東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

プランニング6対4の原則

2010-08-16 | 経営の気づき
計画作成の際に、6対4の原則を意識すべきである。

即ち、60%は、意思決定権を持つ人たちに賛同してもらいやすいプランを作るという場合の目標値。40%は、彼らに対して耳の痛いことも盛り込まなければならないという場合の、数値目標。

賛同してもらうということだけに問題意識を集中させると、良いプランは作成出来ない。

独創性の障害

2010-08-15 | 経営の気づき
ビジネスマンに、独創性は必需品である。しかし、なかなか独創力のあるビジネスマンに出会うことが少ない。

それは、独創性を発揮出来ない環境が周囲にあるからだ。その障害物を列挙してみよう。伝統・常識・しきたり・しがらみがその代表格だが、いずれも高齢者の方たちが大切にしている部分である。したがって、高齢者の方たちは独創的な発想が出来にくい。

その障害を打破するためには、自分の属する社会や会社の常識をリストアップしてみると良い。その上で、打破出来ないか考えていると、独創的な発想が思いつくこともある。

先ずは挑戦してみよう。

競争相手は誰か

2010-08-14 | 経営の気づき
商売の競争相手は誰か。その競合先を読み違えると、商売に勝つことが出来ない。

例えば、鮮魚専門店の競合店は、2キロ離れた魚屋ではなく、1キロ先のスーパーでもなく、お隣の惣菜店かもしれない。絶対に、業界内だけで、競合先を捉えないようにして欲しい。

ホラ吹きが夢の引き金

2010-08-13 | 経営の気づき
売上高1億円の会社が、5年後に売上高20億円を目指すとしよう。この社長の夢は、かなりの大ボラと言われそうだが、これを実現しようとすると、かなり思い切ったことをしなければならない。

ここに、戦略的発想の必要性がある。実は、ほら吹きが、夢の引き金となりうるので、ホラは、大いに発言しなければならない。いつも現実的に考えていると、発展は無い。大きく考えてこそ、とてつもないことが出来る。

やってしまった・・・

2010-08-12 | 失敗の気づき
経営コンサルタントを開業して、27年。開業当初は失敗の連続だが、10年選手になると失敗もしなくなる。しかし、10年に1回、大きな失敗を犯す。その10年に1回の失敗を先週しでかした。

毎日、分単位で仕事をしているため、翌日の仕事の準備が十分でないことがあるのだ。いつもは、順を追ってイメージトレーニングして、重要ポイントを頭に叩き込むが、それが出来ていなかった。おかけで、先方様にご迷惑をおかけした。スミマセン。

新しい仕事は慎重に取り組むが、慣れた仕事は、つい疎かになる。これが失敗の元。

毎日が勉強。
どの企業と対するときも勉強。
過去に経験のある仕事であっても、また、勉強。
慣れた仕事ほど、気づきの勉強の場が一杯ある。
・・・と、反省します。

カリキュラムが完成③

2010-08-11 | 私流
演劇が組み込まれた社員教育は4日コースだが、受講していただくためには、さらにもう1日動いてもらわないといけない。それは、坊ちゃん劇場の観劇である。

受講する日までに、自分の都合の良い日を選び、ミュージカルを観劇してもらう。観劇で感激するのが、当講座の第一ステップである。このあと、講座に参加して、自分の心の揺れ具合をチェック出来る。私と役者お二人、合計3名の講師陣が、様々な角度から、あなたの心に忍び込んでいく。

経営と心の二つの角度から学ぶ今回の講座、全国初の試みである。

カリキュラムが完成②

2010-08-10 | 私流
演劇が組み込まれた社員教育は、4日間コースにて11月に開講の予定である。その内容は次のとおり。

第1講座 「自分を感じて相手を感じる」
 会社員として如何にあるべきかではなく、人間として如何にあるべきかの、原則論に立ち返って、コミュニケーションの在り方を考える。その第一歩として、先ず、自分の体と心を感じてみる。次に、自分とは異なる存在の相手を感じてみる。

第2講座 「相手の立場になって考える」
 「相手が伝えたい気持ちを、興味をもって知ろうとしている自分がいるか。その時の自分の感度はどうだろうか」をチェックしてみる。この思考回路を体験することによって、相手の立場に立った満足度を推定出来るようにする。

第3講座 「言葉の力を認識する」
 頂く言葉と発する言葉は、どちらにおいても、それぞれの人の思いが込められている。したがって、相手様の言葉に込められた思いを理解できるように、あるいは、当方の思いが先方様に届くように、言葉と気持ちを並列させて言葉の力を考えてみる。

第4講座 「心を変えて組織風土を変える」
 自分が変わると周りも変わることを認識して、先ずは、自己改革の必要性を認識して頂く。次に、会社の風土を変えるための仕掛け作りを考える。

カリキュラムが完成①

2010-08-09 | 私流
演劇を組み込んだ社員教育のカリキュラムが完成しました。

テーマは、CS経営
・・・お客様満足度を高めるための経営体質の転換

趣旨/目的
 お客様から愛され支持される会社になるためには、何をどのように変えなければならないか。当セミナーの参加によって、経営者及び幹部社員自らが気づきを得られ、自分の考え方と行動を変えなければならないと気づく、実践参加型セミナーです。
 当セミナーは、社員教育というよりも、人間教育です。社長と社員の上下の隔たり、あるいは、会社対お客様の向き合う関係ではなく、同じ人間として、仲間感覚を養う講座です。したがって、何故か、講座の中に演劇が組み込まれ、随所で感動と気づきが得られます。

