お金のはなし

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キャッシュレス化が進んでいるが紙幣の流通量は増えている

2019-01-09 09:36:32 | お金
CME Group(シカゴ・マーカンタイル取引所という金融や商品の先物取引をやっている取引所グループ)に日本語のコンテンツがあって、そこのレポート

https://www.cmegroup.com/ja/education/featured-reports/the-end-game-for-shrinking-the-feds-balance-sheet.html

の図2に米ドル、図3にユーロの紙幣流通量がありますが、両方共増加しています。

なんでも米国通貨の約60%、もしくはそれ以上が米国外にあり、需要が集中している札種は100ドル紙幣だそうです(図4参照)。租税回避と闇市場のニーズによると推測されるとのことです。
紙幣は決済だけに使われるものではないですから、このような現象は不思議ではないでしょう。
政府としたらキャッシュレスの最終目的は、この種のアングラマネーをなくし、しっかり徴税することでしょうが、その路はかなり遠いと思われます。

現金流通額の名目GDP比率の変化を示す図です。減っているのはスウェーデンとノルウェー程度で、その他の国は増加しています。

この図は、野村総合研究所の木内登英さんによる「中銀デジタル通貨発行の展望」というレポートからです。

https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/knowledge/publication/chitekishisan/2018/03/cs20180304.pdf

最初のCMEのレポートの図5に、流通通貨量の国際比較がありますが、日本は流通現金総額の対名目GDP比率が20%程度と非常に高いです。恐らく租税回避とたんす預金などが盛んに行われているためでしょう。
個人商店などでは、仮に「キャッシュレス決済手数料ゼロ、決済設備無料」だったとしても、現金の匿名性を重視するならば、やらないところはキャッシュレス決済をやらないはずです。

なお中央銀行券(紙幣)は中央銀行の「無利子長期負債」ですので、中央銀行は見合いの資産として長期国債などを購入しています。長期国債利回りに低下圧力となりますので、財政当局にはメリットがあります。また中央銀行は長期国債利息が収入となりますが、その多くは最終的に国庫に納付されます。
ジャンル:
経済
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