オンマは辛いよ

~グチはゴミ箱へ、思い出は宝箱へ~

とか言って私も…

2008年06月01日 21時36分45秒 | オンマの話
 奥様に勧められて、おいしいお水を置くことにした。

 配達のお兄さんが設置してくれている間に、チャイムが鳴った。

 何でも、オール電化の工事費無料キャンペーンだとかで、分厚いカタログをペラペラめくりながら、○○電力から直で仕事をもらっているだとか、テレビでCMをやっているだとか口早にまくしたてた。
 
 普通さぁ~、来客中なら、控えるもんだろうがよぉ

 「あのぉ、今たてこんでるんで…」
 「あ、お水ですか?これ、いいですよね」
 
 そして、帰るどころか、ウチの電気代とガス代を聞いて、
 「結構高いですねぇ!!」
と、大げさに目を丸くした。
 ありえん。
 ウチの電気代もガス代も、ママ友達から褒められているというのに

 ところが、だ。
 私、恥ずかしながら「NOと言えない女」なんです
 パチンコ屋へ行ったアッパ君が帰って来る頃、また来ると言って、彼は帰って行った。

 「すいません、なかなか帰ってくれなくて…」
 家に入った私に、お兄さんは「同業者なのにこんなこと言うのも何ですが…」と切り出して、衝撃的な一言。
 「あれ、みんな、嘘ですよ」
 「で…ですよねぇ。そんな、おいしい話、ないですよねぇ、は、はは…」
 お兄さんも、昔、同じ仕事をしたらしい。
 あのトーク、全て丸暗記して、「○○電力から直」、というのもありえないし、契約とったら1人3万円もらえるんだって
 「買い換える時は、ショールーム行きますって、バシっと言った方がいいですよ。訪問はヤバイですよ。やっぱり自分で行くか、こうした口コミでないと」

 お兄さんが帰って数時間後、チャイムが鳴った。
 あれ?同じようなこと言ってるけど、また別の子。
 「ごめんなさいね、主人、まだ帰ってきてないんですよ」
 「?」
 よくよく聞いてみると、今度は同じオール電化でも、別のメーカーの販売員だった。
 「どうりで、今日はやけにどこの家も風当たりがキツかった訳ですね…」
 ガックリと肩を落とした販売員その2。
 10代にも見てとれる彼は、明らかに営業に向いてないタイプで、一応形式的に電気代とガス代を聞いてきたが、今度は
 「あ、スゴい上手に使っておいでですね。それなら、かえってボクが持ってきた話は、損することになりますわ」
 私は、彼を少々不憫に思い、
 「この前の階段上がったとこ、まださっきの人行ってないんとちゃうかなぁ。行ってみたら?」
と、いつもなら決して言わないようなことを言って、家に入った。

 しばらくして、約束どおり、販売員その1がやってきた。
 そして、ちょうどいい具合に、アッパ君が帰ってきた。
 アッパ君は、販売員と分かるや否や、さっと家に入ってしまった。
 「すいませんねぇ、負けてきたんかな?ホホホ…それじゃぁ」
 家に入ると、アッパ君の雷が

 「お前なぁ、水の人や思ったやないか。あんなん、話聞くなっていつも言ってるやろが!!何の為に玄関にカメラ付いてんねん」

 あ~いとぅいまて~ん(もう死語?)

 皆様は大丈夫かと存じますが、訪問販売には、くれぐれもご用心を…