テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事62~1月31日までの1週間の陽性率5.7%は(前週7.2%)、そして五輪とワクチン接種同時実施の難しさについて。

2021年02月02日 | コロナウイルス2020

なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事62~

1月31日までの1週間の陽性率5.7%は(前週7.2%)、

漸減傾向が続いています、少し、ちょっとだけ一安心^^)

想像以上に強力なCOVID-19もやっと減少傾向がハッキリと出てきました、

陽性率新規感染者数とも年末年始時とほぼ同じレベルに落ちてきました、

おそらく、今週もこのまま陽性率4~5%に低位に推移すると予測します、

(各日までの1週間の平均陽性率)
      陽性率     検査数  陽性者数
6月21日 0.5%  73911  435人
6月28日 1.3%  39103  526人
7月5日   2.6%  43392   1132人
7月12日 3.4%  57911 1980人
7月19日 3.8%  81922 3140人
7月26日 5.9%  80286 4742人
8月2日   6.0% 121121   7304人
8月9日   6.1% 164877  10094人
8月16日 4.5% 176032    7931人
8月23日 4.9%  143766    7033人
8月30日 4.4% 124531    5517人
9月  6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日  2.7% 132914 3573人
10月18日  2.8% 134620 3744人
10月25日  2.8% 139830 3878人
11月 1日   3.1% 147810 4612人
11月 8日   4.2% 140243 5940人
11月15日  5.5% 173776 9591人
11月22日  6.2% 217199 13502人
11月29日  6.1%  236143 14474人
12月6日 6.1%  251480 15445人
12月13日  5.9%  292670 17189人
12月20日  5.6% 330070 18593人
12月27日  6.1% 348965 21432人
 1月 3日 10.8%  218184 23642人    ※年末年始で検査数が減少
 1月10日   8.6% 460951  39821人  ※1/8首都圏 緊急事態宣言
 1月17日 9.2%  450028 41521人    ※1/14関西中部福岡栃木 緊急事態宣言
 1月24日 7.2%   536485 38365人
 1月31日 5.7%   454648 26081人

※厚労省発表日報から集計

◆しかし、今回の感染拡大は最悪のシナリオだったのが分かります

しかし、今回の感染拡大は最悪のシナリオが現実化したことがよく分かります、

やはり、ピークは夏と同じ3週間ほど、

そのピークは正月明けからの3週間でした、

つまり、感染が急拡大したのは年末の可能性が高い、

で、年末年始はPCR検査数が前週の65%程度に減少、
(これはこれで情けない話ですが、、、)

つまり、、、

感染したけれども、PCR検査を受けなかった(受けられなかった)人がたくさんいた、

つまり、、、

検査数の減少がより感染を拡大した可能性があります、

さらに遡ると、、、

年末年始の検査・医療体制の減衰は、以前から指摘されていたわけですから、

そこに感染拡大のピーク(もしくはピークの始まり)を持ってこないようする工夫が必要だった、

年末年始の人の動きと、検査・医療体制の減衰をもっと重要視すべきだった、

という反省点が浮かび上がります、

現実には、政府が緊急事態宣言を出したのは正月明けの1月8日と14日、

つまり、もう感染爆発が起こってから緊急事態宣言を出したわけです、

理想的には感染爆発が起こる前に対応できればヨカッタわけで、、、

文字通り、『分かっていたのに、後手後手に回った』という誹りは免れられないと考えます、

◆非常事態宣言は継続か、、、

どうやら栃木を除く他のエリアは緊急事態宣言が1ヶ月延長されるようです、

これは致し方ないかな、

陽性率だけで観ると、少なくとも3%台に落ちるまでは続ける必要があるかな、

でないと、すぐにリバウンドが始まるような気がします、

コロナの事61で書いたように、

今回の感染拡大の減速が非常事態宣言の効果なのか?

それとも、COVID-19の生存戦略なのか?

ここは専門家の分析が必要です、

もし、COVID-19の生存戦略なら、非常事態宣言を解除するのも一つの選択肢です、

人の知恵などあまり関係なく、COVID-19は一旦休憩に入るのかもしれません、

ま、また、ぶり返しますが、、、

非常事態宣言の効果が認められるなら、

ここはもう一踏ん張り、宣言を延長した方が良いかなと思います、

そのなると政府の飲食業の方々への支援対応が絶対条件となります、

菅さん、腕の見せ所ですよ!!

◆TOKYO2020はどうなる?

アスリートの方々からも多様な意見が出るように名ってきっました、

もう『完全な形での五輪開催』にしがみつく状況ではなくなってきた、

世論はハッキリと五輪開催に疑問符をつけています、

アスリートの気持ちは複雑、、、それもよく分かる、、、

IOCや東京都、五輪委員会、日本政府は『絶対に開催する』という姿勢を崩していませんが、

完全な形での開催から一歩後退、

無観客開催も公然と取り上げられるようになってきました、

半年前より相当後退してきました、

日本も欧米も、開発途上国もほんとうにオリンピックに開催・参加する事が出来るのか?

