オンマは辛いよ

~グチはゴミ箱へ、思い出は宝箱へ~

命がけ。

2008年04月04日 23時41分24秒 | 息子の話
 年に3回ある、息子の空手の昇級審査。
 今度の審査で昇級すると、緑帯になる為、練習にも熱が入っている

 とこらが、この昇級審査、本人達よりエキサイティングしている親たちがいる

 同時期に習い始めた3人組。
 その内1人は、練習も休みがち、試合も出ない。
 たまに来ると、練習はマジメにする。
 親が練習日にビデオカメラを持参し、上手い上級生達の形を撮影していた。
 聞くと、練習に来られない日に、家でビデオを見ながら練習しているらしい。
 だから、来ていない割には、形を覚えているのだが、いかんせん、手取り足取り指導してもらっていない為、どこか変で、クセがある
 おいおい、ビリーやってるんじゃないんだから。

 しかし、別に他人の子のこと、放っておけば良いだけの話なのだが、残る熱心に通っている2人の親は、おもしろくないのだ。
 何がって?
 
 この練習に来ない子、審査だけは必ず受けに来て、同じように進級するのだ。

 「どうして、毎日一生懸命通っているウチの子たちと、あの子が同じ級なのか」
 子ども達も不思議がっている。
 一応、「○○ちゃんは、おうちで練習やっているからね」と説明すると、「じゃぁ、オレも家でやるから、早く帰ろう」となってしまう。
 どうも、この親は、帯さえ変われば良いと思っている節があり、審査も参加すれば、必ず上がるものと思っているし、実際、そうなのである

 やっぱり、日ごろ頑張って練習した結果の昇級であり、「受ければ上がる」審査ならば、権威がないだけでなく、やっている本人達も張り合いがないと思う

 まぁ、それでも、話を聞いた私は「へぇ~」と、他人事だったのだが、いや、待てよ。

 受けた以上、昇級しないということは滅多にないが、上に上がるほど難しい。
 待てよ。あの子が受かって、息子が保留だとしたら…

 それは、おもしろくないだろう。

 たかが子どもの習い事、とあなどるなかれ。
 命がけでサポートしている親たちの、プライドをかけた熱い火花が、あちこちで飛び交っているのである

 審査は、あさって。
 さて、どうなることやら