文化祭へＧＯ

今日の午前中は１２月２１日(金)から開講予定の「冬期講座」関連の仕事があり、
文化祭へ行くことができなかった。

午後から会場へ向かうことにし、昼ご飯を買ってスターテイングポイントへ急ぐ。

着いてすぐにご飯をパパッと食べて、徒歩で会場へ向かう。

かなり風が強く、早歩きで向かうが時間ばかりが早く過ぎてなかなか辿り着けない。

ようやく会場へとつながる階段に到着し、息を切らせ階段を上がった。

軽く興奮状態だったのか、汗も出てきた。

チケットはないものの、座席を利用しなければ会場には入れる可能性がある、
ということを昨日知ったので見られるかもしれない、と淡い期待を抱いている。

会場入り口には日進中学校の先生方５～６名が二列に分かれて並んでいた。
どうやら入場者のチェックをされているようだ。

観客の多くはすでに会場内なので、入り口付近にいるのは１、２名の文化祭の
関係ではないだろう雰囲気の方のみ。

先生方が一斉にこっちに注目をされ、その警戒した眼差しに怯み、思わずいそいそと
展示品があるコーナーへ向かってしまった。

そこにはスタポの生徒たちの作品も並んでいる。

２年生Ｓさんのすばらしい習字の作品を鑑賞し、とてもこんなに美しい字は書けないなぁ、
と感動したり、いかにも中学生が頑張って仕上げました、という雰囲気が出ている絵
に思わず微笑んだり。

ここはここで十分に楽しむことができる。

１年生の作品は、袋に刺繍をしたものや友達の顔を書いた絵。
これも普段の様子からはなかなか見えてこない美術に対する姿勢を感じることが
出来た。


さて、一番の目的は去年感動したミュージカル鑑賞だ。

意を決し、また先生たちが並ばれている入口へ。

やはりすべての先生がこっちに注目をされた。

まずは、スケジュール表を頂こう。

「すみません、こちらを頂いてもよろしいですか？」


「どうぞ、どうぞ」

とても温かい言葉と態度で対応して頂いた。

いけるかもしれない・・・。

「あの、中に入って見せていただくことはできますか？」

「チケットはありますか？」

「いや、ちょっと無いんですが・・・」

このセリフに若干かぶせ気味なぐらい早い返しで

「じゃあ、ちょっと無理ですね」と笑顔で答えられてしまった。


ジ・エンドだった。


まあ、最近の物騒な事件が起こる世の中だとこれが当然の対応だな、と納得をしつつ
塾へ向かう。

あれもこれもやらなきゃいけないし・・・、テストも近いし・・・
神様が仕事をしなさい、と言っているんだな。

いろいろと自分に言い聞かせてみたものの、やはりショックが心に残る。


帰り道を進む中、あることを急に思い出した。

中学１年生の時のことだ。
夏休みに宿題をやり終えないと遊びに行くな、と親に言われ
必死に、必死に、時計と格闘しながら宿題をやった。
なんとか終わらせたものの、かなりの時間が経っていた。
それでも急いで友達のとこへ向かったら、「今日はもうみんな帰ったよ」
と言われ、何とも言えない悲しさの中再び家に帰ったことがあった。

なんだかその時と同じような気持ちだった。