オンマは辛いよ

~グチはゴミ箱へ、思い出は宝箱へ~

笹持って来~い!!

2009年01月12日 01時27分54秒 | アッパ君の話
 9,10,11日の3日間は「えべっさん」
 宵えびす、本えびす、残りえびすの3日間、七福神のえびす様を祀ってある神社にて、商売繁盛を祈願する。
 ウチは商売人ではないけれど、近くなので、毎年行っている。

 「あんた、あそこでお金落とさな、お金は回らへんで」

 お前、ウチのお参りするのん見たんかいっっ!!
 と言いたくなるような奥様の言葉である

 しかし、今年はあいにくの悪天候で、宵えびす、本えびすともに逃してしまい、今日こそは何としても行かなければっっ!と固く決心していたのだ

 午前中は息子の空手の練習があった為、帰宅後、しぶるアッパ君の尻を叩いた。
 「ほら、アッパ、去年は出張で行ってないやろ?だからケガしたんとちゃうん?」
 「出た。お前が行きたいだけやろーがっ」
 「何とでも言って。ほら、行こう」
 「足踏まれたらどないすんねん」とか「車止められへんのとちゃうん」とか、ブツブツぼやきながらも、しぶしぶ一緒に家を出た。

 3日目とは言え、なかなかどーして、結構な人ごみだった
 神社までの長~い屋台が立ち並ぶ通りを、あれ買って~、これ買って~とねだる子ども達に「お参りが済んでからやで」となだめ、神社に着いた。

 私が願ったことは、予想通り。
 「1日も早く、アッパ君が仕事に行けますように」

 さて…何食べる?
 私は、この屋台通で、今日の昼食を済ます算段でいた
 しかし…
 子ども達のおねだり攻撃にも、私の「あれ、おいしそうやな」という言葉にも、アッパ君はひたすらだんまりを決め込んで、すたすた歩いていた

 そして、屋台通を抜け出した頃、子ども達はそれぞれ1回ずつ福引きをやったのみ、そして、食べたのは、わずかフランクフルト1本にはしまきのみ
 
 …確かに、いっこもお金、落としてへん…

 「いっこもお腹いっぱいになってへん」
 「オレもやで。どっか食べに行こう」

 何やねん、このおっさん!誘うんじゃなかった

 いやいや、あかんあかん、このおっさんの為のお参りやのに
 来年は、足の心配もないだろうから、いっぱいお金落としに来ますね、えびす様