング、再構築という意味です。
企業を再構築して時代に対応することは大切ですし、その結果会社を首になる人もいるかもしれません。
しかしそれは再構築の結果、中には居場所がなくなって解雇される人もいるという程度で、リストラ イコール クビ ではありません。
しかし現実はリストラはクビという意味で使われており、首切りをソフト化するだけの言葉になっています。

この手の言葉の言い換えはいい面もあります。
差別的用語や誤解をまねく用語を言い換えることは大切です。
例えば精神分裂病を統合失調症に変えたことなどはいい効果があったと思います。
古くはノイローゼという言葉の流行で精神科への敷居が低くなって、早期治療に繋がったのもまた言葉の良い方の力です。

逆に糖尿病などはその病名からは深刻さが感じられないので、改名するのが望ましいのではないかしら。
血管破壊症とか。

ノマドワーカーという名にかっこよさを感じるのは自由ですが、その言葉に騙されてはいけません。
単なる居場所なしの使い捨て便利屋になっているのなら、カッコいいネーミングに騙されていると言うことですから。
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