テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

関西でよう使う“必死のパッチ”、なんか、その様が浮かぶような言葉ですな~今日のお店:京橋の老舗立ち呑み「岡室酒店」。

2017年01月31日 | 世の中

このところ、また、よう来てるんですわ、

ええ、京橋ならね、ここが多いですな、

『きむらや』がね、なかなか入れない、ちゅうのもあるんですけどね^^)、

似た名前の店が2軒ありますけど、国道沿いの方の店ですわ、

随分昔からの立ち呑み、

ワタシもね、こういう立ち呑み巡りを趣味にする随分前にね、

ここに連れて来てもらったんです、



なんちゅうか、老舗、王道の角打ちですわな、

ほなまあ、カンパ~イ、ちゅうことで、、、

ところでね、またしょうもない話ですけど、ちょっと聞いてもらえます?

この前ね、たまたま本読んでたらね、英語で“脱帽”の事をね、

なんと“hat off to you
”とも云うんですわ、



そのままですやん!

は~、言葉が違ってもね、異国の人も考えることは一緒か、と感心したんですわ、



でね、よう考えるとね、、、

日本人が帽子を被るようになったんは明治以降、

そうすると“脱帽”と云う表現も、英語が先で、日本語は明治以降に出来たんか!!

って、閃いたんですわ、

これは発見とちゃいますか!!ねえ、

けどね、、、ちょっと調べると、これがまたややこしいですわ、


どうも、、、“脱帽”の語源は、中国から来てるようなんですわ、英語語源ではないようです、

一瞬、新発見かと思いましたけどね、

でね、他にこう、なんというか、身につけるもので、似た例え表現はないかと思いましてね、

調べてみたんです、

すぐ思いつくのが“袖の下”ですわ、

これは英語で“under the table”、やっぱりやましい金は隠すんですな、



ほかにはあんまりなかったですな、

“勝負は下駄をはくまで分からない”、

これは囲碁関係が語源みたいですが、英語には下駄に似た例え表現はないですわ、



“帯に短し襷に長し”、これも英語には似た例えはない、



ちゅうか、もう日本人でもこの感覚、若い人には分からへんのとちがうかな、

襷は駅伝で知ってるかもしれんけど、

帯に長さを知ってる若い人って、少ないですわな、



で、思い付いたんですけどね、

どう考えても面白いのが“必死のパッチ”、



これ、関西ではよう使いますよね、

君、東京出身やったね、関東ではどう?、、、

あんまり使わない、、、やはり、そうらしいですな、

この“必死のパッチ”の語源、

もっともらしいのは将棋関係の隠語という説、桂馬の両取りのパッチね、

これがまあイチ押しみたいですけどね、



他にも諸説いろいろありましてね、

ええ、いろいろあるんですわ、諸説、、、



ワタシが好きなんはね、こういうなんです、

着物を着てる時にね、『パッチが見えるくらい必死で走る』、

『尻からげをしてパッチ姿で必死で走る』ちゅう説なんですわ、



これこそ明治以降でしょう、パッチやからね、江戸時代にはありませわな、パッチ、

なんか、こう~、その必死さが伝わってくる、情景がこう浮かぶでしょ、



え?“尻からげ”ってなんですか??ってか、



そうかあ、それも分からんのやね、

あれやがな、見たことあるでしょう、着物をこうね、まくり上げて帯に差し込む姿、

あれが“尻からげ”ですやんか、



そうそう、吉本新喜劇で間寛平がやってるアブナイお爺さん、あの人が尻からげしてますわ、

あの爺さんこそ必死のパッチでしょ、

こう、尻からげして、ね、こう、ステッキを振り回して、

こう、バン!バン!とこうね!!バン!バン!



え!?お客さん、店内で暴れんといてください!!ってか、、、

ああ、ちょっとこう、興奮してしまいました、

必死のパッチでね、こう、、、バン!バン!と、、、スンマセン~





【今日のお店:京橋立ち飲み「岡室酒店」】

初めて行ったのが2001年頃、ある仕事でお世話になった方に連れてっていただきました、



京橋の国道1号線沿いの店です、

俗にいう“立ち呑みストリート”には「岡室直売所」がありますが、

それとは違う店、ルーツは同じみたいですけどね、



こちら「岡室酒店」は老舗感満載、王道の角打ちです、



料理も豊富であれこれ楽しめます、





日本酒はコップ酒、



キャパもそこそこある、女性客も多いので安心です、



そうそう、もう10年以上前になるかな、

サントリーの焼酎「それから」のCMで木村クンと大西ユカリさんが共演した時も、

この店でロケやってましたね、

ちらっと、知ってる顔が写ってましたわ、



とにかく、気分穏やかにゆっくり飲めるエエ店です、

1回、行ってみてください、



最新の画像もっと見る

コメントを投稿