東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

ようそろ

2012-08-16 | 経営の気づき
平和ボケした日本においては、戦前の軍隊の精神を思い出す必要があるかもしれない。もちろん戦争をしてはならないが、いざというときのための緊張した気持ちを持つことは、平和な時代であっても、ビジネスマンに必要と思われる。そこで、一つの例を紹介しよう。

それは、「ようそろ」の精神とでも言おうか。「ようそろ」とは、船乗り方が使う言葉で、船が向いている方向か、面舵や取舵で指示された方向へそのまま進めよ、と言う意味である。

昔の海軍では、出航と共に「ようそろ」と言えるように、入船出船の状態で船を停泊するのが常であった。入船出船というのは、船を停泊するときには、舳先を前にするため、回れ右をして停止するというもの。出航するときに、ぐるっと回ってから、出航するのでは時間がかかる。したがって、停泊時に出航準備として、回れ右を済ませておく。

これは、ビジネスの基本でもある。仕事を終わるときには、翌日の仕事始めを意識して終了しなければならない。即ち、翌日の仕事始めがスムースにスタートすることの準備をして後、初めて仕事が終わったと言える。「ようそろ」の精神、あなたは整っているだろうか。

食べる順番

2012-08-15 | 雑談
肥えないためには、カロリーの低いものから食べるのが良い。味を楽しむためには、味の薄いものから食べるのが良い。老化を防ぐには、糖化を防ぐ観点から、ご飯を最後に食べるのが良い。何を目的とするかで、食べるべき順番が変わるのだから、面白い話である。

私は、以前は、美味しいものを残しておいて、最後に食べる主義だった。しかし、最近は、美味しいもの好きなものを、先に食べるようになった。座る場所も、以前は隅の方に座る主義だったが、最近は、多くの人と関わりたいから、真ん中に座るようになった。

人間の性格はなかなか変わらないと思っていたが、私は大きく変わっている。そして、その変わり様を楽しんでいる。

金メダルの値打ち

2012-08-14 | 人生の気づき
世界の頂点を示すオリンピックの金メダルは、直径8.5センチ、厚さ7ミリで、重さ約410グラムだ。金の含有量は約6グラムで、地金としての市場価格に換算すると約5万800円程度。だが、お金に換算できないのは、選手の汗と涙と栄光の賜物だからかな。

何でも、お金に換算してしまう我々人間は、本当に卑しい。これからは、私も、お金に換算するのを止めて、汗の量に換算しよう。今回の仕事は、50CC、100CCといった具合に。もしくは、喜びの涙の量に換算しよう。

愚痴のない生活

2012-08-13 | 人生の気づき
今年の夏は特に暑く、暑い日が毎日続く。しかし、私は大喜びである。私は冬に血圧が高くなるため、暑い夏は、腎臓を休ませるためにも、汗を大量にかかなければならない。したがって、朝の強い日差しを見て、にこっとする。他の人から「暑いですね」と言われると、私は「ありがたいですね」とお応えする。殆どの人が、私の言葉を笑われる。

夏は暑く、冬は寒い。この当たり前のことが続く限り、地球は安泰なのだが、どうも異常事態に陥りそうである。気候変動の著しい変化を目の当たりにするにつれ、暑いときに「暑い」と愚痴をこぼすのはまずいと考えるようになった。暑いことに感謝し、寒いことに感謝し、四季の恵みに感謝して接しないと、人々の愚痴が気候を狂わしかねないと、いらぬ心配をしている。

感謝感謝である。

楽しさを求めて

2012-08-12 | 人生の気づき
最近、英会話の勉強を始めたことを、友人に近況報告した。すると彼曰く「そりゃいいね。でも、私の場合は、これからも海外に行く予定がないから必要ないけど」と。要するに、英会話力を身に着けることによって、何も役立つことがないから、彼の場合は必要ないということのようだ。

私が英会話を習うのは、何かに役立てるためではなく、学ぶこと自体が楽しいため。益するものがなくても何ら構わない。そういえば、普通であれば、費用と時間を投資するには、何かに役立つかどうかが選択のポイントになるのだろう。私の価値観は、得するかどうかではなくて、楽しいかどうかが第一だ。ちょっと変わっているのかな。

仕事を頂く時も、儲かるかどうかという視点よりも、楽しめるどうかで、引き受けさせてもらうことを決める。人生も折り返し点を過ぎると、とにかく「楽しいこと」を求めるようになった。

