ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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区長、みのもんた…蔓延するセクハラ事件

2013年09月20日 | Weblog

 平成二十五年九月二日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号
 
「朝刊ピックアップ」で記事 
 
「区長、みのもんた…蔓延するセクハラ事件」
 
を企画、取材、執筆しました。


 
 1日付の読売新聞朝刊(大阪版)に「公募区長 セクハラ疑い 大阪市が調査 女性職員の体触る」という記事がある。同記事によると、大阪市が全国公募で昨年8月に民間から登用した男性区長(54)のセクハラ疑惑が発覚したという。市によると、区長は昨年、飲食店や電車内で女性職員の体を触ったほか、好意があるような言葉を言った、と当事者から訴えがあったという。同紙の取材に対し、区長は「酒席後に女性を介抱したことはあった。電車内で女性がバランスを崩さないよう、体に触れたこともあったかもしれないが、セクハラにあたるという認識はなかった。好意を寄せていると取られかねない話もしたが、コミュニケーションを深めるためだった」と弁明しているという。

 ちなみに、こうしたセクハラ事件は後を絶たないが、つい先日には、不祥事を伝える報道側の人間で、なおかつ自分の名を冠した番組の司会者がセクハラをしていた衝撃映像が世に流れた。それは8月30日(金)の朝の情報番組『みのもんたの朝ズバッ!』(TBS系)の番組終了間際でのこと。司会のみのもんた(69)が、CMからスタジオに画面が切り替わった瞬間、隣でニュースを読もうとした吉田明世アナ(25)のお尻のあたりをみのが手で触り、その手を吉田アナが振り払うシーンが一瞬流れた。みのはごまかすかのように作り笑いを浮かべて両手を揉み合わせていた。画面が変わり、居並ぶコメンテーターたちが映ったが、毎日新聞論説委員の与良正男氏や、TBS解説委員でアナウンススクール校長の吉川美代子氏らは、押し黙って、顔をしかめ、白い目でみのの方を見ていた。

 そもそも『朝ズバッ!』での、みののセクハラ報道はこれまでも度々あった。06年10月には山田愛里アナが降板した。これはみのが、既婚の山田アナの携帯に連日「今夜はどうなの?」「食事しようよ」と連絡し、「ボクの愛人になったらメインキャスターにだってしてあげられるから」と言い始め、悩んだ山田アナが上司に相談すると、降板させられた、と『女性セブン』(小学館刊)が報じた(07年4月12日号)。同誌の取材に対し、山田アナは、目を赤くしながら、「私の立場ではお話するわけにはいかないんです」と言いつつも、愛人になればメインキャスターと言われたそうですが?との問いに対しては、「はい、ええ、ええ」と、否定しなかった。一方、みのは否定していた。

 さらに昨年7月11日の同番組では、突然、「セクハラ!」と叫ぶ女性の声がお茶の間を駆け巡った。これはお天気コーナーで画面がスタジオを映していない間に、みのが高畑百合子アナのお尻を触ろうとして、高畑アナがたしなめた声だった、と『FLASH』(光文社刊)は報じている。

 このようにセクハラ報道が絶えない中、ついに今回、動かぬ証拠が世に出たというわけ。今回のセクハラ映像を報じたメンズサイゾーの記事によると、テレビ関係者はこう語っている。「番組関係者の間では、みのさんのセクハラは当たり前の光景になっていますよ。女子アナたちも今では諦めているようです。このご時世、本来なら大問題になりかねませんが、あの番組はみのさんなくしては成立しないため、局側は見て見ぬふりをしている。局がセクハラを容認しているようなものですから、現場の女子アナたちは可哀想ですけどね。一時期は女子アナの間で被害を訴えようという機運が高まったこともあったのですが、みののセクハラ疑惑を肯定した山田アナが番組から追放されたこともあって沈静化してしまいました」

 冒頭の大阪区長が、みののような真似をすれば即クビであろう。世の中で通用しないセクハラがテレビの報道現場ではまかり通っている。その人たちが世の中にニュースを発信している。『朝ズバ!』がセクハラ蔓延に一役買っていると言われても仕方がないのではないか。(佐々木奎一)


 写真は、ユーチューブより


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