私とアッパ君は、結婚して、6月で満10周年を迎える
月日のたつのは、本当に早い
この1週間、私は子どもにつきっきりだったが、実はこの間、アッパ君は出張に出ていた。
場所は、また浜松。
帰ってきた翌朝、疲れているだろうから、ゆっくり寝かせてあげようと思い、一人下へ降りた。
数時間後、洗濯物を干す為、寝室のドアを開けた瞬間…
ウッッと声が出そうになった。
く…くさい
何と表現すれば良いのだろう…。
学生時代、体育のあと、男子が着替えた教室に入った時?
いや、違う。
満員電車でくっついていたおっさんの息?
う~ん…近い、かも。
と、言うことは、もしや…
華麗なる、いや、加齢なる臭い
アッパ君の胸に顔を埋めて寝るのが、好きだった。
アッパ君の匂いが、大好きだった。
でも、この部屋の臭いは、申し訳ないが、耐えられない
カーテンと窓を急いで開け、枕カバーを剥ぎ取った。
怖いもの見たさ、ではなく、臭いもの嗅ぎたさ、とでも言おうか。
ふと、その枕カバーを鼻先に持っていくと、失神しそうになった
「どないしたん?」
不思議そうにアッパ君が尋ねる。
デリケートな問題だ。うまく言えるだろうか。
しかし、頭と口が直結している私には、とうてい無理な問題だった。
「臭い」
「え?何の臭い?」
「何か、おっさん臭い」
しまった、と思った時は、遅かった…
アッパ君の眉間に、皺が寄り、不機嫌な表情になった
「お前だって、おばはん臭いわっ!」
吐き捨てるように言って、部屋を出て行ってしまった。
40を迎えるおっさんが、何とも大人気ない…
下へ行くと、アッパ君、シャワー浴びてた。
やっぱり、気にしてる…?
ごめんね、悪気はなかったのよ
月日のたつのは、本当に早い
この1週間、私は子どもにつきっきりだったが、実はこの間、アッパ君は出張に出ていた。
場所は、また浜松。
帰ってきた翌朝、疲れているだろうから、ゆっくり寝かせてあげようと思い、一人下へ降りた。
数時間後、洗濯物を干す為、寝室のドアを開けた瞬間…
ウッッと声が出そうになった。
く…くさい
何と表現すれば良いのだろう…。
学生時代、体育のあと、男子が着替えた教室に入った時?
いや、違う。
満員電車でくっついていたおっさんの息?
う~ん…近い、かも。
と、言うことは、もしや…
華麗なる、いや、加齢なる臭い
アッパ君の胸に顔を埋めて寝るのが、好きだった。
アッパ君の匂いが、大好きだった。
でも、この部屋の臭いは、申し訳ないが、耐えられない
カーテンと窓を急いで開け、枕カバーを剥ぎ取った。
怖いもの見たさ、ではなく、臭いもの嗅ぎたさ、とでも言おうか。
ふと、その枕カバーを鼻先に持っていくと、失神しそうになった
「どないしたん?」
不思議そうにアッパ君が尋ねる。
デリケートな問題だ。うまく言えるだろうか。
しかし、頭と口が直結している私には、とうてい無理な問題だった。
「臭い」
「え?何の臭い?」
「何か、おっさん臭い」
しまった、と思った時は、遅かった…
アッパ君の眉間に、皺が寄り、不機嫌な表情になった
「お前だって、おばはん臭いわっ!」
吐き捨てるように言って、部屋を出て行ってしまった。
40を迎えるおっさんが、何とも大人気ない…
下へ行くと、アッパ君、シャワー浴びてた。
やっぱり、気にしてる…?
ごめんね、悪気はなかったのよ