人生のバロメーター

2012-08-11 | 人生の気づき
人間は、健康を損なうと、薬を飲んだり医者にかかったりするが、体を健康に保つ一番の有効策は、食生活を正すということだろう。食べすぎず、偏らずの食生活を送っていると、健康でいられる。しかし、美味しいものを食べたい、たくさん食べたいという欲望をもつ人間は、誘惑に駆られて、健康を損なう。要するに、欲望を自制できなかった罰が、不健康ということになるだろうか。

したがって、健康の度合いは、過去の人生の良しあしのバロメーターと言えなくもない。もちろん、食生活だけではなく、スポーツの有無や、ストレスのため具合とかの精神面との関わりも強いが、とにかく、これまでの生き方の総合得点が、健康度として表れる。怒りっぽい人は腎臓を患いやすいとか、性格がもたらす病気もあるようだから、私の指摘もあながち的外れではないと思う。

私の持病は、高血圧と緑内障だが、過労とストレスのたまものと反省している。もっと自己コントロールできていれば良かった。従って、少なくても、これからは仕事のしすぎによるストレスをためないと決意している。

このように、体の故障具合によって、自らの生活を反省出来るのだから、病気は有難い。

5人寄れば文殊の智慧

2012-08-10 | 経営の気づき
いま西予市において、特産品開発講座を開いている。5人ずつでチームを作り、チームメンバーの智慧を寄せ集めてプランを作っているが、少しずつ形になってきた。一人で考えてるときは、そのアイディアの範囲は狭いが、複数集まると智慧が出てくる。

難しい問題にあたったときは、とにかく、複数の人間で語り合うことだ。最初は雑談で良い。雑談から何かが誕生することもある。さらに、誰か指導者がいて、考え方そのものを誘導してくれると、良い答えを突き止める確率が上がる。

今回は、私がその誘導役を務めているわけだが、素晴らしい成果が出るかどうかは、参加者と私の熱意にかかっている。何か形に残したいね。

社長の表敬訪問

2012-08-09 | 経営の気づき
営業社員は、売上を上げるために必死で得意先を回っている。さらに、新規開拓においては、通常よりも何倍もの苦労を要している。特に経済状況の厳しい昨今、訪問頻度を上げても、なかなか成果が出にくい。

一方、成果が格段に広がるのが、社長による表敬訪問だ。トップが訪問してくれたとなると、何がしかの気遣いをするのが人情である。であれば、社長もその努力が必要なのだが、実際には、トップの表敬訪問は少ない。ついつい、営業マンに任せてしまうのだが、厳しい時代だからこそ、力を入れては如何だろうか。

一喜一憂のメダル

2012-08-08 | 人生の気づき
銀メダルをもらって悔し泣きする人もいれば、銅メダルをもらって感極まっている人もいる。オリンピックの授賞場面は、まさに人生の縮図のようでもある。

絶対に自信があったのに到達できない場合と、地力以上のものを発揮できて予想以上の成果が得られた場合の、分岐点。これは、人生で何度もめぐり合う姿だ。

負ければ素直にそれを認め、勝てば素直にそれを喜ぶ。負ける者を軽ろんじず、勝つ者にこびへつらわない。この、勝ち負けにこだわらない生き方を諭すかのような、オリンピックの勝負は、まさに人生だ。

遊びの極意

2012-08-07 | 雑談
ジャズライブで、全国レベルのプレイャーの川上修のベースを聞いた。ピアノは、愛媛では著名な栗田敬子。川上修は、16歳の時、音楽の世界へ入った。1974年渡辺貞夫カルテットでデビューし、翌年には日本代表として、スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルへ出演して、大好評を博している。

師である渡辺貞夫からは、仕事よりも遊びをまじめにやる事の大切さを学んだとか。したがって、私の人生訓である「仕事は楽しく、遊びは真面目に」と似ている。演奏を聴いても、随所に遊び心を感じる。真剣にプレイするのを見るよりも、自分自身を楽しくするために遊んでいる様子を見ていると、これがプロだなと感じる。

ゆとりがなければ、遊びは出来ない。私ももっと遊ばなければ・・・。
(写真撮影が禁じられていたため、残念ながら写真はない)

言葉の空中戦

2012-08-06 | 雑談
夏休みになると、子供電話相談という番組がラジオで放送される。車の移動中などで聞くことがあるが、子供に説明するのはなかなか難しい。基本的なことが分かっていない幼児にどのようにして説明するか、少ない語彙に頼らなければならないが、説明する側は、「排泄」とか「暗黙のうちに」とか、つい大人の言葉を使ってしまう。

