因島まで、秀策まつりに行ってきた。
今回は土曜から行くため、過去2年とは違い、早朝からではなく10時前に家を出た。
そのためか、渋滞してるところもあり、会場に着くのに時間が掛かった。
それでも、20分前くらいには到着して、一安心。
来年も、土曜から行く可能性があるので、1年後にこの記事を見て出発する時間を考えてみようと思う。
さて、到着して受付が終わったら、早速指導碁だ。
指導棋士は抽選で決まります。
許家元初段でした。
今年入段した有望な若手棋士ですね。
手合いは3子にしようか、2子にしようか、迷った。
身の程知らずというか、恐れ多くもというか、2子で教えていただけることになりました。
ゆっくりした碁になるかなと思う序盤でしたが、左上黒3に対し白4と打たれて、歯車が狂いはじめます。
僕が白の立場のときに、黒3に対しツケヒキを打ったことがあるのですが、うまくいくことがありませんでした。
でも、プロは違うんですね。
感覚、読み、勉強量。
普通に考えれば、僕のような一介のアマでは2子程度のリードなんざ簡単に吹っ飛ぶわな。
白12を見て、感動した。
感動したと同時に、この碁はワンサイドゲームになるだろうと確信した。
一介のアマ同士の碁では、黒9と貫かれるとダメだという固定概念が邪魔してしまうし、実際僕もそう思っていた。
これで、1つ良い知識を得たぞ!
白4とツケられたときに、黒9と貫くものなのでしょうね、多分。
指導碁が終わった後は、東広島のF島さんと共に、プロアマ戦のアマの予選会の見学に行きました。
広島県勢は、福山のY松さんと、三原のF岡さんがアマ代表8人に入りました。
Y松さんの碁、かなり久しぶりに見たけど強いね。I井(竜)さんにも勝つとは、流石です。
予選会を見た後は、懇親会の会場になっているホテルへ。
席は自由に座れるものだと思っていましたが、指定だったのですね。
F島さんや、晩にお世話になるF井さん(因島の強豪)とは、別テーブルになりました。
知らない方ばかりが同テーブルだったのですが、今にして思えば、運が良いぜ。
各テーブルに1人(2人のテーブルが1つ)のプロ棋士がいるのですが、僕のテーブルには飛田初段が!
人気のためか、たくさんの方々と記念写真を撮っているので、それに便乗しました。
快く撮っていただけました^^
礼儀正しく、人柄も素晴らしい方でした。
隣の席で、初めてお会いしたM松君とも仲良くなれた。学生時代、よく聞いた名前だが、容姿だけは知らなかった。
幽玄IDも教えてもらったぜ。
調べてみると、どうやら僕ら1勝1敗のようだ。
今度1局教えてもらおう!
でも、正体を知ってしまうと、なんか勝てる気がしなくなった><
晩は、以前から書いた通り、F井さん宅に泊めていただけることになりました。
F井さんの部屋を見てビックリ。F島さんも驚いていた。
碁盤や棋書などがビッシリ!
囲碁の聖地因島で、囲碁の第一人者の一人だけある。凄い^^
3人で、楽しい夜を過ごしました。
F井さんは勿論、奥さんにも感謝!
機会を与えていただいた、F島さんにも感謝!
さあ、そしていよいよ日曜になりました。
去年や一昨年と違い、会場が目と鼻の先ですので、しっかり寝ることが出来た。
いよいよ本番とも言うべき、クラス別競技大会。
初戦で、アマ本の備後地区代表に2年連続でなっているT賀さんと当たった。
いきなり、手強い相手と当たった。
手強いというと、トップアマの1人、S島さんが今回参加していた。このレベルだと、「手強い」どころの騒ぎじゃないなw
K畑さんと同じく、東京理科大OBなので、K畑さんをネタに話しかけてみた。
物凄く人柄の良さそうな印象を受けました。
人柄良くて、碁も強い。羨ましいな。僕には縁のない話だな><
さて、碁の話に戻そうか。僕の白番です。
黒1がシチョウアタリも兼ねてるのは承知していたが、黒3逃げ出しなんて大したことがないと感じ、右下白2と走り、我ながら白上手いなと思った。
ところが、実際に逃げられてみると、結構うるさいんだよな。
中々黒は捕まらないし、上辺の断点も気になる。
左上方面に黒を押し込めようとすると、黒Aのアテとかを見られて怖い。
実戦は、見せたくもないくらい酷い碁形になりました。
滅茶苦茶ですよ、本当に。
白A、B、Cのどれかで、重厚で打つべきだった。多分、AかBだろうな。
別にそれで白が遅れてるわけじゃないし、黒が勝つには左下下辺が生命線になるだろう。
勝負はまだわからないけど、白不満なしでしょう、恐らく。
結局、全然ダメで中押し負け。
ここ1週間の不安は、本番で見事的中したな。
その後は、3勝賞を狙おうか、指導碁行こうか悩みました。
しかし、心が折れて3連勝狙う気力がないので、迷った末に指導碁に行くことにした。
これが、宝酒造杯や赤旗名人戦なら打ち続けるんだけど(特に、赤旗名人戦は代表争いしてる人に迷惑がかかるからな)、良い意味で逃げ道があったので逃亡しましたw
三原のF岡さんには、最後まで打って賞を狙わなきゃと言われました^^
そうですよね、我ながら僕は残念な人間だと思う><
さて、指導碁のほうは今回は選ぶことが出来て、懇親会で同じテーブルだった飛田初段の指導を受けることにしました。
この碁も、黒は序盤から滅茶苦茶で、置石のおかげでギリギリ耐えてるという印象。
ちなみに、許初段との指導碁に懲りず、また2子で挑みました!
黒が激薄だった右辺での勝負手が成功し、黒Aで生きることが出来ました。
その後も下辺などで難しくなりましたが、多分黒が優勢だろうか。
あとは小ヨセでしたが、決勝戦の時間となり、打ち掛けとなりました。
決勝戦は、呉市出身の中野九段と、土曜に指導碁を打っていただいた許初段。
白の中野先生が優勢だったのですが、黒に信じられないような場所に大地が出来て、逆転されてしまいました。
本人が言うまでもなく1番残念がってるのでしょうが、僕も残念です。優勝した姿が見たかったな~。
許初段は、歴代優勝者の最年少記録を塗り替えたのかな。
おめでとうございます。
あと、今回の6段以上戦の全勝者は、トップアマのS島さんと、岡山に転居したF井さん、関西の女流で有名なS木さんでした。
ジュニアチャンピオンのM精君は去年からの全勝候補ですが、去年は田中プロ(当時アマ)、今回はS島さん。巡り合せが悪い(むしろ良い?)ですな。
僕に勝ったT賀さんや、広島のM月君も3勝1敗。K西君は2勝1敗から最後に全勝者(F井さん)と当たる悲劇(幸運?)で2勝2敗。
強敵が3人枠抜けしただけで、来年以降もライバルたちがたくさん残留することに変わりはない。
今日の碁の出来を引きずっても仕方がない。更に精進を重ねることだけを考えようと思う。
それに、負けたって死ぬわけじゃないしな。というか、負け慣れてるしな^^
出場する大会のほとんどは、負けてガックリで帰るとしたものだから。県代表本命の人とかは別にしても。
楽しい2日間でした。
中野先生が惜しかったのと、僕自身の碁が残念すぎることを除けば、楽しいことばかりでした。
また来年も参加してみたいと思います。