人生に必要なことは、すべて梶原一騎から学んだ

人間にとって本質的価値「正直、真面目、一生懸命」が壊れていく。今こそ振り返ろう、何が大切なのかを、梶原一騎とともに。

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野球人形

2006年10月09日 | 巨人の星

飛雄馬にただならぬ圧迫感を感じさせるオズマ。ただ、野球技術が優れているだけではない。何かが違う・・・。その気配を、明子は敏感に感じ取った。しかも、野球一筋に生きてきたということだけではなく

「生い立ちではなく、なんというか・・・身の回りにただよう全体のムードだわ」

一徹は

「全体の?何をいっちょる、この無表情な大男と、ちびで感情的そのものの飛雄馬とどこがにとるんじゃい!」

「わかったわ、どこが似ているかっ」

 

「ど・・どちらも、ただ野球をやるための人形みたいなの。投げる、そして打つように、ぜんまいを巻かれた野球人形のムードなんだわ」

 

一徹は虚を突かれた。今まで思っても見なかった、人間としての飛雄馬のことを。ただ、野球で負けないように、そしてそれが人生にもプラスになると信じて、そのために自分は最大限の協力をしてきたつもりだった。人として・・・自分自身が、頑固一徹に生きてきた。自分はそれでよかったかもしれない。しかし、時代は変わった。いくらそれを昭和元禄と揶揄しても現実は現実なのだ。今の時代を生きる普通の青春。そんなものは考えたこともなかった。

これは野球一徹に生きてきた星親子だけの問題ではない。これほど極端ではなくても、いつの時代も訪れる親子の葛藤だ。自分が生きてきた時代と子が育っている今のギャップ。野球人形ではなくても、親のいいなり人形、親の期待にこたえるロボット、それが思春期を迎え、自我に目覚めたときに、葛藤を起こして症状を発症するということは、非常に起こりやすいことだ。

それに気づいたときから、人形/ロボットから人間になるための戦いが始まるのだ。

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