説明する方は、全体的な説明の流れに頭が集中するものだから、一つひとつの言葉の配慮に欠けてしまう。明らかに、子供が理解できていないケースが結構ある。このようなことは、ビジネスの世界でも起こっている。大人の世界では、教えられる側は、教えてくれる人を気遣って、さらに突っ込んで聞くことが少ない。知らない単語をそのまま、すませてしまう。

教える側は、教えられる人の知識レベルを意識しながら、そのレベルを超えない言葉を使わなければならない。そして、頷く顔の表情を読み取り、理解度をチェックしなければならない。時には、理解したかどうかを探るために、質問もしなければならない。要するに、部下を成長させるかどうかは、指導する側の真剣度にかかっていると言っても過言ではない。

指導する人のレベルまでにしか、指導される人は育たないと言うことだ。

酒道10か条

2012-08-05 | 私流
適正飲酒の10 カ条

1 笑いながら楽しく、陰口を言うやつは追い出そう
2 自分のペースを守って、ゆっくりと
3 食べながら、語らいながら
4 自分の適量にとどめよう
5 美味しく飲むためにも、週に2日は休肝日
6 飲めない人に酒の無理強いは、もったいない
7 味わって味わって、ゆっくりと
8 強いアルコール飲料は薄めて〔量が増えれば、得した気分〕
9 遅くても夜12 時で切り上げよう
10 肝臓をいたわって、長いお付き合い

龍馬脱藩の道

2012-08-04 | 初体験の気づき
坂本龍馬が脱藩のときに通った路から湧き出る水が、「龍馬の水」として販売されている。西予市でのセミナーの講師を務めさせてもらって、初めて出会い飲ませてもらった。何事も初体験は嬉しい。たかが水だが、その水にストーリーがあれば、何となくいつもと異なる味を感じる。

人間とは不思議なものだ。意味づけされれば、その通り感じるのだから。

直感を磨こう

2012-08-03 | 失敗の気づき
直感力は、その人にもともと備わった力が大きいのだろうが、訓練すれば鍛えられる。その鍛え方は、いつも、直感を働かすことと、そのあとで、直感の当り外れをチェックすることだ。自分の勘を信じ、勘を磨けば徐々に力はついてくる。

人間は、文明の進展と共に様々な近代機器が誕生し、自分の力に頼らなくても、情報と機器によって、危機察知能力が高まった。しかし、昔は、何にもなかったから、自分の勘に頼るしかない。そうすると勘は徐々に冴え渡るが、最近は、勘を使う必要がないから、その力は落ちてきた。

したがって、古代に戻った気持ちで、直観力を使い、その力を磨いてみよう。自然異変が起きたり、戦争の危機が迫っているかもしれない昨今、直感はサバイバルの武器になるはずだ。

しつけを取り戻そう

2012-08-02 | 人生の気づき
しつけとは、教育することと言い換えても良い。しかし、生活全般に根ざした、根源的な事柄にまつわる部分を教える面において、教育とは大きく異なる。特に、言葉が理解出来ない幼児期の教育に関しては、様々な態度で接することで「やって良いこと」と「やってはいけないこと」の区別を教える。

したがって、やってはいけないことを教えるために、時に体罰を伴うこともある。教えるがための体罰であるから、愛情の伴った体罰であり、いじめや虐待とは全く異なる。現代の教育において欠けているのは、この「しつけ」ではなかろうか。

もちろん、しつけの中には体罰によらない方法もあり、きちんとできたら誉めるとかして、行動をより積極的に行わせるようにするパターンもある。罰するにしても、必ず体罰を与えるのではなく、口頭で叱るというパターンも含まれる。

昔は、しつけは、地域文化に即して様々な手法が組み込まれていた。祭り行事がそうであり、演劇など芸能関係もそうであったと役者の方から教わった。現代の演劇は、高い舞台上にて演じられているが、昔は、生活の中に組み込まれていたらしい。その中に、「しつけ」も仕掛けられていたとか。

地域の人が集まり、伝統芸能などをご老人が若い人や子供に伝えるとき、色々なしつけがなされた。親ではない大人たちから教わる事柄は、家庭では出来ないしつけの類が盛り込まれる。要するに、コミュニティーにも、しつけの一端が担われていた訳だ。

イジメがはびこる昨今、コミュニティーも含めて家庭でのしつけを見直す必要がある。