good day to Die

映画、ドラマ、小説、漫画、音楽についての感想等を
日記代わりに書いておくためのブログです。
ネタバレあり。

「風立ちぬ」

2013-08-27 22:57:17 | 映画
評価:★★☆

ストーリー(Yahoo!映画より)
大正から昭和にかけての日本。戦争や大震災、世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。航空機の設計者である堀越二郎は
イタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、いつか美しい飛行機を作り上げたいという野心を抱いていた。関東大震災のさなか汽車で出会った
菜穂子とある日再会。二人は恋に落ちるが、菜穂子が結核にかかってしまう。

菜穂子は再会前から結核にかかってたぞ…。

宮崎駿監督
庵野秀明、滝本美織、西島秀俊、西村雅彦他出演

「風立ちぬ」見たよー。
全然見る気はなかったんだけど、人から薦められて。
全然気が乗らなかったので、他のものを見に行こうかな~と直前まで迷ったけど…。

カテゴリーは映画で良いんだろうか…。アニメとする方が正しいのかな?

ジブリだから作れる、ジブリだからヒットする文芸作という感じだった。
なんかボヤッとしたモワッとした印象。

時間を長く感じてしまったので乗れてないんだけど、純粋に、美しい飛行機を作りたいだけだったのに、人を殺す兵器を作ることになって
しまった悲しみ、苦しみは切なかった。
日本が戦争に向かって行く時代なので、社会が暗く閉塞している感じで、見ていてずっと気が晴れなかった。

予備知識なく見たので、堀越二郎という実在の人物が、こういう恋愛をしたのかと思っちゃったけど、恋愛パートは堀辰雄の小説から
持って来たものなのね。
なんで実在の人物とフィクションをミックスさせるのか…。
私は恋愛パートが要らなかったんじゃないかと思ったよ。
そうすると、二郎の人となりが良く伝わらないのかなぁ。
恋愛パートなくすと、飛行機作りのプロジェクトXみたいになっちゃうのかしら。

人となりといえば、もっと二郎には飛行機キ○ガイぽさが欲しかった。
美しい飛行機を作るためなら、すべてを犠牲にするのもいとわない狂気みたいな…。
もしかしたら、そういう凄み?があったのかもしれないけど、庵野秀明の淡々とした喋り方で(素人の喋りがああなるのは当然のこと…)
そういうものが感じられなかったのかも…。

地震の地鳴り、飛行機の飛ぶ音、落ちる音など人の声でやってるのかなと思ったけど、実際そうらしく、気持ち悪かったよー。
その不快さ、不穏さが良いのかな~。

「創造的人生の持ち時間は10年」という台詞は重かった。しかも監督が宮崎駿…。複雑…。

「風立ちぬ」は6週連続で観客動員ランキング1位、興収は80億を突破だそうで、日本でのジブリ(特に宮崎作品)は異様に強いね~~。
完全に大人向けで、夏休みに親子連れで見に行くような作品ではないです。
コメント
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