オンマは辛いよ

~グチはゴミ箱へ、思い出は宝箱へ~

クソガキャ~ッッ!!

2007年12月24日 17時55分36秒 | 息子の話
 息子を持つ親に聞きたい。

 「息子が泣かされて帰ってくるのと、泣かせて帰ってくるの、どちらが良い?」

 私が聞くと、断然後者が多い。

 でも、私は、前者派だった。

 呼び出されたり、謝りに行ったり、面倒なことが多いからだ

 でも、みんな、それを苦と思わないんだな

 姑でさえも
 「うちの子らいつも近所の子にケガばっかりさせて、毎日どっかの家へ謝りに行っとったわ」
と、何故か誇らしげに言う。

 アッパ君は、息子に対して
 「泣かされて帰ってきたら、やり返してくるまで家には入れへん」
と、常日頃から豪語していた。

 幸い、ウチの息子は、今まで泣かされて帰ってきたことがなかった。
 だから、私は、分からなかったのだ。
 自分の子どもが、「泣かされる」ということが


 今日は、クリスマス・イブ。
 ごちそうを作る為、娘と買い物へ。
 息子は、遊びに行くからと言って、出て行った。

 帰り道、携帯が鳴った。
 家からだ。
 電話を取ると、息子が泣いていた。
 昨日、ハンメ(祖母)に買ってもらったばかりだったクリスマスプレゼントのカード40枚中23枚も、近所の1歳年上の男の子に取られた、というのだ。

 私は、正直その子のことがあまり好きではない。
 目つきが悪く、大人を見ても挨拶しないし、勝手に家に入ってきたこともあった。

 まぁ、そういう個人的な感情もあってか、カ~ッと頭に血が上った。

 「とりあえず家帰りようから、待っとき」
 と言って、娘の手をひき、早足で歩いた。

 その子は、逃げて自分の家へ帰ったらしい。
 腹は立つが、親が出るのもどうかと思い、「家行って返してもらっておいで」と言ったら、「一緒に来て~」と言う

 とりあえず、家の前まで付いていったら、その子の祖父母が外に出ていて、簡単に事情を説明したら、すんなり返してくれたのだが、収まりがつかない怒りで、どうにかなってしまいそうだった

 それは、息子を泣かせたその子に対してより、息子に対する情けなさが勝っていたような気がする。

 「大事なんやろ?!殴ってでも取り返して来んかいっっ!!」
 そうなのだ。年下とは言え、体は遥かに息子の方がデカいのに、本気で喰らい付けば、勝てないことはないのだ。

 でも、そう言いたいのをグッッと堪えた。

 息子には、
「お前の拳と足は、武器なんだよ。
自分と、自分より弱い者を守る為以外には、絶対に使ってはいけないよ。
強くて優しい男になるんだよ」

と、いつも口をすっぱくして言っているからだ。

 アッパ君なら、迷わず言うのだろう。
 でも、アッパ君の子どもの頃とは、子どもも、そして親も違うのだ

 難しい問題だが、でも、やっぱり、泣かされるより、泣かして帰ってくる方がいいかな
 いや、仲良しがイチバンなんだけどね