ターゲットは、経営者及び幹部社員
・・・今回は、感性が高く、気づき力の高い女性がターゲットです。もちろん、女性に負けない感性の高さを持っていると自負される男性の参加も大歓迎です。

福寿

2010-08-08 | 雑談
私の好きな日本酒の一つに「福寿」がある。

禅語でもあるこの言葉は、「禍いなく、寿命の長きを願うのは人の常。しかし、現実にはなかなか叶えられない。せめて今この瞬間だけでも、禍いなければ、それが最大の福である。したがって、生かされる尊い命あることを寿と受けとめ、禍いに出会っても幸福感を自覚しよう」といった意味になる。

このような意味を持つ「福寿」は、まさに飲む幸せ感をさらに大きく、そして、禍を小さく感じさせてくれる、見事な酒である。

洗心

2010-08-07 | 人生の気づき
我々は、神仏に詣でる時、手を洗い口を清めるが、同時に自らの心を洗い浄めることが肝要である。手脚の汚れは目についても、心の垢には気がつかない。

心が乱れ汚れるほどに、心の垢に気付きにくくなる。反対に、心が清らかになるほどに、少しばかりであっても心の汚れに気付く。したがって、我々は、日々、心を洗うという意識を持たなければならない。

私の場合、心を洗うために、消毒効果の高い酒を、身体に注ぐことにしている。決して、やましい気持ちで飲んでいるわけではない。笑

リタイアの準備

2010-08-06 | 私流
自営業(経営コンサルタント)の私は、いつまででも仕事が出来る。何しろ、定年退職が無いから。したがって、自分自身で、リタイアの進め方を検討しなければならないが、今、次のように計画を組んでみた。。

先ずこれからの4年間は、これまでどおり仕事を進める。ただし、あまり気の進まない仕事は受けない。クライアントのものの考え方が正しくない場合、あるいは、仕事が混んでて時間捻出が苦しい場合である。

次の5年間は、楽しい仕事・好きな仕事だけを受ける。講演は好きだから殆ど全て受けるが、経営の建て直しは精神的にきついので、新規に承る会社は受けない。

最後の5年間は、いまの仕事量の2割程度までに抑える。多分、いま準備を進めている「演劇を組み込んだ社員教育」と顧問先の支援のみになるであろう。

そして、リタイアが近づくにつれ、写真の場面に出会う回数が増えてくるだろう。楽しみだな。

常識は疑ってかかれ

2010-08-05 | 経営の気づき
タクシーに乗ったとき、運転手さんから「おはようございます」と挨拶が無くても、別になんとも思わないのが普通になっている。それは、タクシーはそういうものだという風に、常識化しているため。でも、この常識化が怖い。

本来、迎える側が、お客様に対して丁重に挨拶をするのが普通である。それを、何とも思わなければ、そのような会社は成長しない。

例えば、気持ちの良い挨拶を徹底して教育し、それが地域一番店になれば、それだけで指名率が上がる。したがって、サービス品質の劣る業界ほど、すぐに売上高を改善することが出来る。いま常識化している事実を覆すのである。そうすれば、お客様の評価は上がる。

継続の宝

2010-08-04 | 人生の気づき
ある子供が、小学生に入学したときから始めた絵手紙。卒業するまで、風邪をひこうと台風がこようと一日も休まなかった絵手紙。おかげで、絵も文章も素晴らしい技量になった。この方は、大人になって絵手紙の大家になるのだが、やはり、継続は力である。

因みに、私が継続出来ていることを数えてみよう。毎朝の気功が13年目、サックスが11年目、ブログが3年目、そして、酒は43年目。

投資は成長条件

2010-08-03 | 経営の気づき
人材育成は、言ってみれば投資である。将来の発展に備えての社員教育は、すぐには効果が表れないものの、少しづつ上積みされた能力が、徐々に効果を発揮し出す。この時間差があるからこそ、投資に熱心になる会社とそうでない会社の二極分化がおこる。

目に見えないものを粗末にするか、大切にするかの違いは、人間力として大きな差になる。目で確認できる「もの」は、誰にでもその力の程が見分けられるものの、目で見えないものを測るにはその人の人間力によるところが大きい。したがって、「教育」とか「心」とか簡単に測定出来にくいものを尊ぶ人を、私は尊敬する。

お気持ちだけで十分

2010-08-02 | 私流
先日、松山商工会議所に4回目の相談に来られた方に、最終的な助言をさせてもらった。新店舗に移転すべきか否かという相談内容であったが、私の結論は「否」であった。

その方も、私の説明に納得された。そして、後日、私の事務所に商品券を贈ってこられた。その時の相談対応に感謝してのお礼の気持ちであろう。しかし、公的な経営相談コーナーに従事する場合は、お礼をもらってはいけない。要するに、謝礼の二重受け取りになるためである。したがって、私も、その品をお返しした。

でも、その方の気持ちは嬉しいなぁ。確かに、答えの導き方を流れ図にして示して差し上げたので、考え方がよく分かったはずだ。いい仕事をしたなぁ。