今が一番の隘路、分水嶺です、

◆ワクチン接種を望まない人が20%~30%!!

ワクチン接種のスケジュールや具体策が徐々に明らかになってきました、

そんな中でワクチン接種を希望しない人が30%という調査結果がありました、

大阪府の調査でも、ワクチン接種を希望しない人は20%います、

意外と多いと感じます、

やはり、国内では過去のワクチン薬害などの影響がおおきいようです、

さて、希望しない人には、無理矢理接種するわけにもいかないし、、、

仕方ないのでしょう、、、

ま、次に書く全国民へのワクチン接種の困難さを考えると、

政府も希望しない人には積極的な勧誘はしないような気がします、、、

オリンピックとワクチン接種は、どちらも巨大イベント、両立は困難か?

具体的にワクチン接種のボリュームを数字で見てみましょう、

以下でオリンピックとワクチン接種の両立が如何に無謀かがよく分かると思います、

全国民にワクチン接種を行なうのは、オリンピックナ並の大イベントです、

いや、オリンピック以上の大イベントなのです、

単純計算では年内の接種完了は無理です、

最低でも1年は掛かると考えています、

希望しない人に接種しないなら、もう少し早まるかもしれませんが、、、

あと、国内には外国人の方も300万人以上いらっしゃいます、

この方たちへの接種はどうするのか?

菅さんがまた「自助」とかを持ち出しそうな案件です、

◆独酌酔言的に計算してみましょう、ワクチン接種の実態

さて、

日本の人口1億2600万人、仮に計算しやすいように12ヶ月で接種完了として、、、

1ヶ月に約1000万人接種=1日辺り33万人×1人2回接種ですから、

1日約67万回の接種となります、

これを1年間続けると全国民接種完了です、

具体的なワクチン接種には、

受付~予診(問診)票記入~医師の問診~看護師によるワクチン注射~接種済み証受け取り~副反応をみるために15~30分の経過観察、

と手続き要件がたくさんあります、

川崎市で1月27日に行なわれたシミュレーションの結果を参考に、

接種には1人あたり30分かかるとして
(少し長めに設定しています)

1人30分=1日10時間会場が稼働するとして20人

67万人÷20人=33500ラインが必要、 

1会場平均10ラインとすると、3350会場×200人=1日に67万人接種可能!!

これを365日続けると全国民接種完了です、

全国で3350会場(10ライン)を毎日1年間継続して運営する!!

これはもうとんでもない数字です、

話が前後してちょっと飛びますが、結論から書くと、、、

ワクチン接種会場の現場を運営するのは、自治体の方々ではなくて、

イベント業界の専門家が良いと考えています、

そのイベントディレクターが1会場辺り3人としても約1万人必要です、

これが1年間続くわけですから、延べ約365万人のイベントディレクターが必要です、

これも絶望的な数字ですが、

自治体の方が運営するより、イベント業界が参入した方が効率は相当上がります、

さらに医師や看護師、ボランティアに至っては一体何人必要なのか?

想像もつきません、

これはもうオリンピック並の、いや、オリンピック以上のイベントです、

ワクチン接種を医療行為として捉えると、絶対に失敗するような気がします、

ワクチン接種はイベントなのです、

そして、イベントにはイベントの専門家が必要です、

接種の主体は自治体になる訳ですが、

これだけのイベントを経験した、そして成功させられる可能性がある自治体は、、、

東京都くらいかな、大阪も愛知も怪しい、

その間に東京オリンピックをやるとすれば、

観客を入れる場合は、1万人の医療関係者が必要と云われています、

もちろん、イベントディレクターやボランティアも大量に動員するわけです、

これは明らかに人材の面でワクチン接種の妨げになります、

オリンピック・パラリンピック開催中の2ヶ月間ほどは、

ワクチン接種に必要な人材がオリンピックに割かれる、、、

そんなことで本当に良いのか?

人材という観点からみれば、、、

ワクチン接種と東京オリンピックという巨大イベントを同時に実施するのは無謀なように思えます、

今、仕事が少ないイベント関係者、

収入がないイベントディレクターがたくさんいらっしゃるわけですから、

この方たちをワクチン接種会場に投入するのが、

もっとも合理的で整合性が高いと考えます、

また丸投げ!!の非難が巻き起こるかもしれませんが、

ここは電通や博報堂、ADKなどの広告代理店、

イベント制作会社のノウハウを投入しても良いのではないでしょうか?

オリンピック・パラリンピックのスタッフ・ボランティアを一気にワクチン接種に転用するという大作戦です、

アスリートの方々には申し訳ないお話ですが、

こういう観点でワクチン接種やオリンピックを考えてみるのも必要かな、、、と、、、

面白おかしく考えているわけではありません、

真面目なお話です、

今のままでは自治体レベルでワクチン接種が崩壊しそうな気がしています、

如何でしょうか?

 

 



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