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福島第一原発・吉田昌郎所長と“sengoku38”こと一色正春元海上保安官を比べて

2011年05月28日 17時50分48秒 | 社会問題
両者とも、官僚である上司の意向を無視しての
独断行動が世論の支持を受けて
ある種の「英雄」視されている
という共通点がある。

しかし、
吉田所長は結果的に原発の更なる危機的状況を救った事になった事に対して、
一色正春元海上保安官の行動は、結果的に国民の知る権利は幾分か充足させたかも知れないが
「国益に沿った」かと言うと議論を呼ぶところである。

吉田所長が正に現場の責任者であり
原子力の理論についてはともかく
今、福島第一原発で何が起こっているかは
最も知るべき立場に居るのに対して、
一色正春氏は単に「海上保安官」という立場だけで
情報源もPCから違法にDLしたものに過ぎない
言わば「単なる同じ会社に居た」だけの部外者。

一色元春氏はそれを
“sengoku38”という匿名で
こそこそネットカフェからユーチューブにUPした、
比べて、吉田所長は自分からは何も発していない。

そう意味では両者は全く違う立場の人間である。
正当性については比べる事すらおかしい程、
吉田所長の方が強いが、
彼は加害者企業の正社員であり、
事故を起こした発電所の現場責任者でもある。

一色正春元海上保安官に関しては
その動機も、結果に対してもきっどさんは否定するが
吉田所長に関しては、その行動によって
間違いなく日本は救われた。

この「救世主」の吉田昌郎所長を処分するかどうか?
で議論となっている。
きっどさんは、やっぱり処分すべきだと考える。
今回は結果的に本社の指示を無視する事が正しかったし
多分、現状把握は本社よりされていた。
だからと言って、この行動を肯定してしまうと
他の原発の所長が独自の行動で暴走しだしても
止める事が出来なくなる。

これは自衛隊のシビリアンコントロールにも相通じる事で、
現場の事を一番知っているのは現場であったとしても
そのデータを含め、その他方面(例えば気象庁からの余震や風向)のデータも収集し
全てのデータを鑑みて、最終決定を行うのが本社の仕事であり、
「いや、現状では本社では判断出来ないし、即応できない」
と考えるのなら、本社の権限で
現場に「決定権の委譲」をすべきなのである。

当然、第一の責任は判断力も無く
視線は政府と、原発政策の継続にのみ向いていた東電本社側にある。
しかし、如何に間違った指示とは言え
「命令違反」は結果オーライで許される物ではない。
ひょっとして絶対正しいと思っていた吉田所長の判断も
実は、知らされていないデータが存在していたりしたら
それが元で、破滅的な事態に陥ってしまった可能性もあった。
この責任をとれる立場に吉田所長はいない。

ただ、この吉田所長は処分を受ける事を覚悟で行っていた
それだけの器の男だと思う。
だから東京電力は訓告なりの処分を下して
その上で危機を救ったと会長賞を授与すれば良いのである。
吉田所長は、「あの天下り会長からの表彰受けるくらいなら辞める」
とか言いそうだけど。

そして、“sengoku38”こと一色正春元海上保安官が
明日の極右宣伝番組「たかじんのそこまで言って委員会」(関西ローカルね)
に登場して、なにやら論陣を張るらしい。
なにやら「偉そうな事を言いたがり右翼」の予感プンプン。
若し、自らと吉田所長を重ねたような発言をしやがったら、、、


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