脱！

昼下がり、奥様におつかいを頼まれ、銀行へ行った。


私は、意外と月末は忙しくはなく、この時も睡魔と闘っていたので、ちょうどよかった


整理券を取り、椅子に腰かけた。



今日は末日で、しかも振込終了が近づいているこの時間帯、銀行はかなり混んでいた。


私の番号まで１０人待ち。


やたっ♪


だって、堂々とサボれるのだから。





どれくらい待っただろうか。

私の番号が呼ばれて、ふと窓口の方へ目をやると


ん？


何か、見たことある人…あっっ！


Kさんだ。




Kさんは、あいさつ程度しかしたことはないが、うちと同じ４年の男の子と２年の女の子がいる。

銀行に勤めてるとは聞いたことがあったけど、ここだったのか…

でも、彼女、PTAの本部役員やってんのに…スゴい。




「こんにちは」

窓口で声をかけると、Kさんも驚いていた。

私が持って行った用件をテキパキと処理しながら、

「お仕事はここの近くなんですか？」

と聞かれた。

「あ、はい。そうなんです」

生返事をしながら、ボ～ッとKさんの様子を見ていた。




何か…カッコいい


「ありがとうございました」

彼女の声を背に、銀行を出てから会社へ戻る足取りは軽かった。



彼女の働く様子を見て


なぜだろう。




がぜんやる気が湧いてきた


数時間前まで「今度こそ辞めてやる」と思っていた人間とは思えない位に（笑）


あぁ、そう。

たぶん、私、アレだったんだわ。


五月病


無事、脱出いたしました（笑）


帰ると、早速従業員さんたちにまた何やらお仕事いただきましたが、気にしない。


どんどん持ってこ～い!!


あ、でも、このキラキラした純粋な気持ちも、いつまで持続するかわかりませんがね。