庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

民主主義は多様性を守る対話が可能な環境で育つ。

2019-02-11 | 国創り政治問題

日本が現在のような政治的な活力不足と、将来展望のない状況に陥ったのは、民主主義の機能が不完全であるからだ。

1995年の「日本的経営の将来」の提言に沿って、勤労者の環境を一気に悪化させた失敗が大きいが、それに追従した企業、地域も問題だ。

本当の豊かな生活を目指すならば、もっと地域特有の視点や提案があっても良いのだが、中央集権的な効率性ばかりを優先してしまった。

地方分権、地域主権など、分権化の掛け声は多くても、実際に多様性を認めない風潮で、中央の内閣府の方ばかりを重んじてしまう。

安倍一強の体制となって、他の勢力の活力は影を潜めてしまい、ヒラメメンバー、忖度側近、イエスマンばかりに権限が集中する。

選挙さえ勝っていれば、成果の方はデータを都合の良いように加工して、マスメディアには適当に説明すれば済む、と考えている。

これでは、多様な意見や提案がある各方面の知恵が、黙殺されることになって、日本の活力が集結できないのは明らかだ。

中央集権の権力さえ握っていれば、日本を安定的に統括できると思い込んでいるようでは、民主主義のリーダーではない。

『広く会議を興し、萬機公論に決すべし』といった、先人の知恵を軽視する傲慢な政治姿勢が、日本を衰退させるのである。

国民に理解できる対話を繰り返して、その熟議のうえでの決断を実行に移して実現することが、長期的な国創りの基本である。


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