オンマは辛いよ

~グチはゴミ箱へ、思い出は宝箱へ~

王子のユウウツ。

2008年02月16日 23時16分17秒 | 息子の話
 先週買った娘の机が届く前に、机を入れる部屋の大掃除をした。
 ちょうど、来週の木曜日は燃えないゴミの日だし

 息子は、宿題を済ませてから参戦してくれることになったのだが、何故だか不機嫌

 しばらくはほうっておいたが、あまりにも目に余る態度に、オンマのイライラは頂点に達した

 「何がそんなにおもろないんや、言ってみぃ!!」

 彼は、泣きじゃくり出した。
 小学生になった頃から、彼はこうして、ブス~ッッとふくれ、指摘すると泣くようになった。
 しばらく眺めていたが、あぁ、そうかと、気づいた。

 彼は、嫉妬していたのです

 毎日入学準備で新しいものが増えていく妹。
 妹の机が来る為に、部屋の大掃除を嬉しそうにするオンマ。

 この息子、父方、母方どちらもの初孫で、まさに蝶よ花よと育てられてきた

 娘が生まれた時、妹に振り回され、自分にかまってくれないオンマに怒りをぶつけ
 「もう、オンマ!!Yちゃんなんか、ゴミの日に捨ててきてっっ!!」
と、叫んだ過去を持つ。当時2歳。

 今も、本質的には、当時と何ら変わっていないのだ。

 私は、息子を「おいで」と抱き寄せ、2年前、彼が入学した時のことを一緒に思い出させた。
 あんたの時も、おばあちゃんに机買ってもらったよね。
 ノート、ランドセル、文房具、オンマ一つ一つ名前書いてたよね。
 みんなみんな新しくて、嬉しかったよね。

 あの時のあんたを、妹は羨ましそうに見てたよ。
 「私も早く1年生になりたいなぁ」って。
 で、やっと、その日が来たんだね。よかったね。
 オンマ、あんたの時と、何も違わず、同じようにやってるよね?

 息子は、黙ってうなずいた。

 愛情は、いくら注いでもやりすぎはないのだ

 妹は、あんたがいてくれるから、安心して入学できるんだよ。
 頼りにしてるよ、お兄ちゃん

 息子は、照れくさそうに、でも、嬉しそうに、笑った。