オンマは辛いよ

~グチはゴミ箱へ、思い出は宝箱へ~

10年の恋も醒める…

2008年01月21日 23時17分23秒 | アッパ君の話
 私とアッパ君は、結婚して、6月で満10周年を迎える

 月日のたつのは、本当に早い

 この1週間、私は子どもにつきっきりだったが、実はこの間、アッパ君は出張に出ていた。
 場所は、また浜松

 帰ってきた翌朝、疲れているだろうから、ゆっくり寝かせてあげようと思い、一人下へ降りた。

 数時間後、洗濯物を干す為、寝室のドアを開けた瞬間…

 ウッッと声が出そうになった。

 く…くさい

 何と表現すれば良いのだろう…。
 学生時代、体育のあと、男子が着替えた教室に入った時?
 いや、違う。
 満員電車でくっついていたおっさんの息?
 う~ん…近い、かも。

 と、言うことは、もしや…

 華麗なる、いや、加齢なる臭い

 アッパ君の胸に顔を埋めて寝るのが、好きだった。
 アッパ君の匂いが、大好きだった。

 でも、この部屋の臭いは、申し訳ないが、耐えられない

 カーテンと窓を急いで開け、枕カバーを剥ぎ取った。
 怖いもの見たさ、ではなく、臭いもの嗅ぎたさ、とでも言おうか。
 ふと、その枕カバーを鼻先に持っていくと、失神しそうになった

 「どないしたん?」
 不思議そうにアッパ君が尋ねる。
 デリケートな問題だ。うまく言えるだろうか。
 しかし、頭と口が直結している私には、とうてい無理な問題だった。
 「臭い」
 「え?何の臭い?」
 「何か、おっさん臭い」
 しまった、と思った時は、遅かった…
 アッパ君の眉間に、皺が寄り、不機嫌な表情になった

 「お前だって、おばはん臭いわっ!」
 吐き捨てるように言って、部屋を出て行ってしまった。
 
 40を迎えるおっさんが、何とも大人気ない…
 
 下へ行くと、アッパ君、シャワー浴びてた。
 やっぱり、気にしてる…?
 ごめんね、悪気はなかったのよ